依存性や中毒性といったものが症状として現れるものとして、ラーメンが挙げられます。もしくはフラッシュバックと申しまして、なんの前触れもなく、突如として現れる衝動にも似た欲望に襲われることもありえるのであります。和気入道として、最右翼にあるのがこちら、骨太味覚でございます。
平和通りにある小さなお店ですが、その存在感たるや(お好きな人には)半端ではありません。貼り紙にもあるように11時半の開店ですので、ご注意ください。おそらく、ではありますが、ロープウェイ街と今治桜井にも同系列のお店があると思います。和気的にはここが好きですねえ。
駐車場はすぐ隣に2台分と道路を渡ったモータープールに1台分がありまして、それほど多くを収容できません。土地柄からして学生向けということでしょうか。11時半前に店の前を通って、一回り流して戻ってきたらすでに1台が止まってました。やはり、禁断症状が出た方が和気以外にもいらっしゃったようです。向かいの駐車場に駐車して、信号渡って入店です。すでに暖簾が脂に染まっておりますよ。
さて、外壁? 窓? に掲げられた写真にはほとばしる脂が。たしか初お目見えは二番町だったはず。その当時、お店の人が東京環七かどっかで修業をされたとかなんとか耳にした覚えがあります。そう、東京ラーメンでは今は亡き「土佐っ子ラーメン」を筆頭とした、チャッチャというか背脂系というか、博多ラーメンとは異なる豚骨ラーメン文化が花開いた時代があったのであります。その末裔? が愛媛にも到来したんだと、その当時は感慨深いものがありました。まあ、日本に最も勢いがあった時代の象徴ともいうべき、バブルの遺物ですかね(褒めてます)。懐かしいですよね~。「赤い箸の方!」って、お分かりになる方は、時を同じくして土佐っ子に並んだはずです。
一足踏み入れただけで、その脂を満喫できます、足の裏で。おろしたての靴での入店はお勧めしません。カウンターのみで、券売機で食券をお買い上げください。野菜の量・脂の量などをお伝えください。今回は「ギト」「野菜普通」でのオーダー。学生向けか、意外とお得感が高いです。
巻巻チャーシューと丼にぶちまけられた脂。いや~、身体にいいわけないですよね~。まさに「うまいものは身体にわるい」の極みですねえ(最大の賛辞)。野菜カチ盛り/カチカチ盛りだと食べやすくなり、少しはヘルシーになります。モヤシ、メンマ、ネギが載ってます。
東京と同じ? ように酢が常備されてます。こちら愛媛では信じられないようですが、あちら関東ではラーメンに酢をかける文化があります。塩梅を見ながらご利用ください。味が締りたべやすくなります。
スープは癖や臭みがなく、申し分ございません。東京系では豚骨でもやや縮れの太麺が主流、スープと脂が絡みますよ。存在感のぶつかり合いが丼で繰り広げられてます。テンション・血圧・血糖値・中性脂肪値が上がります。今回も、たいへん美味しくいただきました。
何度か食べると中毒性が出てくる場合がございます、ご注意ください。ギト/ギトギト指定をしなければ、それほど食べにくいわけではないと思います。体調がすぐれない場合、健康診断の直前もお薦めしません。酒の〆には最悪で最高です(これまた褒めてます)。