人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

「オッサン」は主語では語れない

2022年03月08日 | 徒然
 北方謙三の『チンギス紀』は教えてくれる、国とは人であると。

 戦で傷つき障害を持った兵士たちも、年老いて動けなくなった老人たちも、それぞれが役割を与えられて次の人生を歩んでゆく。
 年寄りの頭には知恵と優しさと子供たちへの愛が詰まっている。
 むろん誇り高き戦士たちの中には傷ついたその場で自ら自害を選ぶ者もいる。

 人が自分の生き方を自身で選び、最後の瞬間まで「自分らしさを生ききる」、それが作者の考える国の形。 

 フィクションの世界とはいえ、チンギス・カンを主人公にしたこの物語『チンギス紀』は、
指導者の有り様、国のあり様の理想を味わい深く伝えてくれる。

  <富士山近影と早くも満開の河津桜>

 昨今TVのコメンテーターとしても活躍する谷口真由美(専門は国際人権法):著『おっさんの掟』(小学館新書)によれば、
「おっさん」は主語で語れない。

 そのインタビュー記事で氏は語っている。(聞き手=坂本千晶/日刊ゲンダイ)
 【何故主語で語れないかというと、「私が嫌だからやめてほしい」と言えば「私」に責任がかかってくるから。
 他の社会構造もラグビー村と同じだから世界の中の日本がムラ化し、小さい地方都市のようになってきている。

 「何が正しいか」ではなく、「誰が正しいか」で物事が決まるのは人治主義。
 憲法に基づいた政治をするのが立憲主義。

 なのに、憲法を分かって国会運営してんのかな?
 これじゃ今に「日本ってどこにあったっけ?」となりますよ。】

 日本のみならず優秀な指導者を欠いた地球は、地獄への特急列車と化している。
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