わけししょうロケ【愛媛】Matsuyama Ehime

日常から非日常まで、独特な人生の渡り方。不安定な安定の求め方。非正規上等、「いざ」という時のためにも。

愛媛県松山市和気町「大声大会 2017」[和気入道ロケ]

2017年07月18日 | イベント

7月の第3月曜は「海の日」です。ここ最近にできた国民の祝日ですね。といっても何が狙いか、よく解らないとも言えなくもないのですが。和気入道発祥の地であります和気には海があります。和気海岸は旧松山市北部に位置し、堀江海岸と連って砂浜を形成しています。松山とは松が多いことに由来しているとのことですが、和気海岸の松林はその真骨頂といえましょう。古くから海水浴や釣りで市民に愛好されています。大幅な改修工事を経て、トイレなども整備されました。静かな波に松の緑と瀬戸の島々を展望できる風光は五感でぜひとも味わってほしいものです。地元民はボランティアで清掃活動をおこなっており、バーベキューや花火の後片づけをしない人間的闇と闘っております。昔の話でいえば、隣接する堀江海水浴場に面していた南海興業さんには虎や豹が飼育さていて(イヤイヤほんとに)、ガキの我々は海に泳ぎに来ては普通に猛獣を見ていた思い出があります。また、和気漁港の堤防は松山市内屈指の釣りの好ポイントだったのですが、どんどん釣れなくなっています。

私が和気入道と称してこの地に遊楽しておりますのは、この潮気に独特の効能があるとの師の教えにあります。中国は晋国(山西省)祁県の王師がこの地を訪れた際、「大海の気を受けて練拳せよ」との御託を受けました。その後に「和気功」としてごく一部の愛好者が集っています。これについてはまた別の機会に。

さて、話は戻りまして。今回で10回目となる「大声大会」が開催されました。よくあるような愛を叫ぶイベントではございません。れっきとした防災対策の一環なのです。

ずらっと並んでいるのは、地元和気公民館館長以下、国県市の議員および秘書、行政担当、地元各校校長、警察消防、地元企業などのお歴々です。

大海参加者は地元の町内会・自治会別にチーム編成した地元民と、地元小中学校および特別支援学校の通学生などです。その他、ギャラリーとしてチームには参加しない地元衆です。来賓はえらくお堅い皆さんですが、参加者はかなり牧歌的というか呑気な印象を受けます。

消防艇もデモンストレーションで、盛り上げます。といっても、放水が届くほどでもないのですが。間近に見れば迫力あるんでしょうけど。海岸や離島では必要となるのでしょうか。こんな機会でもなければ、配備されていることなんて知ることがないでしょうね。



地震が体験できます。子どもたちにはプチアトラクションと化してますが。

 

で、こちらが大声大会本番です。集音マイクの前で絶叫します。ただし、愛を叫ぶのではなく、災害に関するワードに限定されています。「津波だ! 逃げろー!」「火事だ! 逃げろ~!」で占められます。言いやすいのは火事の方です。なので、防火イベントとなってます。

老若男女がとにかく叫びます。測定がアナウンスされ、ボードに記録が書き込まれていきます。


その参加者は引き続き、こちらの競技に参加します。消火器的あてです。

数十メートルを消火器を持って走り、ピンを抜いて火に見立てた標的を狙います。ターゲットを倒すと走って戻ります。これまた、ゲーム的ではありますが、消火器を扱う機会というのも貴重といえます。

お遊びといえば、その通りなのですが、継続して開催し参加していると、無意識の領域に刷り込まれるものがあるのではないか、と思います。いざというときに大声を出すことがサバイバル・防犯では生死を別けることって、じゅうぶんあり得ます。消火器についても同様です。和気も経験がありますが、操作を練習していないと本番ではなかなかスムーズに扱えないものです。

 

その他、地元の和気小学校の水軍太鼓部による演奏などがあります。まあ、公共のお手盛り的な内容ですが、それ以外に参加者の楽しみがあります。これがこちら。並ぶテントに人が集まります。


カレーライス(ビーフ)とお冷が無料でふるまわれます。はっきり言って食べ放題。福神漬けも添えられてます。

地元婦人会の皆さんが大鍋で大量に仕込みます。以前、加勢した家人によりますと、意外と自由な造り込みとのことで、カレールーも複数種をぶち込んでたとのこと。お母さんのカレーと称するにふさわしい、具だくさんのビーフカレーです。辛くはないですね。スライスられたニンニクが入っており、作った人のこだわりが感じられます。

