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ワクチンで予防、子宮頸がん

2021-04-30 20:08:17 | ブログ(健康・美容)
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日本では年間約1万人の女性がかかり、約2900人が死亡する子宮頸がん。
原因の95%はHPV感染によるものとされています。
これは、1日当たり約8名が子宮頸がんで命を落としていることになります。亡くならないまでも、治療のために多くの女性が子宮摘出を余儀なくされています。最近は20~30代の子宮頸がんが増えており、このため妊娠や出産ができなくなる方も少なくありません。
この子宮頸がんを含むHPV感染症を予防するのがHPVワクチンです。

これまで多くの研究から、HPVワクチン接種がHPV感染を予防することが分かっています。2020年10月に発表されたスウェーデンの研究から、ワクチン接種により子宮頸がんのリスクが63%低下する(かかるリスクが1/3になる)ことが報告されました。特に17歳以下で接種した場合にはリスクが88%低下(かかるリスクが約1/10)と、非常に効果が高いことも分かりました。

またHPV感染症は子宮頸がんだけでなく、咽頭がんなどの原因にもなっています。このなかで特に中咽頭がんはHPVが大きく関わっているとされていますが、このがんは圧倒的に男性にできやすいのです。海外では学童女児だけでなく、男子も定期接種となっている国(ニュージーランド)もあります。男性にも接種することで、女性にHPVを感染させることを予防するだけでなく、男性のがんも防ぐ効果があるのですね。

自分の体に打つ予防接種。よく知らなければ打とうと思えないのは当然です。「まずは正確な知識を知る」ことが第一歩だと思います。