植物によるがん治療のお手伝い 聡哲鍼灸院日記

植物で心身を癒す施術の日々。そこから感じたこと、学んだことなど。。。

恩師の死

2006年01月19日 22時11分11秒 | 個人的体験・雑感
 鍼灸学校時代にオイルマッサージを教えてくださった宮木三枝子先生が昨年の7月に亡くなっていた。遅く出した年賀状の返信としてご主人から喪中葉書が届いて知った。享年64歳。昨年まで年賀状で元気そうだったのに、先生どうなさったんだろう・・・。

 宮木三枝子先生は麹町リバースという業界では有名な治療院でオイルマッサージや医療マッサージをされていた。日本に最初にオイルマッサージを導入されたお一人である。学生時代に先生のビデオを見ながらペアを組んだ相手にオイルマッサージをする練習をした。その時のあまりの手捌きの鮮やかさに驚き、ぜひ個人的に学びたくなって卒業後先生に連絡を取ってオイルマッサージを学びに伺った。

 当時は男性マッサージ師にオイルマッサージをしてもらう要望は少ないだろうことを思い至らなかった。しかし何かの役に立つだろうときちんと宮木先生に学んだ。そしてそれが病院でのリンパ浮腫の癌患者さんへの治療の機会に繋がったし、今自分の治療院でも必要に応じて行っているし、患者さんの家族へ腹水が溜まった時の足のむくみに対しての処置としてお教えすることもしている。

 学んだことはいつかは役に立つ。例えその時にはあまり役に立たなくても知っていること、出来ることは“力”となる。病める人への心配りやマッサージの技術的なことなど多くのことを教えて頂いていた宮木先生が逝ってしまった。先生の魂は消えていないとわかっているが今はその謦咳を聞けなくて少し淋しい。先生、有難うございました。またお会いできることを楽しみにしています。
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