 

さらにカキ氷も食べ放題。シロップも4種類くらい、お好きなものを言ってください。

それほどサラサラの氷ではありませんが、炎天下にはありがたい。今回はレモンでいただきました。子どもたちは大喜びです。

海水浴場でありますので、地元民以外も来ています。で、こちらの炊き出しの列に遠慮なく並ぶことができます。終盤にははかすために浜で呼び込みさえされます。次回以降、ご利用ください。ただし、大声大会開催時間中は車両が海岸線には乗り入れできません。

集客のための飲食提供という役割は当然あるのですが、これまた防災減災の側面も持っているといえます。災害時の炊き出しや食材の手配や調達ルートの確認など、表面には視えない訓練になっていると思われます。これだけの規模で定期的に開催されているのも珍しいのではないでしょうか。翻って家族レベルでの災害時対策もアウトドア・キャンプが基本となるわけで、和気一家ではこの夏も勤しむのであります。

次回は、揚げたてのトンカツと練乳を持って行きましょうか。

 

 


愛媛県今治市上徳「チャイナダイニング彩鳳」【和気入道ロケ】大袈裟にいえば食文化の国際交流

2017年07月10日 | 食い呑み

長らくお待たせしました。このブログにお越しいただいた皆様限定、というわけではありませんが、なかなか他では難しい、本場中国料理の楽しみ方をお知らせできれば、と思います。あなたが食べているのは本当の中国料理ではないかもしれないのです。一般論として「中華料理」とは実は日本の料理です。おそらくですが、中国の人もそういう認識ではないかと思います。例えば、ラーメンについてはルーツとしては中国の「拉面」ですが、我々が愛食しているのは「日式拉面」として中国人に確固たる支持を得ています。東京のとあるラーメン屋で、「こんなおいしいのは中国では食べられないよ」というコメントを聞いたことがあります。爆買いに訪れる人も多く日式ラーメンを楽しみにしているのではないでしょうか。

以前にも書いたかな、繰り返しで恐縮ですが、中国ではありえない珍現象が中華料理にはあります。中国には「中華丼」「天津飯」「餃子定食」などはありません、多分。「中華丼」で括られたかけごはんはよく考えれば、すごいスケールですね。翻って「日本丼」と名乗るものはありませんよね。邪推すれば、日本にはない新機軸というアピールのために名付けられたのではないでしょうか。天津飯の「天津」とは北京の隣にある都市です。となれば、天津の名物ということになるのでしょうが、和気の経験上、天津で見たことも聞いたこともありません。似たようなケースとしては、温州ミカン・南京豆・南蛮ねぎなどが挙げられましょうか。ネーミングにおけるブランディングです。しかも縁もゆかりもないと思います。温州も中国の地名ですが、愛媛県人もあまり知らないでしょうねえ。

餃子定食に至っては、中国人には最も理解に苦しむというか違和感があるのではないでしょうか。ご存知の方もいらっしゃるでしょうか、中国では餃子はイコールほぼ水餃子です。焼き餃子という時点でやや違和感湧いてきますか。焼き餃子のルーツは残り物の水餃子を焼いて食べる説があります。和気入道的には「鍋貼」という料理が日本的餃子の原型ではないかと考えています。簡単にいえば、同じ材料を薄い皮で巻くのですが、ヒダを作らず閉じずに焼きます。ヒトクチ餃子の原型のように思えます。で、違和感の極みは、主食で主食を食べることにあります。餃子はご飯や麺と同じ扱いです。西日本にはうどん定食はもとより焼きそば定食、お好み焼き定食、など炭水化物で炭水化物をいただく文化があります。ラーメンライスってのもあり、替え玉ができるお店でも小ライスをたのむ人もいますよね。ま、日本のごはんのうまさが理由かもしれません。今までで一番驚いたのは、大阪某所でみた「スパゲティ定食」でしたが。ホカ弁の添え物にケチャップまみれのスパゲティがありますが、それをこころゆくまで堪能する勢力が存在するのでありましょうか。話を戻して、中国の方をもてなす機会がありましたら、餃子定食とかは誤解を招くかもしれません。「歓迎されてんのかな?」と。

