2週間前、慌しくこちらに来て、荷解きもそこそこに、今度は孫と嫁がテレワークを調整して10日ほど滞在し、一昨日帰京しました。
ブログはこまめに続けることを目標にしていましたが、日々の忙しさで、書く余裕というか、考える余裕のない日々を過ごしたため、無断で中断し、訪問していただいた皆様には大変ご無礼をいたしました。
変化もあり、驚きも多い日々だったというのに、、、、
今日は久しぶりに読書もできました。
アゴタ・クリストフは好きな作家で、この本以外はほとんど読んでいますが、
ここ田舎の唯一のカフェ(去年から閉鎖)でリサイクルショップを併設し、そこで見つけたのがこの本でした。
「Bookmarket 150円」のスタンプが色褪せた背表紙にあります。
ハンガリー出身のアゴタ・クリストフは母国語ではなく、フランス語で執筆、
文章は全て現在形なのです。
まるで演劇のト書きのようです。
「私には過去も未来もなく、現在あるのみ」とどこかに書いていたような記憶があります。
亡命者が見た眩しすぎる美しい街、それゆえ、深い孤独の度合いはまし、もしかしたら母国にいた方が貧しいけれど幸せだったかもしれないとさえ思う心情が小編の至るところに綴られ、胸を打ちます。
外は雨、静かな田舎、
今日はいつにもまして深く染みました。