わけししょうロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県松山市久万ノ台「第109回 街のまんなか日曜市」【わけししょうロケ】毎月第4日曜開催

2019年11月26日 | 食材調達

和気入道の実家だったところは、松山の山越(やまごえ)という場所でございまして、いわゆる松山城の北側で「城北」といわれる地域でした。町としては比較的古いと思われる地名(木屋町、鉄砲町、本町,、萱町とか)が残っておったり、大学などある文教地区であったりして、 松山でも独特の地域といえるかもしれません。

幼少のみぎりで、確かな記憶はないのですが、今から40年前くらいに山越の隣の久万ノ台に青果市場ができたんではないか、と。その頃は、周囲は田畑ばかりだったはずです。夏の晩に盆踊り大会なんか何度か開催してまして、打ち上げ花火も敷地内でぶっ放すという荒業を大迫力で見上げていたのを憶えています。頭にバラバラと燃えカスが降ってきてたなあ。箱入りの葡萄が安くて家に買って帰ったりしましたねえ。

和気が中学生くらいのときだったか、市場の南側の歩道に魚が並べられ売られるようになります。なかなかいい品揃えと価格だったんでしょう、これがどんどん巨大化していき、盛況でした。親にくっついて行って、好きな魚を買ってもらったものです。そんな経験とかが、現在の和気入道的目利きとつながっているのですな。まあ、許可を取っての商いとは言い難いし、魚屋なのに路店ですから水場がないし、衛星面でもいいわけないし、そこでの営業はNGになったんじゃないかな。しかし、後にはそばの立派な建屋で営業するに至ったという、わらしべ長者的なお店でありました。その頃からは価格的にはあまり魅力的でなくなってたかも。ちなみにそこにはもう、ありませんけどね。

 

さて、松山の台所ともいうべき「松山市中央卸売市場」なんですけどね、「街のまんなか日曜市」が100回を超える開催にまで至っているとは。ごくごく開催初期の頃、1度だけ行ったことがありました。「三津の朝市」と双璧を為すのか、と期待して行ったのですが、ボリュームがしょぼくて、それっきりになっておりました。

 そして、時間が10年くらい? 流れまして今に至るわけでありまして。先日、京都行脚が気をよくしている和気入道夫婦でございまして、どっかうろつくところはないかいな、と。たまたま気づいて、ちょっとはマシになったかも、という淡い期待をもって着物姿で斜に構えて潜入いたしますよお。

 

 中央卸売市場の「関連棟」といわれる建屋が会場となっています。西側から入ったため、順路と逆になっております。ご了承くださいませ。御託は挟みません。一気にどうぞ。

 

 

 

あれ~、そうとう充実してんじゃないですか~。伊達に百回超えしてませんねえ。いい意味で意外や意外。

 

元々のお店もかなり開いてるし、この日のために出店しているお店もマアマアありますよ。市場なんだけど、プロだけでなくセミプロや一般も相まみれています。分野もかなり豊富ですね。ライブ演奏などもされておりまして、マルシェ的な感じもありますかねえ。 けっこう長い距離があるんですけど、見ごたえありますよ。時間帯がずれて参加に至りませんでしたが、素人向け競り市や餅まきもあるようです。

八百屋をはじめとして、豆腐屋、餅屋、酒屋、乾物屋、魚屋、肉屋、総菜屋、漬物屋、食堂、八百屋、万事屋などが軒を連ねています。外部からの出店としましては、飲食店、整体、ハンドメイド系、衣料品など。まずはざっと流して品定め。2回目のターンで買い込んでいきます。あれもこれもと食指が動きます。

結局こんなお買い上げとなりました。厚焼き玉子(ネギ)、漬物3点(400円)、竜田揚げ、いなり寿司(ワサビ葉入り)、スンドゥブ豆腐の素、でっかいみたらし団子、野菜と果物。ソーセージは用意されているテーブル席でイートイン。気づくとお昼のおかずを中心となってました。即持ち帰って、一家でいただきました。たいへん好評でしたよ。

次回は12月22日開催とアナウンスされておりました。まあ、来るでしょうねえ。年末近い頃だし、年始用調達に最適じゃないでしょうか。おかず系は言うまでもなく、ローカル色も強いんではないかな。観光にもお勧めできますよ。食堂とかいい雰囲気ですねえ。備忘録としては、酒が意外と値引きされていたので、次回は銘柄によっては要チェック。冷凍のホタテ(刺身用)も要検討かな。

