明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

手持ちの iPad mini 4 を、テレビに「ミラーリング」して使う

2020-09-07 18:00:17 | 科学・デジタル
読んだのは「iPadに入っているkindle本」。kindleの読み放題定額サービスに加入して以来、暇に任せて喫茶店に入っては歴史の本などを読んで楽しむことにしている。kindle本は何十冊でも無制限に入れられて(勿論、契約条件やメモリの範囲内であろうが)、超楽チンなのだ。今までは本棚から「1冊だけ選んで」持ち出していたが、こういう面倒臭さが無くなっただけで、こんなにも快適になるとは想像していなかった。いつでも気軽に出掛けられて、「あの本、持ってくれば良かったな」という事が全く無いのがとにかく便利である。本を読むだけなら iPad mini で十分だが、雑誌や漫画を読むとなると、やはり10インチは欲しい。この辺りが使い勝手の悩みである。私は MacBook Pro の13インチも持っているので、YouTubeなどの映像を含めて、大きい画面を必要とする場合はノートを使っている。それとサイトのパスワードを自動的に挿入してくれる機能があるので、銀行残高とかクレジット情報の閲覧にも便利だ。goo のブログも BLackberry や iPad で下書きをして、Mac のノートで投稿している。私はよく知らないのだが、iPad のgoo アプリで編集するより、何故か Mac で編集した方が細かい設定が可能なのだ。これについては、もう少し勉強が必要ではある。

で、今までは布団に寝っ転がって SmartNews や電子書籍を見たりするときは iPad mini、漫画や雑誌や YouTube を見たりするときは Mac と使い分けていた。しかしノートを開いて何かを入力するというのは、実に面倒なのである。立ち上げにも時間がかかるし、しまう時に電源を切るのも面倒だ。iPad みたいに一日中つけっぱなしなら構わないが、いつ使うか分からないものをつけっぱなしにすると言うのは、昭和生まれの人間には何とも気持ち悪い。例えて言うと、トイレのドアを開けっ放しにするようなものだろうか。何とか iPad mini で大画面が必要なものを見れないだろうかと悩んでいた。そこで登場したのが「ミラーリング機能」である。

それで Amazon で色々物色した結果、私が購入したのは iPad mini 4 のライトニング端子を、HDMIに変換する「Proaok OTG 変換アダプター」という優れものだ。2689円、機能を考えれば安いものである。いつもの柏のローソンで受け取って、コーヒーを1杯飲んでから家に帰って早速繋いでみた。ちなみに、キーボードはもともと持っていた Bufflo の BSKBB500BK を Bluetooth 接続すれば OK なので問題ない。しかし、私の持っているロジクールの Bluetoothマウス M280 は、専用レシーバーをUSBに差し込んで使うタイプなので、USBーA が付いて無い iPad では、そのままでは使えない。いつも YouTube の画面でうるさく出てくる「CMを消すボタン」が小さ過ぎて、どうしても「私の指では押しにくい」のだ(ああ、何ということ!)。その為に、何とかマウスを使えるようにしたい、というのが今回アダプターを買った本当の目的である。

早速 Proaok のソケットにマウスのレシーバーを差し込み、iPad に繋いだらすぐ自動でマウスポインタなんかが出て来ると思って待っていたのだが、何と無反応で全然上手く接続できない!(ちょっと焦った)。また Amazon で失敗こいたか、無念!。色々とiOSの設定画面をいじくって探して見たが、どうにも原因が良くわからない。10分くらいあれこれいじっていたら、突然繋がった!。自動でつながるのだが「タイムラグ」があるみたいである(と私は解釈した)。マウス本体にはペアリングボタンがないので、基本は差し込めば即 OK な筈である。ここで砂時計みたいな、「待っててね」アニメーションが出てくると安心するのだが・・・。厳密には、設定画面の「アクセシビリティ」から「タッチ・AssistiveTouch・デバイス」と進むと、USBレシーバーが接続された時に「必要項目」が出て来る。本当は on/off のスイッチが表示されていれば親切なのだが、まあアップルのことだから「特に設定する項目がないので必要はない」って考えなんだろう。「一般」の項目に「トラックパッドとマウス」という項目があるので、ここでスクロールその他を選べるようである。しかし、スクロールの行数とかページ数は選べなかった。何だかなぁ。何でも「必要か必要じゃないか」で割り切れば良いっていうもんじゃないと思うけどねぇ・・・。

