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20周年を記念してお気に入りの曲を集めて作ったCDを聴き直して『もう一度弾いてみたい曲は?』とメンバーに尋ねた所『バロック風まちぶせ』を挙げる人が多くいました。
その当時も弾いていて2~3度挫折しかかってはステージ演奏まで辿り着いた曲でした。
その位私たちにとっては難しい曲でした。
『今なら出来るかも・・♪』と楽譜を整えたのが1年前のちょうど今頃のことでした。
3つのグループ別々に練習しているのを一つにまとめる難しさは最初から覚悟していました。
レベル差も勿論あります。何とかしたい何とか弾きたい一心で越えて来ました。
2ヶ月ほどでほぼ最後まで到達して合わせられるレベルの所まで来ただけで感激でした。
そしてその時にふと『バロック風って・・』と正面から見ようとしてしまいました。
私達の合奏は弾ければそれでヨシのところがあります。
あまり拘り過ぎては楽しさが消えてしまいそうで見過ごして行くのが普通コースでした。
それが弾けるようになって来たらもう少し音楽してみたい。
1曲だけでも可能な所まで音楽らしくしてみたいと思うようになりました。
そこで40年以上の親交のあるリュート奏者中川氏に相談に乗って戴きました。
バロック専門家からの目では楽譜を書き換えたい箇所があるとのこと。。
オリジナルの編曲者長谷部二郎氏のご了解を得て中川氏改編の『バロック協奏曲風まちぶせ』へとなりました。
一旦最後まで辿り着いた楽譜がまたコロっと変わります。
メンバーの反応は・・あれでよかったのにぃぃい!・・も正直言ってありました。
3月・4月・・と1回ずつ中川氏のご指導を受けました。
細かな指示になかなかついて行けないと思う部分もありましたがその内容は的確で少しずつ音楽を感じるようになって来ました。
1曲だけでも出来る限りの所に行きたい♪そう思ったのは間違いではなかったと思っています。
私達レベルの合奏でも指導者によってこうも変わるということが分かりました。
ただ目いっぱいを続けるのは多分無理です。(笑)
得るものは確かにあるのは分かります。でも何かは無くしているのかも知れません。
だから気持ちを押さえて押さえて腹八分目の合奏でたまにこの味わいがあれば良いでしょう♪の気がしています。
ともあれ、 『バロック協奏曲風まちぶせ』は良い思い出の曲になりました。
中川先生、ありがとうございました!