主催者側の努力がみえる、市民参加も感じられる、そんな市場体験でございました。三津の朝市にも迫る、双璧と為ったと思います。

出店者も募集しているようですから、何かを世に問いたい人も検討してみてはいかがでしょうか。詳細はご自身でお調べください。

 


京都行脚2019【わけししょうロケ】四条と市場はんなり篇

2019年11月24日 | 旅行

かくして伏見の夜は更けて、夜が明けるのであります。ネット上の評価が二分されるお宿でしたが、我々にはそうとうよかったと思いますよ。いろんなことが大満足の、伏見を後にして、北陸は金沢を目指します。京都から往復して四条のお宿にチェックインします。

 

金沢での邂逅は最大のイベントではあるのですが、個人情報的な面からもここで触れることはありますまい。さらりと終わらせて京都に舞い戻ります。時間はえらくかかったけどね。

 

経由したSAでお買い上げしたのが、NBAの八村選手で話題になった、ビーバーが売ってました。おひとり様3袋までとのことで、ミーハーにも買ってしまいました。けっこういい値段でしたね。サクサクしておいしいですよ。2メートルを超えるような皆さんには好評でしょうねえ。米の味がしっかりしてます。そういや、米菓子に関しても日本が間違いなく世界一でしょう。柿の種は中国向けお土産で、最高峰の評価をいただいたことを思い出しました。海外向けのお土産にぜひ日本の米菓子をお選びください。

 

夕方前に舞い戻ってきました、京都のど真ん中での宿泊は初めてでして。一方通行が多い土地柄にはちょっと心配でしたが、ことなくホテルにたどり着くことができました。VIA INN 京都四条室町というJR西日本系列だそうで、久しぶりのホテルらしいホテルでした。agoraのセール価格で泊まれました。

ふんどしならぬ、帯を締めなおして、さあ京の街をうろつきますよ。

和気入道ご夫婦は愛媛松山で着物姿で徘徊しておりますが、とにかく着物の人って少ないわけでして。男性になるとなおのこと。夏の浴衣を除くと数年で1人くらいしか見たことがありません。京の都ではそんなことはないだろうという想いのお上りさん夫妻であります。

四条界隈の着物屋さんを物色します。和気自身は特に狙ったものがありませんでしたので、冷やかし半分で家人のお供のノリでした。一件目の「だいやす」さんに入店しまして、「お二階にどうぞ」と案内してくれた着物姿のお兄さんが手にしていたのが、男物の袴でして、「それな~に?」的に聞いてみますと、珍品の綿馬乗小袴ではありませんか。数寄者があつらえたんでしょうが、ほぼ着られることなく仕入れたとか。しかも、売れない? のでお値下げしたとのことで、2階の男物コーナーにもって上げるところだったと。おお、偶然もいいとこ。サイズが合わなければ、それまでですが。「大きいかもしれませんね。合わせてみましょうか」と裾を帯にひっかけて着けさせてもらいます。「ちょうどいいか、ちょっと短いですかね」とのこと。当方、武術をやる故、ぜんぜんそのほうが都合がいいんで。結局、家人より先にお買い上げ、と相成りました。出会いだねえ、いきなりこれなら、財布のひももゆるんでしまいますね。家人は沖縄の帯やら足袋だの小物類をお買い上げ。袴は試着そのまま外に出ます。

新京極なんて数十年振り。変わったような変わってないような。着物姿の若い女性がチラホラおりまして、さすがは京都、着物人口が違うなあ、なんて家人と話してましたが。そんな人とすれ違っていて、気がつきました。これって、多分レンタルなんだろうなって。きれいな色使いで派手めの柄なんですが、どれも同系統な感じ。しかも、どの娘っこも着慣れた感がないというか、着物に着られてるというか。観光なんだろうかな、と。それはそれでいい体験でしょうから、まあ目くじら立てるようなことではありますまい。

新京極を歩いておりまして、どこぞの店員さんから家人に向けて「nice!」の大きな声がかかります。まあ、着物姿をお褒めいただくことはままあることですで、「ありがとうございます」と家人が言うと、「あ、日本の方でしたか?」と驚いておりました。和気殿は日本人扱いされないことに誇りをもっているのですが、家人が外国人に間違えられるのは珍しい。

まあ、これが京都の現状なんでしょうねえ。日本人が着物を着ないのは京都も同じなんだろうなあ。例えば、中国でパオやチャイナドレスを着てるのは外国人だけで、現地の人はそんなもの着ない、と。それでも着物装束の目撃回数や着物屋にお客がいる度数ははるかに高いのも間違いありません。

