12月は忘年会シーズンでありまして、年の暮れということで内臓が乱痴気騒ぎという御仁も少なくないと思われますが。和気入道的には年末年始につきましては、考え方を変えております、ここ数年はね。まあ、往々にして、特に大したこともなかった一年や都合の悪いことや羞恥の極まりは年の末にリセット「忘年」して新たな年を華々しく迎えるのがセオリーなんでしょうが。盛り上がりを年の末に持ってくると。年始は静かに迎えるのであります(実際はそんなことないかもしれんけど)。
この1年について、よかったことを思い起こして讃嘆することとしましょう。新たに取り組んだこと、気づいたこと、挑んでコケたこと、何もなければ無事であったことでもいいですし。イタイことがあれば受容して乗り越えたことを。我が生き様をサラブレイトするのです。そのための宴を年末に連発することといたしましょう。
このように考え方を変更したのは、実は台所事情もありましてですね。お歳暮にしても、商戦にしても、元旦より前がピークになるわけで、物資が豊富な時期に盛り上げてしまおうという作戦なのであります。お刺身だって年内のほうが入手しやすいじゃないですか。という極めて合理的な理由もあるのであります。
ということで、この歳末の宴第2弾は初となる「ナマステ食堂」フジグラン今治店でございます。知人からのご提案がありましてですね。ナマステ食堂今治ワールドプラザ店ではランチではよくお世話になっておりまして、以前にもロケしております。ちなみに第1弾は アジアンラサキッチンでございました。エスニックな年末や。ええで。
無礼を承知で申し上げれば、フジグラン今治はそうとう静かな環境でございまして。逆に言えば、落ち着きたい方々にはそうとういい環境といえましょう。以前はスパイス王国も同場所にありましたが、とうの昔に消えました。いわゆる「なにをやっても」流行らない結界が張られているのでありましょうか。
午後6時集合のため、やや早めに到着しましたが、予想通りの店内です。きれいなんですが。静かですよお。対人恐怖症の皆様、お勧め。
先ほども申し上げたようにクオリティについては問題ないことは重々承知しているお店ではあるのです。しかしながら、ここのところ、多店舗展開を繰り広げている食堂なのです。大丈夫かしら。愛媛エリアのインド料理系は各社の出店ラッシュが続いていまして、お手軽に口にできるのではありますが、凄まじい競合となっています。
さらに言えば、飲食店でのプライスダウンは滅亡への一里塚といった症状といえなくもない。まあ、はっきり言いまして、値段等を聞いたときも今回のチョイスはどうなのかなあ~と不安になっての入店です。
店のスタッフはおそらくネパールの人だと思います。見た目はインドの人と区別なんかつきませんが。インド人的商法な制約だらけの食べ呑み放題かもしれない、との不安もあります。安かろう悪かろうでは悲しいですしね。
ほどなくメンバーが揃いまして、いよいよ2時間の酒池肉林に突入です。チラシにもあるようにローカルビールはご勘弁、別料金とのこと。めちゃくちゃ安いよねえ。お2人様からご利用いただけます。予約したらしいけど、いきなりでもいいんじゃないかな。ご確認ください。あと、チラシにある年中無休ではなく定休日が設定されているので、お電話で予約したほうがいいかもしれません。
写真に残しておりませんが、ドリンクも豊富ですね。生ビール(たぶんプレミアムモルツ)などもありましたが、和気入道的にはネパールラムおよびインドウイスキーで攻めたいところです。ソーダやラッシー割りでいただきましたが、ことのほか美味しくてよかったです。ただし、3杯目から急激に濃いのが出てきまして、それで撃沈。
スパイシーサラダ、だったっけ。そんな感じ。タンドリーチキンがのってます。生野菜系が際限なく摂れるのは得点高し。
タンドリーグリル3点盛、的なやつ。食べ放題だから、単独でたのめばいいけど、日本人というか貧乏性ゆえのチョイス。マトンが固いけどおいしい。
シシカバブです。これはこれで普及点かな。
すいません。完全に忘れてます。豆やらポテトやらタマネギやらの3点盛。箸休め的かな。食べ放題じゃなければ頼まないかも。
ほぼ記憶にない、たぶんタンドリーチキン。味も記憶にございません。美味しかったはず。はず。
これはマトンの炒め物。日本人向けに辛さを抑えてるので食べやすい。
和気入道がオーダーしたにもかかわらず、何かわすれたカレー。みなさんはおいしそうに食べていたので、そうなんでしょう。どのカレーでもいいんだから、インド料理好きにはたまらない。ほんとに「カレーは飲み物」としていけますよ。
こちらもなにかのナン。プレーンじゃあないような。これは食べなくても問題ないのはよく存じております。
記憶の片隅にはエビ料理なんかも食べたような。
総評としては、食べ放題でなくても十分なのですが、まあ安さの極まりといえましょうか。大袈裟に言えば、本場に行ってもこんな値段じゃ食べられないかもしれません。料理人たちにとってはどんな値段で出そうが、ある意味関係ないですから、特にクオリティを落とす必要もないでしょうし。しかし、営利事業として成り立つのか。ダッチロール現象でなければいいのですが。これで値上げとか企画休止となると、客足が遠のくんだよねえ。
飲み会では財布にもそうとうやさしい。連発で居酒屋の宴が続くなら、アクセントとしてもいいチョイスになるかもしれません。
また行くか否か。う~ん、しばらく間をおいて考えます。チラシにある「日本人に合う」ってのは、和気入道には合いません。