APOSTROPHES アポストロフII

久しぶりにブログを再開しました。

アゴタ・クリストフ

2020-06-22 21:28:01 | 日記
2週間前、慌しくこちらに来て、荷解きもそこそこに、今度は孫と嫁がテレワークを調整して10日ほど滞在し、一昨日帰京しました。

ブログはこまめに続けることを目標にしていましたが、日々の忙しさで、書く余裕というか、考える余裕のない日々を過ごしたため、無断で中断し、訪問していただいた皆様には大変ご無礼をいたしました。

変化もあり、驚きも多い日々だったというのに、、、、


今日は久しぶりに読書もできました。

アゴタ・クリストフは好きな作家で、この本以外はほとんど読んでいますが、
ここ田舎の唯一のカフェ(去年から閉鎖)でリサイクルショップを併設し、そこで見つけたのがこの本でした。

「Bookmarket 150円」のスタンプが色褪せた背表紙にあります。

ハンガリー出身のアゴタ・クリストフは母国語ではなく、フランス語で執筆、
文章は全て現在形なのです。
まるで演劇のト書きのようです。

「私には過去も未来もなく、現在あるのみ」とどこかに書いていたような記憶があります。

亡命者が見た眩しすぎる美しい街、それゆえ、深い孤独の度合いはまし、もしかしたら母国にいた方が貧しいけれど幸せだったかもしれないとさえ思う心情が小編の至るところに綴られ、胸を打ちます。

外は雨、静かな田舎、

今日はいつにもまして深く染みました。




所変われば

2020-06-09 23:39:03 | 日記
久しぶりに長野の家の近所の人と再会しました。

驚いたことに、全くと言っていいほどコロナの話題はありません。

フツーに、「お元気でしたか?」「山桜や花が満開で早くいらっしゃい!と電話をしようと思ってたところ」、等々、

県外者は白い目で(大袈裟)で見られたらどうしよう、など皆無、フツーの会話。


先週末、急に日程が決まり、準備も慌ただしく、手当たり次第、当座の荷物をトランクに詰め脱出という感じです。

半年以上も空けたのは初めてで、
家は問題ありませんでしたが、庭は案の定、草茫々、荒れ放題でした。



年によって、力をつける草の勢力図、一昨年はジャーマンアイリスがわがまま放題に咲き狂い、昨年はムラサキツユクサが至るところにはびこりました。

草でなく花だろうって? そうかもしれない。

でもはびこるというのが厚かましい感じでわきまえてる花のほうが愛らしく思えます。

「草も花も木々も自然のまま鬱蒼とした感じ、プロバンス風でいいじゃない?」と言う人もいますが、、、

さて、冒頭の通り、フツーの生活に戻り、コロナニュースを聞いても遠い遠い向こうの世界のことのように感じはじめました。

この町は一人も感染者がいないということでマスクもなし、お天気が良ければ農作業をしています。

自粛だなんだと縮こまって生活してたのが嘘のようです。

コロナって都会の問題だったのでしょうか。


第二波

2020-06-04 20:01:18 | 日記
もうそこまで第二波がやってきたようです。

ミシン遊びに目覚め、孫の服作りを堪能し、期待外れの反応にガックリきたのも束の間、
次は自分の服作りにシフトしそうでず。



型紙の付録付きファッション雑誌を3冊も買い込みました。

でもどれも実力以上を要求されそうな服ばかり、、

しばらくは本を読み、難易度を見極めて始めるつもりです。

マイブーム アラート!


今村夏子

2020-06-03 06:03:54 | 日記
去年の芥川賞を受賞した今村夏子の新作が出ました。


待ちに待っていた新作、まだ手にしていないのに もう心がざわついています。

「紫のスカートの女」の受賞作も不思議な世界でしたが(主人公の私と紫のスカートの女の関係など)、私が衝撃を受けたのは「こちらあみこ」でした。

哀しみ、不条理、温かみ、、そしてどこか明るさとささやかなユーモアを潜ませる、、

それらがなんとも言えず混在して最後は得難いあたたかさというか、小さな肯定感が伝わる作品です。

これは将来、古典的作品になるのではないかと思っていたら、同じようなことをある評論家もいっていました。

昨年の授賞式の記者会見では想像してた通りの個性的な方でした。

記者が、「お友達は?」と尋ねると

ーいませーん。何をどう話したらいいか分からないので友達はいないです。

「好きな作家は?」

ー読書はそんなにしないです。しいて言えば太宰治の小品が好きです。

続いて、「賞金の100万円は何につかいますか?」

ー貯金しまーす! と即答でした。

地方で小さな生活をしつつ、普遍的な世界観を表現できる才能ってなんだろうと思いますね。

注目の作家です。







ほとんどビョーキ

2020-06-02 08:00:19 | 日記
服製作の暴走が止まりません。

計算すると1日1枚作ったことになります。

狭いところに大きなテーブル、その端にミシンを置いたままにしていると、

今日はどんな服を作ろうかなと腕がなります。

以前書いたように、このミシン、音が優しく、働き者でようやく使い慣れた感じがして、孫に着せたいとか、作ってあげたい、、などの域を超えて、単にミシンを使いたいという衝動に駆られるのです。

着せ替え人形も迷惑そうだし、そろそろやめなければいけませんね。

着ないままに夏が終わるかもしれないし、、、ほどほどにしよう、、

今度はじっくり大人の服ーと言っても部屋着、それもムームーのようなものーを作りますかね。
でも型紙がないのでミシンはしばらく休止、、

ミシンと目が合うと「使って!」と言われてるみたいでー誰も言ってない!ー昨日、しまいました。

それにしてもよく遊んでくれました、このミシン!

ドレメで習いたいなと拡大妄想、、、。