続いて財布の紐がゆるんだのは、たしか「シカゴ」さんです。ほぼused羽織専門店と化してます。数もすごい。外国人のお姉さんが一生懸命選んでました。店員のお兄さんも気さくに話してくれました。「いや~、ぼくたちは並んでる物の価値ってぜんぜん判らないんですよ」って。その潔さがいい。家人が2点、和気が1点お買い上げ。いや~、これってかなりお安いと思うよ、状態もいいし。

 

そろそろ、夕餉のお時間ですが、どこにしましょう。店が多すぎて迷ってしまいます。

選んだお店はこちら、「清水家錦」でございます。photoは翌日の昼に撮影したものです。「支度中」ながらお弁当を販売しております。

 

夜の店内はこんな感じでございます。

居酒屋でテレビがあるって、意外と結構珍しいかも。

 

 

カウンターの目前の壁ははこんな感じ。

 

まあ、いわゆる居酒屋さんなんですが、よ~く見るとこのような傾向が。

座ったカウンターからうえをみあげると・・・・・・

その手のお店なんですか。今年の戦いはすでに終わってますが、クライマックスシリーズまでは盛り上がったんでしょうかね。サイン色紙もテレビもそれら用なんでしょうねえ。表からではまったくわかりませんでした。

 

まあ、そんなんは偶然でして、和気的には特にテンションが上がるわけでもなく。オーダーいきましょ。

プレミアムモルツ京都版。味の違いは判りません。おいしさは違わない。

白子の炙り。悪くはないけど、炙りきってないというか、生というか。ちょいと微妙かな。

 

大徳寺甘唐辛子の天ぷら。これはなかなかよかった。

 

もつ煮込みは滅茶苦茶うまい。これまでいただいた中でもTOPクラスかも。絶妙な辛さがいい。

ゴボウのから揚げも味が濃いけどよかった。量はちょっと控えめで終了。明日もありますし。でも、京都のラーメンもどっか行きたいなあ。意外と閉店時間が早いようで、結局はこれにておしまい。

 


 

 最終日はホテルにお願いしてチェックアウト後もちょっとだけ車を置かせてもらうことができました。ありがとうございます。

それより、ここの朝食が無料というか、セットされてるんですがね。これが非常にクオリティが高い。だし巻き卵やサバの味噌煮、佃煮とか美味しかったですよ。得した気分。この金額なら、なお文句ないですねえ。次も来たいぜ。

 

そして、和気入道のお気に入りの「錦市場」へ。朝食前に近づいたら全然お店が開いてないようで、いったんホテルに戻って前記の朝食をいただきまして、再チャレンジ。

 月曜日ということも関係しているのか、午前9時ごろでもシャッタークローズも結構おおい。地面もこんなに綺麗じゃなかったよね。さあ、どんどん歩いていきますよ。

 

漬物ばっかりだったと認識していた頃とは変わってきますよねえ。

 

 

やはり外国人の多いこと多いこと。それ向けに商売もシフトしてるのも致し方ないですよね。お店によっては「触るな」「食べるな」的な表示がたくさんあったりして、商店のみなさんも苦労されてるんでしょうね。いちばん驚いたのは、中国の最高峰白酒「茅台酒」がショット売りとおぼしき値段で置いてあるお店があったりして、そんなニーズもあるんですかね。インバウンドのインパクトを垣間見ましたねえ。保守的といえる京都であっても、ニーズというか時勢に合わせるようになったんでしょうね。アメ横化したとでも、いえましょうか。

 結局は、錦市場では何も買いませんでした。なんか、ねえ食指が動ききれなかったというか、時間的余裕がないと消費につながらないのか。次回はもう少し余裕をもって回りたいものです。

 

その代わり? に大丸百貨店にてお買い上げがこの2点。自分ら用のお土産です。

黄桜はビールメーカーとしてやっていかれては如何でしょうか。というくらい美味しい。

 

 こちらは「英勲」純米吟醸生原酒24h。24時間以内に瓶詰めしたんですと。伏見の酒を探していると、店員のお姉さんが「入荷したばかりなんですよ」とのこと。素晴らしい出来栄え。その名に相応しいお味でございました。

 

 

和気入道お留守番子ども向けには、清水家のお隣にある餃子をお持ち帰りで。大好評でございました。前夜も行列が絶えない、それくらいの人気店です。次回は店内で食いたい。

 