ということで、日本の中華料理文化というものが厳然と存在してます。それ自体は否定されるものではありませんし、和気もブログでご覧のようにさんざんぱら愛好しております。話の角度は少し変わりまして、中国人シェフが日本に来て中華料理を生業とするのは、意外と妙な現象といえるのかもしれません。基礎は言うまでもなく、現地で修得した中国料理の技術でしょう。日本人向けのアレンジ・メニュー構成・味付けなどを加味するのは、日本人に来てもらうためには必要となることは想像に難くないです。彼らは本場の味を提供することよりも、商売として成り立つことを優先すると思います。そこで着目するべきは、中国人シェフがいるお店では定番メニューではなく、彼ら自身が得意とするもの、もしくは彼ら自身が食べているものです。それらをいただくことが実は大きな醍醐味となるのではないでしょうか。特に本当の中国料理を食したことがない皆さまには未知の体験となりましょう。どのお店でも可能とはいえませんし、トラブルを恐れて一見は相手にもされないかもしれません。

そこで、とっておきのお薦めを。場所は愛媛今治にある「彩鳳」であります。和気入道とは開業時からのお知り合いでございまして、まあ無理をお願いしているだけなのではありますが、お店側としては事前に予約してもらえれば問題ないとのことです。また、驚くほどの適正価格にての提供となります。ご参考にしてみてください。

まずはメニューの選定です。さあ、この店の真骨頂を楽しみたいですね。今回は3人(和気以外は中国未経験)での席となりますので、あまりたくさんのオーダーができません。まあ、残ってしまえば持ち帰りにすればいいのですが。事前にランチに行きまして、その時に予約です。いつもは口頭で伝えるのですが、ipadにメモして見せます。昼時でしたが、シェフが厨房から出てきて確認してくれました。「どれも問題ないよ、大丈夫!」とのこと。ただし、「香菜(パクチー)多くてもいい?」と和気好みを覚えてくれてました。

 

まず一品目は「糖醋里脊」。

「豚フィレの甘酢揚げ炒め」と訳せばいいでしょうか。薄切りのヒレに衣をつけてバリバリの硬めに揚げてます。すごく長い針ショウガと香菜がぐっと味を締めてる感じです。和気が食い慣れているのとは流儀が違いますが、これはこれで素晴らしい。中華料理の酢豚の原形といえましょう。野菜は入ってません。

 

続いてこちら、期待して今回のメインの「清蒸鱼」。

薄味仕立てのコショウ鯛の蒸し物です。実は魚の種類はお任せしました。白身が基本ですし、愛媛の魚は安心クオリティ。高級魚ではありませんが、鮮度・味とも問題なし。薬味として白髪ネギ・パプリカ・香菜がどっさり。中華では丸上げのあんかけが定番ですが、イヤイヤ。こちらのほうが日本人にもぜったい向いていると思います。期待通りのお味でした。

 

 こちらはなぞなぞの時間、同行の2人は食べても正体が判らなかった「土豆丝」。

シャキシャキの食感がたまりません。日本ではほとんど食べる機会がなく、日本人が中国でお気に入りになるこの料理。材料はジャガイモです。酢で〆る? のが特徴とのことです。

写真にはありませんが、「红烧茄子」もオーダーしました。これは日本ではマーボーナスとして理解されている向きもありますが、肉が使われていない、茄子のうまさで勝負する料理です。こちらも大好評で、1番早く完食しました。季節的にもこれからのメニューですね。

で、今回の主食は何にしたか。「烤鸭饼」をチョイスです。北京ダックの皮ですね。店員さんにはやや怪訝な顔をされたかもしれませんが、甜麺醤を塗った皮はいろんなものを巻いて食べると美味しいですよ。お試しください。さらにサプライズとして、賄いの「烤饼」をおすそ分けしていただきました。焼き「肉マン」と表現すればいいでしょうか。和気入道が食べたことのない流儀です。丁寧に手間をかけて作られています。こんなうまいモン食ってんだな、と思いながらも、白酒(中国の焼酎)を呑み呑み、和気は中国にトリップしていた時間が過ぎていきました。中国に行ったことがない同伴者日本人にも好評であり、よかったよかった。あえて指摘しておきたかったのは、中国料理は中華料理ほど油っぽくなく、野菜も多く摂れる、むつこくない、といったことです。ご同伴にも同意いただきましたよ。さあ、次回はどんな中国をいただきましょうか。

