明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

ゴルフの愉しみ(35)ニトリレディスは誰が勝つか、って話

2020-08-28 20:24:58 | スポーツ・ゴルフ
1、笹生優花が北海道で連覇を狙う
舞台は北海道、韓国勢もいないし渋野もアメリカツアーに転戦するってんで、注目の選手が絞られての大会となった。4日間大会の今回、果たして誰が優勝するのか。毎日トップが入れ替わる混戦が予想されそうだが、私が期待しているのはみなさんご承知の「笹生優花」である(当たり前過ぎて面白くも何ともない)。それにしても前々週の軽井沢は高地とは言え、ド迫力300ヤードのドライバー飛距離で他を圧倒したのは何ともカッコよかった。ネットの表現は早くも「女タイガー」が定着しそうな人気で、余り「女という雰囲気」が皆無なのが、逆にカッコよく見えるアスリート体型である。このまま順調に伸びていけば岡本綾子・宮里藍に並び、畑岡奈紗を越えて「フェデックスランキング1位」という「日本人の夢」が現実のものになる可能性も出て来た、と思っちゃうのはチト早いかな?。何れにしても、今週も2日目に8アンダーの首位と、圧倒的なパフォーマンスを示して、実に危なげない王者の試合ぶりである。女子ツアーで久々に見た「素材が違う」選手の登場。できれば2試合連続優勝の快挙を達成してもらいたい。

2、堀琴音も忘れちゃいけません
何と25位タイという好位置で初日が終わってウキウキしてたら、「やっぱり」の結果で予選落ち。いつもの堀琴音に、何だかなぁ、と「大しょんぼり」だった。そもそも実力がないし、素材的にもスイング的にも、ツアーで勝つにはちょっと無理かも、と諦めムードが入ってくる。ステップアップで1勝していて、2016年には7千万も稼いでいる若手のホープだったが、18年から調子を落として賞金額も激減。最近はテレビで見る機会は殆ど無くなってしまった。余程のパター覚醒でもない限り、このままツアーから消えてしまうのは仕方ないのかな、と思ったりしている。まだ24才、初日の成績を考えれば、まだ改善の余地は「僅かだがあるのかな?」というのがファンの期待するところだが、果たして本人のモチベーションが持つのかが疑問である。ツアーにも若い魅力的な選手がどんどん入ってきて、もはや陰が薄い存在となってしまった今日この頃、もはや引退を考えても仕方ない状況だ。姉の堀奈津佳も同じく予選敗退したが、2013年にツアー2勝している選手である。ステップアップでも2勝していて、あの頃の自分が取り戻せたら・・・と頑張っているんだと思う。こういう気持ちは選手としては大事だと思うが、ツアーのレベルも戦っている選手達もどんどん若く強くなっている現状では、なかなか思うようには行かないのだろう。そんな姉を見ているだけに、姉の分も自分が頑張らなきゃと気持ちを引き締めているのだろうが、人生「諦め」も肝心である。来年頑張って、ダメなら「インターネットのゴルフ解説者」に転身っていう道も、彼女のスタイリッシュなビジュアルとちょっと個性的な「毒キャラ」なら十分可能である。むしろ徹底的に勉強してアクの強いイメージを作り上げ、テレビに引っ張りだこの「田中みな実」風の存在を目指すというのも、アリだと思う。まあ他人事なのでイイ加減な事を言いたい放題だが、気持ちは一人のファンとしてゴルフで成績を出して欲しいのは変わりないのである。1日目の成績を見て何とかトップ10に入ってくれ!と願ったが、それは今回ではなかったようだ。残念。

3、松森彩夏・三ヶ島かな・セキ・ユウティンが予選を通過!
そんな中でも朗報と言えるのが松森彩夏の予選突破である。前週の軽井沢では堀琴音・三ヶ島かなと共に予選落ちした松森だったが、何とか予選を通過。調子は上向きと私は見ている。飛距離・スイング・体力的には、何とかツアーのレベルに到達していると思うので、後はパターとスクランブリングである。まあパターに関しては、これはじっくりと育てていくしか無いだろう。上手い人は、最初から上手い。プロレベルで数字が平均だというのは、余程の変化がないと上には行けないのだ。鈴木愛も勝みなみも、パターの上手さは天性のものがあった。それに人一倍練習しているから、ツアーでも上位で争える。飛距離は確かに魅力ではあるが、最近は私もようやく「小技の正確性」に気が付いて来た(遅い、遅すぎる!)。パターはストロークや距離感も大事だけど、やはりセカンドやアプローチをピタリと「入るライン」につける技術がなければ、毎回優勝争いに絡む活躍は出来ない。その意味では、ダークホースではあるが「三ヶ島かな」は、私が注目している選手である(見た目が可愛いのは勿論の話!)。松森彩夏とセキ・ユウティンは、あくまでオジサンの好みでーす。