いつも感じる事なのだが、私の不満は、この「分かりにくい設定の分類」である。Bluetooth の項目にイヤホンやキーボードやマウスなどの細かい設定を一緒にすると、項目が巨大になって扱いが難しくなるというのは分かる。だから、Bluetoothの接続だけをまとめて扱って、それぞれの機器の細かい設定は別の箇所にするというのは、マニュアルの簡素化という意味でも一理あるとは思う。だが、分かりにくいのだ。私は、マウスは大分類を「周辺機器」で括り、その中の小分類で「マウス」を設定し、それから更に詳細画面に移る、というのが分かりやすくて良いと思う。新しくマウスを買ったユーザーは、まず最初に「マウス」について調べようとするだろう。接続方法とかペアリングというのはその後である。あるいは内部の分類は一応機能別に分けておいて、リファレンスを「50音で検索」するようなシステムを搭載しておけば、使いやすく「より便利」だと思う。勿論、アップルのホームページを開けば、そのような検索システムがあるのは知っているが、ちょっと困った時にいちいちアップルの正規質問箱を開くというのは面倒だ。それに、質問する「内容」によっては、聞きたい内容を意味する「単語」が分からない、という事もある。質問するだけでも結構難しいのだ。

どんなOS・製品であっても、マウスに関することを調べる為には設定画面そのものに「マウス」という言葉を打ち込めば良い、というようにシンプルにして欲しいのである。簡単に言うならば、設定画面に「?」(=質問したい単語を入力できる欄)、が1個あると便利なのだ。そして、質問内容をどんどん絞って行けたら超便利である。つまり、「マウス」と打ち込み、マウス関連のページが表示されたら、次に「接続方法」を打ち込む。すると色々な接続方法が表示されるから「USBレシーバー」と辿っていけば、ごく普通のユーザーが「常識的に知っている単語」を並べるだけで、答えが出てくるという寸法だ。私は以前にBluetooth のキーボードを使おうとして、日本語と英語の変換や平仮名とカタカナの変換に苦労した経験があった。Windows ではキーボード自体に「専用キー」があったから迷わなかったが、Mac では「どのキーを押せば良いのか」分からなくて、散々ネットを調べてやっと見つけた記憶がある(今、記事を書いていて気がついたのだが、iPadに搭載されている日本語変換システムは、変換候補に「英語表記そのもの」が出てくるようだ。素晴らしい!)。

以前会社にいる時、私は仕事で Microsoft の Access という製品を使っていた。ある時、Windows の OS を新しくした為に、Access も新しくしなければならなかったのである。それが「リボン」という、見慣れないツール仕様が導入された新バージョンであった。それまでマウス右クリックからメニューを選んで使っていたツールが、今度はリボンから「新しい分類方法に従って選ぶ」ように変更された。つまり、目当てのものが「見つからなくなってしまった」のである(大ショック!)。Microsoft 側は色々と考え、工夫もして、新バージョンを売り出しているのだろうが、例え少々不便でも「一度慣れてしまった方法」を新しく覚え直すというのは「無茶苦茶めんどう」なのである(勿論、新製品を出すという経営上の必要もあったに違いない)。私らの気持ちを代弁すると、「別に変えなくても、そのままで良いじゃん」、というのが正直なところであった。何より「新分類」が分かりにくくて、古いバージョンのツールを使っていた人間には「理解できなく」なっていたのである。

簡単なツールであっても、新しいコンセプトに従って「別の場所」に移動されていた。これは質問のパターンを理解すれば簡単に解決できる事なのであるが、如何せん Microsoft の製品開発チームは、我々とは考え方が違っていたようである。せめて「印刷はどうするの?」的な構成になっていたら、このような面倒は無くなるのだが、例えば新しいバージョンでは「印刷」は、大分類「レポート」の中に隠されていた。確かにレポート以外で印刷を必要とする場面は、殆どないかも知れない。だからレポート項目の中に置けば良いと思ったのだろう。だけど「ちょっと印刷しといて〜」と頼まれる場合だって、現実にはあるのである。その時、「印刷はレポートの時に使うから、まずレポートを見て・・・」と頭を働かせる「変わった人」はまずいないだろう。殆どの人は「印刷、印刷、印刷・・・」と、メニューを探し回る筈である。これが「使えないメニュー」の典型なのだ。人間は物事を「順番通りにやる、訳ではない」。そこが親切なメーカーと不親切なメーカーの違いである。

