人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

エミリオ邸でビックリ

2008年04月15日 | 徒然
 さて実は、最初にエミリオ邸に着いた時、見上げる邸の二階ガラス窓に、私はハッキリと人影を見たのである。その中年男性は髪をやや長めにし、鼈甲(べっこう)縁(ふち)のロイド眼鏡のような眼鏡をかけ、気の良さそうな感じで私を見下ろしていた。てっきりエミリオさんだと思ったのだが、「少し感じが違うなあ。髪も黒いし(エミ様は白髪交じりの灰色。しかも短髪)」とも思った。
 だがその時は疑わずに玄関で大声を出し、「着きましたあ!人村ですう!」と二階に呼びかけた。しかし返事がない。鍵は開いていたので、「?」と二階の控え室へ荷物を置きがてら上がり、各部屋を見て回ったが・・・誰も居ないのである。そしてその30分後にエミ様が帰宅・・・。う~ん、アレは一体?!

 そう、エミリオ邸には「出る」あるいは「座敷童子が住んでいる」、と以前から聞いていたのだ。が、まさか私がそういうものを見るとは・・・!
 打ち上げの席でその事を言ったら、「ふ~ん、窓側に出るとは意外。いつもは反対の階段付近らしいよ」ときた。エミ様は黙ってニコニコ笑っていらっしゃる。
 その、気の良さそうな「中年座敷童子」の印象が良く、ちっとも怖くなかった私は、初めて霊的なものを見ることが出来て、むしろ嬉しかったのだった。

 ビックリといえば、翌朝、一緒に泊まった友人達と別れ、銀閣寺目指して一人歩いていたら、チャリで通り過ぎようとした男性に「人村さん!」と声をかけられた。なんと、昨夜の「エミリオ邸―花の宴」に初めて来て下さったNさんではないか!彼は、福井泰三氏(「花の宴」主催者のお一人。私の「祇園一人ライヴ」の重要なスタッフでもある美術家)のご町内(銀閣寺近く)に住んでいらっしゃるのだ。

 結局N氏は、午前中の予定を崩して、哲学の道付近の見所を、私の重い荷物をチャリの荷台に乗せたり手持ちしたりしながら、半日案内して下さった。
 銀閣寺は修復中で次回見学することにし、今まで知らなかった穴場をゆっくり見て歩いた私は大満足。殊に、法然院内の谷崎潤一郎のお墓は印象深かった。広い墓地内にただ1本しかない糸枝垂れ桜が、お墓を守るように、淡いピンクの花を満開にして覆いかぶさっていた。
 別れ際N氏は、私の好物の和菓子までお土産に買って下さった。京都は街も人もよろし!

 N氏と、銀閣寺近くの福井泰三さん宅前で別れ、福井さん宅で開かれていた元バイク乗り仲間?とのホームパーティに参加。私の大学後輩で(!)、今は京都の大学で教授をなさっている女性もいらっしゃって、陽が傾くまでゆっくりと、おしゃべりを楽しんだ。

 ビックリいっぱい、お腹いっぱい。そして心もいっぱいになった、京都での二日間だった。写真を撮らなかったのが悔やまれる。
 

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