佐那河内で、ずっと準備してきた風力発電をテーマにしたシンポジウムがおこなわれました。
町営の風車の収益(年間3500万円)を使って、森の手入れや太陽光発電助成(これにより普及率日本一)、バイオマス利用などを積極的に行い、環境モデル地域として有名な高知県の梼原町長や、大手風力会社に長年勤め、その植民地型のやり方に疑問を持ち、地域のためになる風力発電をサポートしたいと自ら会社を立ち上げた斉藤さんの話を多くの人に聞いてほしくて企画しました。
放射能の危険を伴う原子力や地球温暖化を大きく進める火力発電と比べて、けた外れに環境破壊の少ない風力発電だけれど、慎重にやらないと各地の失敗例のようになってしまいます。風車のために、道をつくったり一部の土地の木を切ったりすることが気になるという質問が出ましたが、「大局感とのバランスを欠いた議論」というやつでしょう。「経済、経済というけれど、経済がそんなに大事なのですか?佐那河内や神山の静かなきれいな環境を守りたい。」という会場からの発言もありました。共感できる部分もありますが、本気で環境を守るためにも、自分だけでなく、環境問題を経済ベースに乗せないと社会全体が変わらないと思うのです。
植民地型風車とは、風の豊かな地域に都会の大手企業が大型風力をたくさん建設し、地元には固定資産税と土地代だけ残して、あとの収益はほとんど持っていかれるというもの、佐那河内の大河原高原しかり、です。何とかしたいですね…。
私にとってはもうひとつ大事なこの日、娘が結婚のため、大分に旅立ちました。「自由な学校」の研修生として1年半のお勤めを終え、朝、阿南から自宅に帰ってそのまま荷物を積んで車で出かけます。5分だけ会うことができました。わがやの娘としての最後の記念写真です。
幸せになってくれてありがとう!安心しました!!