ご注意をいくつか。あくまで信頼関係とお店の好意でのサービスとなります。予約時に直接よく話し合う、文字情報でメニューを伝える、要望は出しても基本的にお任せ、イメージと違っても、そういう造り込みと受け取っていただいてください。リーズナブルにやってくれますが、野暮なことは言わず時価での注文で臨んでください。こちらのシェフは大連出身ですので、北方の料理がお勧めでしょう。もちろん、メニューに載っている定番との組み合わせもありありです。トラブルにならないよう、四国の片隅で中国を楽しんでみてはいかがでしょうか。貴殿のお近くのお店でも、中国出身のシェフがやっているところがあれば、交渉してみては。あくまでも友好的にお願いします。

ホールの小姐と話をしておりますと、山西省太原の出身だと判り、異常に盛り上げってしまいました。和気が武術修行で身を置いていた地であります。次は山西の黒酢を用意しておくから、と言われました。次回がたいへん楽しみであります。

 

まとめとして、いくつかの中国語表記を日本語に直しておきます。もちろん、日本語の漢字で伝わると思います。

糖醋里脊………豚フィレの甘酢炒めです。豚肉、スペアリブ、魚などでもお願いできるかも。

清蒸鱼…………清蒸魚です。

土豆丝…………ジャガイモの和え物ですが、漢字表記のほうが伝わると思います。

红烧茄子………紅焼茄子。肉は入らないかな。

 

 

 

 


香港旅行2017その2【和気入道ロケ】ダイジェスト

2017年07月04日 | 旅行

 

香港2日目となれば、だんだん感覚が戻ってくるか、昼間は女人街、夜は男人街へと繰り出しました。昔はどうも食指が動くような商品がほとんどなく、老人向けの衣料品や微妙なバッタもんとか出来の悪いコピー品ばかりで、単に歩き回るだけでしたが……………今回、よく目にしたもの。ハンドスピナー(某アメコミパクリ系を購入)、日本アニメのフィギア、マーベルキャラ系、スマホアクセサリー、とかですかねえ。男人街はなぜか大人のおもちゃが多く売ってました。

食事処を探してまして、これまた懐かしの蛇料理としました。なんか店舗の数が減ったかなあ。まあ、動物性蛋白を爬虫類で摂る必然性もありませんがね。

 

お決まりのヘビスープですね。小椀なんですが、けっこう多い。5種類のヘビを使っているような表記がありました。ヘビの肉はややかたいので、海草が入っていたり、トロミをつけて食べやすくしてあります。すごい薄味で、言われなければ野鳥ジビエで通るかもしれません。

ここのお店ではなかったですが、30年以前に同業のお店で店の人に「どんな蛇を使ってるの?」って訊いたことがありまして。まだ拙い北京語だったのですが、広東語しか通じない時代でもあり、そのおじさんは、なんとかこちらの意図を汲み取ってくれました。説明はできないので、店のバックヤードに連れて行ってくれました。そこには山のように積まれた多分、コブラのブロック。冷凍だったと思います。何店舗分かのをまとめて仕込んでたのかもしれません。

ご飯があるので、頼んでみるとこちら。

ピーナッツとネギ? がのったオコワです。これまた上品なお味。日本っぽいなあ。蛇は関係ないみたい。


積極的に売り込むおばさんに勧められていただいた「香腸」。中国風ソーセージです。シャウエッセンのような歯ごたえとは程遠いボソッとした歯ごたえ、なぜかホンノリ甘い、これまた懐かしい。すごい油っぽいんですが、ヤッパリ箸が進むんです。豆板醤ほしい~

ただ言えるのは、蛇は精力増強とはほとんど関係ないと思います。この手のお店は訳ありそうな男女が多いのですがね。香港も含めて相当いろんな蛇をいろんな食べ方でいただきましたが、和気には効き目実感! ということはありませんでした。単にグルメとしてのおいしさを堪能するための食材の1種です。ただし、蛇の胆嚢に関しては効き目があります。胃腸にいいんですよ。今回も、蛇の胆嚢酒を買って飲みました。下手な胃腸薬よりいいですね。日本では安く入手できないのが残念なのですが。

 

 

その他、こんなスイーツをいただきました。パッと入ってサッと食べて出る、というのが香港スタイル。牛乳プリンとマンゴープリン。どちらも有名店ですね。暑いときには助かりますわ。