マウス1個のことで、随分と長くつまらない愚痴を書いてしまった。本題はミラーリングである。とにかくマウス問題は解決した。さていよいよ接続だという段になって、HDMIのケーブルをテレビに繋ごうとして、散々苦労して裏面の接続パネルを探したら、何と「穴がない」のだ!。勿論、フィリップスの最新型44インチ4Kテレビだ。HDMIもディスプレイポートもUSBタイプCも全部装備している。穴がないのではない。HDMIのソケットは、J:COMテレビのビデオ端子が既に占有していたのである(すっかり忘れていた!)。仕方がないので、取りあえず J:COMのケーブルを抜いて、iPad からのケーブルを差し込んだ。自動接続だから即、44インチの画面に iPad の画面が現れる、と思いきや、何と「接続許可」の選択画面が出てきたのである。「なーるほど、そういうことか」。親切じゃ無いか、と感心した。しかし、そこに表示された iPad とアダプターを結んだ「接続線」には、何と「バツ印」が映し出されていたのだ(Oh My God!)。

このての失敗メッセージは、割とチョクチョク見る画面である。Amazonで買ったは良いが、結局使えなくて放ったらかしになるパターンか。こりゃマズい。Amazon では「自動接続、操作不要」って書いてあったよな、と心細くなった。仕方ない、数々の周辺機器に騙された経験を豊富に積んできた私なので、ここで作業を一旦中止した(賢い!)。接続に失敗したからいう訳じゃないが、何だってどのメーカーは、揃いも揃って「接続ソケット類を裏の見えないところに隠す」んだろうか、不愉快である(また愚痴が出た)。44インチもの「でかいテレビ」を設置するのだから当然「裏側の接続パネル」なんか、簡単に操作出来ないのは当たり前ではないか。消費者の利便性を考えるなら、入れ替えたり差し替えたりする可能性が高い接続ソケットの場所は、テレビ正面の見える場所か、もしくはせめて側面にするべきである。それをわざわざ、テレビ裏側の下の「手が入らない所」に隠しておくなんて、作った奴の「頭の構造」が理解出来ない。このヤロー!、と怒鳴りたくなる。結局、テレビ台を移動し、テレビを逆さまに持ち上げてケーブルを刺し直して戻すという「大掃除並み」の作業になってしまった。これを2回もやらされたのである。もう、「うんざり」なのだ。そう言えば、前の SONY のテレビは側面にパネルがあったから、たまに設定を変えるのには超便利だった。メーカーは接続ケーブル類を後ろに隠す方が「スッキリして綺麗だ」と思うのだろうが、私は自分で接続をするので「前にある方が断然楽」である。パソコンにしろステレオにしろ、素人はケーブルを挿すなんて難しいことは業者任せで自分じゃやらない、なんて時代は終わっている。少しはメーカーも考え方を改めてもらいたいものだ。

一頻り愚痴を言って心が落ち着いたところで、まずコードの問題をクリアしなければならない。そこで、以前にパソコンをミラーリングする為に購入した「HDMI切替機」を思い出した。これも Amazon で買った物である(何でも Amazon だ)。プッシュスイッチ一つで HDMI を2対1で切り替えられる優れもので、捨てずに取っておいたので役に立った。これで J:COM と iPad を切り替えて使うことが出来る。あとは再度トライしてみるだけである(神様お願い!)。で、同じようにやってみたら「今度は上手く行って」選択画面にフィリップスの製品名が出てきた。何だろね?。しかし文句は言うまい、繋がったんだから良しとしよう。安堵してコーヒーを入れながら YouTube の画面を写していたら、今度のミラーリングは「音声もテレビから出る」らしい。更に気分が良いねぇ。何の気なしに Amazon の発注履歴を見ていたら、「この変換器」既に品切れで入荷予定はないそうである(私ので最後って事?)。何か不具合があったみたいだな。代わりに、新しい製品が既に出ている(やっぱり騙されたんだ・・・バカ!)。まあ、何とか使えているから文句はないが、Amazon の製品情報はしっかり確認しておいた方が無難である。