 

かくして、京の都を後にします。名勝地とかは行きませんでしたが。まあ、次への課題として残しておきます。帰りの車中は、満足の振り返りと化した感じでしたね。これまでは、ホントに遠かった都でした。軍資金が貯まれば、また来訪しますよお。

 

 


京都行脚2019【わけししょうロケ】伏見のたたかい篇

2019年11月22日 | 旅行

さて、和気入道の最近のトレンドといたしましては「思い立ったら」GO! であります。後悔先立たず、といいましょうか。

目的がきちんとありまして、石川金沢の知人に会いに行くというものであります。拝借していたものをお返しするのをお礼を兼ねて、武術の教授に赴くことにしました。その御仁も体調の関係があり、お元気なうちにお会いしたいな、と。

まあ、それはそれで重要なのですが、せっかくなので道すがらにどっか楽しめるところはないかいな、と。まあ、結果的には金沢には1時間くらいしかおらず、完全におまけになってしまいました。

和気入道夫婦は日頃から着物の装いを楽しんでおります。調達は地元愛媛でリサイクル物を物色しているのではありますが。それなら、着物の総本山ともいうべき古都に赴く必要があるのではないか、ということで有り金持って大盤振る舞いといきましょう。

さらに言えば、和気宅から最も近い酒屋さんの影響で、最近は日本酒に凝っております。さすれば、聖地ともいうべき場所である伏見が京都にはあるじゃないか! 

といった最近のトレンドと合致した旅ができるとの判断です。色々と調べて旅支度。2泊3日で、どれくらい楽しめるか。さあ、しかも着物姿で、いざ、出立。

 

土曜日の早朝のわりには松山市内は意外と混んでいます。松山インターまでけっこうかかった感じ。高速にのれば、巡航あるのみ。ところで、和気一家のクルマはMAZDAアクセラ1.5Dなのであります。多分ですが、プリウスよりは走りやすいと思います。往復で2000キロ近くは駆け抜けますよ。

 

 休憩一番手は与島SA。瀬戸大橋は開通して30年余になるんですよね。初めて渡ったときの興奮も、そんな昔になるんですな。

 

突っ走ること約4時間くらいですかい、京都の端っこ伏見に到着。さあ、灘と並ぶ日本の2大清酒の聖地、まさにメッカ巡礼よ。高速を降りたら、偶然にも黄桜酒造のマイクロバスが前を走っております。テンション上がりますよ。

まずは予約したお宿に参ります。チェックイン前なのですが、車は置いていいとのことです。寿々喜荘さん、お世話になります。徒歩にて移動、お昼ご飯を。

串焼きの咲蔵に入店。土曜日ですが、ランチメニューあり。

 和気殿は串焼き5点セット、家人はカルビ丼的なやつ。ビールと共に。お上品な感じでよかったですよ。なおよかったのは、店内の御客がほぼアルコールをいただいてたこと。昼間っから呑んだくれてすでにつぶれてる若者たちも居れば、伏見の酒飲み比べ3点セットを頼むおじさんとか。さあ、同化せねばなりますまい。お酒を1杯だけ注文、銘柄は忘れてしまいましたが、ご当地もの。

 

すぐ裏手には坂本龍馬のエピソードで有名な寺田屋がございます。現在も宿屋として営業してるとか。まあ、別になんてこともないですけど。観光の皆様と対応するスタッフが大勢。まあ、一目見ればよし。

 

天国が地上にあるとすれば、酒飲みにとってはここでしょう。最高のフレーズですねえ。

徒歩にて移動、やってきました「♪ カッパぱあ ルンパッパ~♪」カントリー。テンションmaxです。和製英語っぽいような。

 

どうやら、ここで実際に醸造しているようです。当たり前ですが。

こんな鉄看板ありましたっけ? 本格を謳えるということは、ほかが本格じゃなかったってことでしょうかね。

和気入道の世代は日本酒には等級がありまして、2級酒・1級酒に特級酒が売られてました。今では冷やして飲むのが日本酒の基本となりつつあると思うのですが、その頃はお燗して飲むのが当たり前でした。(すでにパソコンでも「燗して」が変換しても出てこないし)というか、そうしないと飲めない代物だったっすよね。戦前戦中を体験した世代と我々との違いかなあ。おっさんたちはこよなく愛してたのでしょうが。まあ、はっきり言って不味かった。物品税廃止頃に等級制度もなくなってんですかね。酒飲みには消費税導入は大きかったです。洋酒も爆発的に安くなりましたし。また、そのころ和気が東京にいた時代に日本酒ブームというか地酒ブームが起こりまして。そういや、うつろ覚えですが、確か火付け役が愛媛の「梅錦」だったとか。