 

 

 

はっきり言って、予定も予約もなしでのアレンジだったのですが、1軒だけ行ってみたいお店がありました。それがこちら、「添幸運点心専門店」。生まれて初めてのミシェラン1つ星つきのお店です。開店15分前に到着。すでに10人以上が待っています。開店5分前には店に通され、席に着きます。オーダー票を渡されるので、注文を書き込みます。その間にもゾクゾクと人が入ってきます。シートを店員さんに渡して、ドキドキで待っておりますとて………………………


 

まずはお粥。ピータンが入ってます。揚げた雲呑の皮をトッピングしていただきます。薄味で美味しい。

 

さて、これがこの店のイチオシのメロンパン? 的な…………………

非常に薄いサクサクの皮の中は甘めの味噌にまみれた叉焼。焼き立てで供されるのです。

fuck

 あえて悪く表現するなら、ダイエットの天敵、肥満の素、生活習慣病の友、飽食の極み、B級とは何ぞや、俺の空腹はこんなキャパしかないのか、まじやばい、うますぎるぞコノ野郎! って感じですか。連発すれば飽きる可能性もありますが、一見であれば、胃袋の幸福至極といえましょう。最期の晩餐のメニュー候補になるでしょうか。

 








その他に頼んだもの達です。粉腸、タピオカかぼちゃスープ、エビ餃子、皮なしシュウマイ。よく考えられていて、造り込みも、どれもすばらしい。まあ、はっきり言って、飲茶点心ってそんなに好きではなかったのですが、ここまで完成度が高いのであれば、話は別です。ひっきりなしに訪れる現地人、食事が終わっても持ち帰りをバンバン注文してますし、人気店ぶりもよくわかります。宿から地下鉄乗って行きましたが、次回もおそらく行くことになるでしょう。

重慶のワンブロック東にある、ミラドーマンションの中にあるタイワーブティックホテルという宿をとったのですが、これはこれで居心地もよく、猛烈系のおばちゃんのサービスも、備え付けの飲料水(呑まなかったけど)など、快適でした。早めの予約だと、重慶マンションと同額か少し安いくらいでした。事前決済にして現地でチェックがないようにするのがお勧めです。

ミラドーマンションといえば、甘もの香港土産で有名な「ジェニーベーカリー」があります。そうとうの行列になるとか、早い時間に売り切れるとか、評判が高いのです。まあ、3日もいればなんとか購入できるだろうと、ややのんびり構えておりました。が、予想外のトラップにいきなりひかかってしまいました。1Fにある! との情報を得て、建物内にある売り場を眺めていると、ありましたクッキー屋。ぜんぜんすいてるし、人も並んでないじゃん。とりあえず3つほど買いました。おまけに熊の小さなぬいぐるみをもらい、愛想のいいおばちゃんが印象的でした。部屋に上がって1つ開けてお味見です。うん、おいしいおいしい、うん? あれ? 確かに悪くないのですが、意外と普通だぞ。よ~く見ると、名前がちょっと違うじゃねえか。やられてしまいました。そう、1FはGFの1つ上、つまり日本でいう2階です。まあ、滞在する中で、よく見るとあるある。いくつもの土産屋や薬屋なんかで売ってる売ってる、熊缶のクッキー。もはや、ブームメントですね。類似品にご注意ください。

結局、ミラドーマンションのGFに立て札持った人が(日本でいう2F)に呼び込んでいるのに気が付きました。。建物の中央にある階段で上がってください。夕方前の店内には100人を超えるであろう客がクッキーを求めて並んでいます。最後部に並んで10分くらいでありつけました。かくして、帰国後にいただいたのですが、これもやばい。評判通りのおいしさです。ご近所にはバッタもんでごめんなさい。

あと、あまり知られていない情報としては、ビクトリアピークにHard Rock cafeのショップがありました。レストランに行けなかったので、助かりました。

まあ、今回の旅はこんな感じでした。安く行こうとしていたのが、車の修理代や電車賃など予想外の出費がかさんでしまい、めまいがします。また、緊張感を欠き、いくつもの局面で選択を誤ってしまった感があります。のんびりしたといえば、そうなのですが。ただ、思い出にかなり浸ることはできたと思います。香港いいとこですよ。食い倒れの旅でございました。