僕の昭和史の師匠・半藤一利さんが亡くなった。
90歳だった。
半藤さんは月刊「文藝春秋」の編集長や「週刊文春」の編集長などを務め、作家活動に。
終戦直前の混乱を描いた「日本のいちばん長い日」はベストセラーになり、映画化された。
なぜ軍部は間違った戦争に突っ込んで行ったかを、深く究明し、多くの著作を残した。
とかく最近の百田尚樹など薄っぺらな歴史観で戦前の日本を讚美する「歴史修正主義者」とは大違い。
深く歴史を研究し、自ら「歴史探偵」と名乗った。
僕は半藤さんの著作で多くのことを学んだ。
枕元に積み上げた本の山からちょっと引っ張り出しただけで5冊出てきた。
半藤さんの本は何冊読んだか分からない。
半藤さんの姿勢は一貫しており、憲法第9条を守り育て、2度とあんな無謀な戦争をしてはならないということ。
僕も大賛成だ。
昭和史のことを深く知る泰斗が亡くなった。
ご冥福をお祈りします。
合掌。