という訳で、このブログ記事は「iPad をミラーリングした、フィリップスのテレビ」で書いています。ミラーリングして何が良いかというと、姿勢がピンと伸びて「首」が凝らなくなったのが何より嬉しい。YouTube も電子書籍も姿勢良く見ることが出来るので、布団に寝転がることがなくなった(認知症の予防に良いそうだ)。それにアップルの「メモ」アプリも大画面で操作できるので、考えが「縮こまらなくて」内容が良くなった(人によっては冗長になった、とも言う)。ちなみにアップルの「メモ」アプリは大変便利で、長らくメインで使っていたのだが、Blackberry でブログを書くようになってからお蔵入りしてしまっていた。Blackberry で Cloud のメモを上手く使う方法が分からないために、使うのは諦めたのである。ところがここへ来て iPad の「置く台=スタンド」を Amazon で見つけてから、すべての環境が変わったのだ。今までキーボード付きのケースを装着したり、Bluetoothのキーボードを使って見たりして、何とか記事を入力していたのだが、どうも入力していて「目線と iPad が上手く一致しない」。iPad の画面を見ようとすると、どうしても頭が「下を向く」。iPad miniは画面が小さいので、相当その度合いがキツイくなるのだ。その結果、長時間入力していると「首が疲れる」のである(これをスマホ首という)。ところが新しく見つけた置き台は、iPad を空中に浮かせて、しかも角度を「上向き」にセットできるのだ!。そうすると、丁度目線と iPad が「直角」になり、それほど頭を下げなくても「気分よく入力できる」のである。実に優れものだ(もっと高い位置まで上げられればいう事ないが、そうなると本格的なスタンドになってしまうので、外に持ち出せない。ここが難しいところだ)。iPad でメモが使える目処が立ったので、これで殆ど目的は達成された。

これからiPadをノートパソコンがわりに使おうと考えている方がおられたら、ミラーリングという機能も是非使ってみることを推奨する。今なら HDMI より USBタイプC の方が、標準装備になっているので便利だろう。キーボードはアップル純正マジックキーボードとやらの「お高い」のではなく、その辺の安物のBluetoothキーボードを買って iPad と接続し、大画面で背筋を伸ばして文章を入力すると、健康にも良いし気分も最高ですよ。YouTube なんか、ノートパソコンで見るより余程楽しめます。但し、テレビの輝度を下げることを忘れずに。テレビは相当に「眩しい」ですからね。

という訳で、外では電子書籍を読み、たまにブログを書いて家に帰れば「テレビ画面で YouTube」と大活躍の iPad である。そろそろ電池寿命も限界かなと思って買い替えを検討していたが、大きな iPad Pro でなくて、iPad mini の新しいので十分だと思うようになって来た。やはりデジ物は使い方の知識が大事である。

PS:最後に出版業界の人に一言。この超便利な電子書籍の唯一弱点と言えるのが、「未だに電子書籍を出していない」作家がいる事である。まあ、小説家や詩人は良しとしよう。写真集も納得はする。だが、私の読みたい「古代史」については、「全ての資料・作品」を電子書籍化して欲しいのである。それも Cloud で サブスクならいう事ない。当然、電子書籍だから「注釈も参考資料も即リンク」が貼られて、紙で見るより便利である。それに「紙媒体より断然軽い。電子化しない理由はないのである。実際、国立国会図書館のデータベースには、電子書籍化された本が「びっくりする程蓄積されている」のである。あれを一般に開放してくれるだけで、私の望みは叶うのだが・・・。まあとにかく、これはメーカーや版権などの煩わしい権利関係を抜きにして、情報の IT化を進める「国家事業」として大々的にやって欲しいと思っている。Amazon では読めないが KOBO なら読める、とか言うような「つまらない囲込み」をやらないで、誰でも読めるようにして欲しいのである。それが国家の文化事業の役目だと思う。今度の総裁選、誰がなるか知らないが、そういう気配りが出来る人になって欲しいものだ(時事問題をさりげなくかまして見ました)。

まあ私は、電子書籍で古典が読めれば文句はありません。すべての古典を電子化する運動に、是非皆さんも御賛同下さいませ。以上です。

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