明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

NBAもスゴイ事になってるが、ツールもとんでもない事になってるみたい

2017-07-05 21:00:00 | スポーツ・ゴルフ
今CSでツールの生放送を見ている。今年から開局20周年記念とかで、完全生中継と銘打ってスタートからゴールまで、余すところなく映像を流すと言う。スタッフも大変だ。何しろ6時間、延々と自転車の集団走行を流すのだから、映画や二時間ドラマなら3本分である。そして毎回ハラハラドキドキのドラマがあるわけではなく、大体は予想どうりに強い者が勝つのだから、つまらないと言えばこれほどつまらない物もない。唯一の楽しみは、美しいフランスの風景に映える選手のカラフルなウェアと、研ぎ澄まされたプロらしいライディング・フォームだけである。

私も生で全部を見るだけの勇気がないので録画して、良いところだけをピックアップして見る事にした。第一ステージから雨の個人TTで、元々滑りやすいから気をつないといけないコーナーを、曲がり切れず落車する事故が多発した。しかも総合順位で上位を争う選手が、2人もケガでリタイアだというのだからチームは堪らない。まぁ優勝候補とまではいかないまでも、その選手を中心に組み立てていたチームの戦略は、大幅に変更せざるを得ない。自転車競技はお金がかかるし、ツールともなれば放映料は莫大な金額になる。スポンサーも最初のステージでリタイアするなんて、思っても見ないから大打撃は間違いなしだ。

ところで、こう言った年に一度の大イベントに解説者として起用される人は、どんなスペシャルな能力が求められるのかと思いきや、何だかボソボソと聞き取りにくい声で喋る「自転車業界の人しか知らないやつ」だから「ハァーッ?」となってしまうわけ。おまけに詰まりながら喋るもんだから、聞いてて超イライラしてくる。画面は相も変わらず自転車の集団がフランスの美しい風景を縫って走る「だけ」なのだから、せめて喋りだけでも面白い事を言って場を繋がないと「ただの旅番組以下」になることは必定である。いくら自転車好きの私でもいい加減飽きてきてiPadminiを手に持ち、寝床にゴロンと転がってネットを見始めた。

するとNBAでフリーエージェントになった有名選手達が続々と移籍して、何がなんだかわからない状態になっているのだ。去年のシーズンはケビン・デュラントの移籍で幕を閉じたが、今年は早々にインディアナのポール・ジョージがオクラホマに移籍してウェストブルックとコンビを組むと言う。またまたスーパースターの移籍で幕が開いたオフシーズンだが、なんとクリッパーズのクリス・ポールがロケッツに移籍してハーデンと夢のポイントガード・デュオを結成するという。

これで今年の優勝争いはどうなるか全く混沌としてきたがそれに加えて、ニックスのカーメロがキャブスかロケッツへトレードを望んでいるという情報が飛び込んできた。こりゃ凄いことになるぞ。どっちに転んでも台風の目になるのは間違いない大物であるからだ。もしロケッツに移籍したら、またしてもスーパースター・トリオができてしまう。当然優勝候補だ。シーズンの予想は全くもってわからないが、私の推しているティンバーウルブスもシカゴからジミー・バトラーが加入して、戦力が大幅にUPしてるというから楽しみである。これは早いとこ18000円払って、NBAの視聴契約を更新しておいたほうが良さそうだ。

何て事を考えていたら、ツールの映像を流している筈の画面で「カヴェンディッシュがサガンの肘打ちを食らい大クラッシュ」したという話。サガンも危険行為で失格という「どエライこと」が起きてしまったのだ。寝ている場合じゃないぞ。ツールは単調でつまらないと言っていたのは、一体全体どこの誰だ?

スポーツは筋書きにないドラマと良く言われるが、こういうリスクと同居するツールという自転車競技は、まだ古い時代の「人間の野蛮さ」を残していると言えるのじゃないだろうか。少なくともゴルフのように自然の雨・風に翻弄されるだけのスポーツと違い、人間同士の戦いがまだ勝敗を左右する要素として少なからず認められているようである。今日の第5ステージはどうなるか、今度こそチーム戦略の駆け引きの妙を見せてくれると面白いのだが。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