セラピーやカウンセリングなどでは
クライアントへの受容と共感が大切になります。
そして
セラピストやカウンセラーには
クライアントに対して
自分の考えを押し付けず
クライアントの考えをありのままに受け容れる
といった、心の弾力性が要求されます。
しかし
クライアントに対して行っている受容と共感に慣れてしまい
それが日常でも当たり前になってしまうと
日常生活を送る上で不都合なことが生じてくることもあります。
例えば
受容によって、「そういう考えもあるかな」と
相手の意見を受け容れてしまうために
相手の意見に対して反論できなくなってしまったり…
あるいは
相手が自分に対して良かれと思って言ったことが
相手のエゴから来る、考えの押し付けに感じられてしまったり…
というようなことが起こったりします。
もしかしたら、自分の受容と共感のセンサーが鋭くなっているから
逆に、他人の受容と共感の鈍感さに傷つけられてしまう
のかも知れません。
そのような場合
セラピーやカウンセリング時以外では
受容と共感を、意識的にオフモードにする必要がある
のかと思います。