3、鈴木愛が新ドライバー投入!
惜しくも予選カットになってしまったが、鈴木愛はピンのG425という未発売のモデルを、早くも実践で使っているのが話題になっている。ネットで見てみると前作のG410より、デザインが随分シュッと締まってカッコよくなっている。これはG410が黒の艶消しだったのに比べて、G425が「漆黒のツヤツヤ仕上げ」なのが影響しているかもしれない。まあ鈴木愛はドライバーが馴染んでいないのか、初日のコメントにも「ドライバーさえ・・・」と言っていて、案の定2日目は散々のオーバーパー(75)と崩れてしまい、1打足りずに予選落ちを喫してしまった。鈴木愛にしてみれば「いつ以来?」とも言えるほどの出来の悪さだが、これもひとえに「新ドライバーのせい」かと思うと、ピンも少しばっかり「ケチがついた感じ」に悩んでいるかも。渋野も絶不調だったし、一時の勢いに陰りが出たと言えないこともない。鈴木愛はパターも2本体制でいろいろやっているみたいだし、「私は一切クラブは替えません!」って言って、頑固に同じクラブでずっと頑張っているアマチュアというのは、プロに比べて随分と我慢を強いられているのかなとも思う。ホントはあれこれ取っ替え引っ替えしたいんだろうけど、奥さんの「替えたってスコア、変わりゃあしないんじゃない?」の一言で涙を飲んでいるアマチュアが、いかに多いか、の一言に尽きよう。ご愁傷さまです・・・。

4、松山がパターのシャフトをカーボンに替えた
プレーオフシリーズのBMW選手権、ようやく松山が単独首位の「勝ちパターン」で初日を終えた。ドライバーのフェアウェイキープ率は40%台と低かったが、これ「新しいスリクソンのZX5プロト」って言う秘密兵器らしい。このところ松山は契約先のダンロップを使わずにテーラーメイドのSIMシリーズなんかに走って逆に不調だったが、やっと気に入った自前のドライバーに巡り合えて、「飛距離が平均321ヤード」と異常なまでに伸びたという(すげぇ!)。元々アイアンとグリーン周りの小技には定評がある松山だが、これでドライバーの飛距離が伸びてくれば「鬼にバズーカ(笑)」ではないか!。あとはパッティングが課題であるが、これも今回「謎のカーボンシャフト」を投入して、一気に改善を図った模様だ。最初の何ホールかはボギーを打ったりして手こずったが、後半はようやく手にも馴染んだ感じで、最後の方はボコスコ入りまくった(らしい。映像は見れなかったが、多分そうだろう)最強の新パターである。武道の世界では「心技体」とよく言われるが、不断のたゆまぬ努力と「テクノロジー満載の最新ギア」がマッチすれば、またまたフェデックスランク10位以内も夢じゃない。しばらく成績が出ないと、インタビューでの仏頂面だけが目立つ「不評の松山」だったが、これでようやく日本のエースとして応援しがいもあるというものである。ブリジストンのツアーBに押されっぱなしだったが、とうとうドライバーが期待通りの結果を出してくれてダンロップも胸を撫で下ろしているだろうけどね。

5、ミケルソンがシニアに初出場初優勝!
これはおまけの話。50才になってシニアの試合に出場する権利を得たミケルソンが、初出場でいきなり優勝するという快挙を成し遂げた。レギュラーツアーでも若い飛ばし屋達に混じって、300ヤード超えのロングドライブを連発している「衰え知らず」の彼にしてみたら、まさに「赤子の手を捻るくらいに」簡単な事だろうと思うがさにあらず。シニアはそれなりに勝つのは難しいらしいのだ。レギュラーツアーで活躍した選手がそのままシニアでも活躍するかと言えば、案外そうでもないのがシニアなのである。歳をとってもパフォーマンスが落ちない選手というのが、シニアで活躍する条件と言える。ミケルソンはその点で多分、シニアで大活躍するのは間違い無いだろうけど。タイガーが10年後くらいにシニア・ツアーに出場すれば、そこで再び「タイガー対ミケルソン」という戦いが見られるという訳だが、そこまではまだミケルソンも考えてはいないらしい。今回はツアーチャンピオン決定戦にフェデックス・ランキングの関係で出場できない「穴埋め」に出た試合ということになってはいるが、出る以上は必ず全力を尽くすのがミケルソンの信条である。それで本気出したら「勝っちゃった」って訳。やはりレギュラーツアー・メンバーの肩書は伊達じゃない。つまり、それほどレギュラーツアーは「レベルが高い」ってこと。そこで活躍している松山というのは、やはりスーパースターと言ってもいい実力を持っている選手である。ただ惜しいかな、「キャラ」がねえ。もうちょっと明るければいいのに・・・、でした。

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