明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

マドリーのサッカーが好き!(9)サッカーは「前」で決まる!

2022-12-04 18:29:00 | 今日の話題

ワールドカップとなると俄かサッカーファンが「ああだこうだ」と戦術についてネットで激論を戦わしているが、だいたい素人が考えつく作戦などは、既に大概の人が思い付く事である。そんなことはプロの選手や監督やコーチは百も承知の筈だ。だからスターターを誰にするか、前半後半はどう戦うか、素人の思い付きの作戦を聞いて「なるほど、そういうやり方も有りだなぁ」なんて作戦を変更するなど「万が一」にも有り得ないのだ。勿論それが、実績のある元選手の解説でも同じである。当然、本田にしろ闘莉王にしろ、色々言いたい放題でしゃべってはいるが、森安監督は「聞いちゃいない」というのが正直なところだろう。

いくら作戦を練ったとしても相手も同じように分析していて、対策はとっくに考えて「その上」をやってくる。それに実際には「選手がその通りに出来るか」といえば、中々思い通りには行かない。それで色々やった挙げ句に、最後は「勝負を個人の力に委ね」た所で勝負が決まるのだ。つまり、シュートが上手い選手のいる方が勝つ。

私の考えでは、ベスト16からは力の差はそれほど大きくなく、大量得点差は生まれないと思う。そして最終的に「無茶苦茶すげぇ~ゴールゲッター」のいるチームが勝つのではないか。で、そのゴールゲッターとは誰なのか?、というのがこのブログのテーマである。

1、まずフランスのエムバペ
その突破力はもはや人間の限界を超えている。もしハーフラインでボールを受けたら間違いなくディフェンスを置き去りにして「キーパーと一対一」まで簡単に持ち込み、巧みに相手をかわしてファインゴールを決めるだろう。それがエムバペの魅力である。

2、次はブラジルのネイマール
左サイドから鋭く切れ込んで群がるディフェンスを得意のドリブルで切り裂くと、とうとう相手も堪らずに彼を「ペナルティエリア内で倒して」しまう。そして楽々PKを決めるだろう。それがネイマールの必勝パターンである。

3、そしてアルゼンチンのメッシ
彼は基本的には何処からでも打てるが、一番得意なのは右サイドからペナルティエリアの外側に沿ってセンター方向へと次々にディフェンスをかわして行き、そして一瞬のタイミングを見逃さずディフェンスの股を抜いて、キーパーの手の届かない僅かな場所へ「華麗にグラウンダーのボール」を転がす、芸術的なゴールである。それがメッシの天才たる所以なのだ。

4、最後は我らが日本の堂安律
グループリーグでも2得点している日本の絶対的切り札だ。得意技は右サイドからの迫力あるドリブル突破である。3人4人を足技で置き去りにし、深い位置からキーパーの前へ「ディフェンスが凍り付く」超速パスを送ることも出来るし、ここは自分が行く!と決めたら前にディフェンダーが何人いようが構わずに、伝家の宝刀「左足」の大砲を振り抜いて、豪快にネットを揺らすことも出来るのだ。相手も分かっているのに「止められない」のが堂安の魅力である。

ベスト16では日本がクロアチアに勝ち、韓国を破ったブラジルとベスト8で激突。日本は5バックで守りに守ってブラジルの猛攻を0ー0に抑え、延長戦まで持ち込んで最後の5分間、「三笘のドリブル突破からの、堂安の奇跡のゴール」がドンピシャに決まって日本の勝利、ジャイアントキリング3連発!である(こうなればいいなぁ、という夢)。これでベスト4。

次の相手は強敵オランダを破ったアルゼンチンである。ここでも日本は善戦するが、ブラジルと違って後ろで回すアルゼンチンに対して、まるで攻めの糸口がつかめない日本。ただアルゼンチンにはブラジルに無い、密集したディフェンスの外からグラウンダーのシュートを決められる「メッシ」がいる。いくら日本がガチガチに守っていても、その外から「キーパーの届かない所」へ正確なシュートを打たれたらひとたまりもないではないか。しかも地面をゴロで飛んでくるメッシの高速グラウンダーは、ディフェンスが何人いても防ぎようが無いのだ。

残念だが今回は、日本は「ベスト4」で敗退となると予想した(それでも過去最高の位置!)。決勝に行くには、このレベルでは守るだけでは勝てない。アルゼンチンの泥臭いディフェンスの執拗なプレスを搔い潜るだけの技術は、残念だがまだ日本には無いと思う。この点は次回以降の宿題として、日本が持ち帰るべき課題だろう。3位決定戦は意外や意外、スイスを破った「モロッコ」と対戦。2-1で辛くも日本の勝利である(最後は遠藤航のヘッドだ!)。何れにしてもドイツを破りスペインを倒し、ブラジルまでも撃破した日本は「良くやった」と言える。日本、最高だぜ!

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で最終的に決勝は、アルゼンチンとフランスの対戦となるだろう。神童エムべパの強烈なアタックをことごとくアルゼンチンのディフェンス陣が撥ね返し、最後はまたもやメッシのグラウンダーで「ゴ~~~~ル!」・・・というのが私の描くドラマである。

個人では超人的にゴールを量産し、あらゆる賞を総なめにした世界一の「王者メッシ」にとって、ただ一つ、代表での長年の不振はどうしても晴らさずにはいられない分厚い壁だったと思う。35才という年齢もあり、今回が最後と決めて戦っているメッシの「カッブをこの手で挙げないまま終わる」なんて絶対にあってはならない、という必死の想いを考えると、何だか「切ない気持ち」になるのは私だけでは無いだろうここはサッカーファンならずとも、偉大なメッシに「有終の美」を飾らせてあげたいと思う。

メッシ、最後に一発「美しい歓喜のゴール」を決めてくれ〜〜~!



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