ぽかぽか四国でニコニコブログ

気軽に綴れるブログをはじめてみました。

一気に読みました【証言】奪われた故郷

2012-03-21 23:03:31 | 

福島に通い続けるS先生が持って来てくださった飯館村の酪農家・長谷川健一さんの叫びです。

福島の方の生の声を聞けることは自分にとっても、とても意味があるし、
聞きたくてたまらなかったことなのでした。
だって、いつもそのことを考えているのに、福島の方の声を聞く機会は
本当に少ないのです。
(神田香織さんのお話もとても参考になり、聞いて嬉しかったです。
辛いけれど、自分が想いを寄せている人たちの生の声を聞けることは嬉しいので
すね。)

夜、布団の中で一気に読んだのですが、
声を出して泣いてしまうほど、生々しかったです。

息子さんが一度都会に出て別の仕事に就かれていて、
「酪農は自分らの代で辞めような」と夫婦で話し合われていたところに
息子さんが「やはり酪農をやりたい」と帰って来られて、とても嬉しかったこと。
お嫁さんも来てくれて、孫も生まれて、新しい子牛小屋も建てて、
本当に家族みんなで頑張っていた矢先に、原発事故で「人は逃げろ、牛は動かすな」
と言われたことの辛さ。
牛小屋も本当に綺麗にして、家族同様に毎日牛の世話をしている原発事故前の様子が
写真からもよく伝わりました。
これからどうすればいいのか、この本はよく教えてくれていると思います。

石巻とガーナをつなぐ

2012-03-21 22:41:15 | 日記

日曜日の午後、NPO「TICO」の地球人カレッジへ。

講師は石巻渡波地区でボランティアセンターを切り盛りし、被災者支援に取り組む菅野芳春さん。

元ガーナの青年海外協力隊員の彼は、ある村の副酋長になってしまうほど、現地に溶け込んだ活動をしていたことでその筋では有名な人らしいです。石巻でも、もう1年以上も活動されています。

当初の炊き出しから始まって、泥出し、自転車、自動車の修理、救援物資の整理保健衛生の改善など、「やるべきことは何でも」というところなど、被災地では途上国での活動と共通したものがあるようです。

また、自分たちの支援は、寄付をしてくれた人たちのために、彼らのできないことを代わりにして挙げる「究極の代行業」と言っていました。

支援は「雇用をつくる」という第2段階に入っていて、「ガーナのお母さんたちによるろうけつ染めの布を、渡波地区のお母さんたちがバックにして売る」というアイデアはいいなぁ、と思いました。

わたままプロジェクトでは、宅配のお弁当屋さんを始めたようで、地域に200食を提供しているそうです。

さくら診療所で毎月一度、もう10年以上続いている地球人カレッジです。外に出るとミモザの花が風に揺れていました。


水辺の街を歩きました。

2012-03-07 19:13:17 | 旅行

介護疲れの母をゆっくりさせるべく、実家の父を迎えに九州へ。今日はバス→JR→フェリーの旅、途中の大分まで8時間です。

八幡浜駅からフェリーの時間まで1時間以上あったので、荷物を転がしながらメイン通りの裏通りを2km、30分歩きました。

水のある風景はなぜか懐かしくいい感じ、携帯で撮りました。

今は伊方原発が全く動いていないので、いつもと違う八幡浜に感じられました。


地球のステージ~東日本大震災編~

2012-03-05 20:20:45 | 日記

「NPO地球のステージ」の徳島公演に約10年ぶりに出かけました。

私の連れ合いのAMDA(国際医療協力のNPO)の同僚である桑山医師のプロ級の歌とギターと語りを海外援助活動の様子を撮り貯めた大映像にのせる、ちょっと変わったステージで、もう全国で1000回以上も公演が続けられています。

初めて見た時は大感動で、涙が溢れて困ったものです。

3,11の震災で何か出来ないものかと探していた時に届いたSOSのメールの連絡先に電話をしたら電話の向こうに桑山先生がいてびっくり。

宮城県名取市で開業され被災し、閖上地区の診療を24時間体制でやっているというのです。

4tトラックを医薬品などで満杯にして届けた3月20日は10日間休みなしで働かれて初めての休暇中でお会いできなかったので、「大変でしたね。」とひとこと言いたくて出かけて行きました。

現場に行きたくても大切な仕事などがあっていけない人にもできることは、「今ある普通の生活を愛おしく思うこと。」「自分の街を愛すること。」とおっしゃっていました。

精神科医でもある先生は、気丈に振舞う子どもたちが心配で、あの日の記憶に蓋をするのでなく、きちんと向き合うことで前をむいて歩く勇気を取り戻す作業をしようとされていました。

愛や希望は絶望よりも強いんだって信じることができるような、そんなお人柄に触れて、元気をいただいた時間になりました。

写真は第2部のシンポジウム、第1部の地球のステージは写真撮影は禁止でした。

機会があったらあなたの街でも必ずやっているステージを観に行ってくださいね。