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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

マドリーのサッカーが好き!(8)スペイン戦、直前解説!

2022-12-02 00:09:00 | 今日の話題

絶体絶命の瀬戸際に追い込まれたのは、何を隠そう「コスタリカ戦でチョンボ」したからである。あそこを全力で勝ちにいけば、こんなことにはなっていなかった。コスタリカはスペインに7点も取られて負けてるが、決して楽勝の相手ではない。もし日本がコスタリカに万一負けでもしてドイツがスペインに勝った場合は、「4チーム横並び」という最悪の場合もあり得ると思ったのではないか。その次の対戦相手が「優勝候補のスペイン」だなんて冗談じゃない。そこでコスタリカ戦に5人を入れ替えて「悪くても引き分け」を狙って、ケガの富安と酒井宏樹の代わりに山根を入れて戦った。ワントップは保険を掛けた上田綺世で、左が相馬に右堂安という布陣。テクニック重視の、まあまあベストなチョイスである。ただ、吉田の「つなぎパス」が唯一の失敗だった。

コスタリカは案の定5バックを敷いてガチガチの守りである。それに対して、日本はコスタリカを前半ゼロに抑えて折り返し、相手ディフェンダーが疲れた後半に「快足の浅野やドリブルの三苫」を入れて、一気に勝ちに行く作戦だったと思う。試合はその作戦通りに進んでいった。森安監督の計算が狂ったことと言えば、日本にはガチガチの守りを固めた相手に対して「崩して得点する方法」を持っていなかったことである。

昨日のアルゼンチン対ポーランドの一戦をじっくりと見たが、アルゼンチンがゆっくりとしたボール回しを続けながら突如鋭く前線にスルーパスを送り、真ん中の密集地帯の中を細かくパス交換して、ドリブルで抜いてシュートに持ち込む「技術の高さ」に目を見張らされた。いくら5バックにして守りを固めていても「じわじわと来る」アルゼンチンの無言の圧力に、何をやっても「やられる」という無力感を、ポーランドのディフェンス陣は感じたのではないだろうか。ポーランドの激しいプレッシャーにも、楽々とボールを保持し続けるアルゼンチン。細かくワンタッチでパスを回されて、ボールを追いかけているうちに一瞬のスキが生まれ、そのディフェンスの穴に「あっという間」にボールが入ってきて、あれよあれよといううちにアルゼンチンのアタッカーがシュートを決める。実に簡単だ。すべて彼らが計算した通りの動きなのである。

「慌ててシュート」などという言葉は、アルゼンチンのフォワードに限っては「有り得ない」のだ。それほど彼らは「無理な態勢からでも」枠内にシュートする能力が高いチームなのである。それにパスがものすごく正確だし、相手ディフェンダーのボール奪取をかわすのもうまい。つまり、引いて守る相手に戦うすべを「熟知している」のである。そういう戦い方が出来るからこそ、いつものように後方からパスを回しながら、最後は見事にディフェンスを搔い潜ってゴールすることが出来るのだ。だからアルゼンチンは、日本のように「サイドからセンタリングして、ヘッド勝負」などという「不確実な攻め」はしない。そこが、日本がコスタリカに勝てなかった「一番の要因」ではないか。

多分、今夜のスペインも同じ作戦だろう。圧倒的なボール保持率でチャンスを伺いながら、日本の守りの「真ん中」を突破して、ゴールを狙ってくるに違いない。日本はもし「相手陣内でボールを奪うこと」が出来れば、フォワード「3人の速攻」で点を取る戦いが出来る。そこを勘違いしてバックパスなんかして、ゆっくり押し上げて点を取るなどという「強いチームの横綱相撲」みたいな戦い方をしようなど思っていたら、100年早いのだ。

日本は点を取られることを恐れてはいけない。点はスペイン相手には「必ず取られる」のである。中盤からめちゃめちゃプレッシャーをかけて「めったにないミス」を誘い、虎の子のチャンスを「快足を飛ばして」キーパーと一対一に持ち込めば・・・なんとか勝利の可能性も見えて来る。そういう意味では、トップに前田大然・右に伊東・左に三苫、トップ下に鎌田大地を入れて攻めまくる、というのがベストである。それで前半さんざん走り回って疲れてきたら、後半から久保と浅野と堂安を入れて掻き回す作戦で行くしかないだろう。

まあ、スペインが早々と点を入れてプレッシャーが効かなくなってきたら、その時は負けは確定したと観念して「自陣からのカウンター狙い」に切り替えるしかないだろう。いずれにしても「しつこいハイプレス」しか、日本に勝つチャンスは無い。

はてさて勝負は明け方の4時、それまで起きてられるかが問題だ。



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