 日本酒の消費量が減少している、というトレンドはなんとなく知っているのですが、逆に言うと大量にまずい安酒が消費されることがなくなったともいえるのではないでしょうか。それって、そんなに悪くないかも。ワールドワイドに日本酒が広がっていってますよね。良くも悪くもアルコールは税とのせめぎ合いは世界的に繰り広げられるわけで、濁酒(どぶろく)だって合法的にやっと飲めるようになりましたし。日本政府って、日本酒文化をぶっ壊す政策ばっかり、だったですよねえ。

 

わざと? 的な演出でしょうか、ほんとに昭和って感じのお人形による酒造工程。

展示というより、完成度が高い民芸品って感じかな。そのままCMで使えそうですよ。

 

懐かしのCMも流れます。メディア戦略で成功した例なのかもしれません。和気入道の世代はほぼ脳裏に刻まれているでしょ。

 

小島功さんの原画です。幼少のみぎりにはお母さんカッパのおっぱいがエロくて、それがよかった。今はテレビで流せないでしょうねえ。お母さんが子供の前で呑むっていうシーンも厳しいかも。そのころの洋画劇場でも濡れ場ある映画が普通に放映されてましたしねえ。乳がでないお色気禁止のご時世なわけで。そりゃあ、草食系男子が育つわなあ。

 

 中庭では各種お酒が売られています。プラの猪口で100~200円。物足らない量ですが、ある意味ちょうどよい。普段なら、おそらく買わない銘柄ですし。ほどよく出来上がっていきますが、周りのみんな呑んでますねえ。昼間っから。素晴らしい。

日も傾いてきました。宿に戻りつつ、次いってみよう!

 

富翁の酒蔵では直売所がありまして。景気よく試飲させてくれます。いや~、いいですねえ。原酒とか美味しかったですよ。要冷蔵のため購入は断念。でも忘れないように、ここで記しておきます。

 

重厚なレンガ造りの「松本酒造」さん。雰囲気満点ですね。小売り窓口は見当たりませんでしたが。和気ご近所の、それこそ「松本酒店」で買いましょうかね。

 

 

近くの古着屋を物色だけして、お宿に帰還。お風呂に入って、夜の部へ突入です。できれば、京おばんざいがいただけるようなお店がいいなあ、ということなんですが、グーグルマップで徒歩圏内を探しまして。和気入道の特技である、「胃袋が欲する」いい店センサーがさく裂しますよお。

「宮」という名の小さなお店。予約してます? と訊かれ「いいえ」と答えますと、大将が一呼吸おいて「どうぞ」とカウンターへ。カウンター5席のうち、3つに予約札が置いてます。空いてるテーブル席もリザーブ札が。事実上、満席です。期待できるかも。

いや~、分かってらっしゃる。サッポロラガー、いい品揃え。

お通しがこちら。季節感、彩り、お味どれもすごい。京都風情満点です。

お店のキャッチにもあるのが、だし巻き卵。フワッフワで優しいお味です。

さらに伏見のお酒に突入。銘柄は失念。女酒と称される伏見の酒はここの料理にぴったり。カウンターにいろんな猪口が置いてあり、「お好きなのでどうぞ」とのこと。いや~、いいサービスですねえ。

うざくです。ウナギの酢の物。

雲丹蓮根。初めていただきましたが、うめ~。

 

ドリンクメニューにあったのが、「森伊蔵」。京都で初めて飲みました。なんでここに並んでるの? 女将が鹿児島ご出身とのことで、関係あるのかな。訊きませんでしたが。

気さくな大将と女将とのお話も、これまた楽しかったですねえ。次も絶対的に来るでしょうねえ。ご馳走さまでございました。ほんとに満足。

 

伏見は地上のパラダイスでございました。日中にプラの利き猪口持った人たちがうろつく様は、まさに酒天国。人間の屑にはたまりませんねえ。気の置けない酒飲み連中で集えば盛り上がること、間違いなしだと思います。ちょっと遠い昔にはここで戦役もあったわけで、歴史を感じることもできますし。酒を飲み呑み、殺し合いをしたんでしょうか。