鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

殻(空)の家より

2017-06-09 21:21:21 | 保護犬グレース
まーなんとも、中心人物(犬物)が居なくなると、諸々見事にスッカラカンになるものです(笑



預かりっ子の写真はピンボケも含めすべて当家の家宝です、その中でもこの一枚を御覧下さい。



いはるとグレースのツーショットです、富士宮市のドッグカフェ bikkeさんで2016/3/6開催の[ふれあい会]での一枚です。
いはるは私が預かって35日目、グレースはフェアリーハウスに保護されて3~4日目、撮影時から28日後のbikkeさんの[ふれあい会]で
Sさんが、いはるの里親さんを希望して下さり、その26日後の4/29に鉄肝家を出発、同日にグレースがやって来るって事なのですが、
この写真の時は、その後の運命がクロスする事など何も知らない二頭、勿論撮影した私もですが…。

ふれあい会の様子を動画でリポートした「保護犬いはるの預かり日記3/4~4/10」記事中の動画「保護犬いはる12」にも
頻繁にグレースが写り込んでいました。
いはるに積極性が出て来て、グレースは保護間もないとは言え好奇心旺盛な元気な子ですから写り込むのは当然なのですが、
行き交い、触れるなど小さな接点を見る度に、アホな預かりボランティアは色々感じてしまうんです(恥





ワンコを預かっていると知り合いからこう質問されたりします。「怖くない?体調が悪くなったり、逃げだしたり、散歩中の事故とか」
もっともな意見だと思いますし、私も怖いです。
預かっている子はフェアリーハウスの菊池代表の子です、その子に対する最終的な全責任は代表しか取れません、
私のような“お手伝い”程度のボランティアの立場では、[責任感]を持って任された部分を、出来る範囲で行うのみです。
この“出来る範囲”は拡大すれば他の部分を圧迫し、縮小すればワンコの為になる活動として不十分になり、ワンコを危険に晒してしまいます。

 



出来る範囲を無理なく過度にならない積極性を持つことが肝要だと感じます。
預かった子の様子を注意深く観察します、表情、毛艶、歩き方、座り方、本人が気にして頻繁に舐めるなどしている部分、
食べるフードや間食物の質と量、飲水量、排泄時の様子、排泄物の状態、体重 etc.etc...

 



観察し記録をとり、結果を報告・相談し指示が出たら対処する、これだけでも多くのリスクが回避出来ますし、
習慣としてしまえば特に負担にも感じません。

  



毎日とっていた記録の一つですが、グレースを預かってからお返しするまでの飲水量です。(いはるの時にも記録していました)



運動量、気温などにより増減します、もしこれが特に思い当たる事無く大きく振れたりしていた場合、
病気などが疑われます「なんとなく水を飲んでいないみたい」程度の情報では対処が遅れたり、
最悪助けられなかったりするかもしれません。
個人的にはちゃんと数値化することが客観性と説得力を持つと思います。
毎日測定し綺麗に石鹸で水皿を洗い、新鮮な水を入れて置けば、少なくとも飲水に関しては、
特に努力も苦労もせず、責任感を持ってやっていると自負もあり安心でもあります。



寝所(ケージ内)の温度をモニターするための温度計です、コードの先のセンサーを寝所に入れて、
外から静かに温度を把握する事が出来ます。



このような器具を使えば凄く省力化が図れます。

実はこの他にも体重を測る為の器具や、投薬・体重の記録、シャンプーした日なども記録してあります。
それに便や尿(シート)も一定期間保存しています、「何の役に立つの」って思われると思います、
誰に指示されてもいませんし、私自身何の役に立つか分かりません、例えば何か疾病が疑われる場合、
本人を移動させず検便のみで済むかもしれない、原因の特定に具合が悪くなる以前の排泄物が役に立つかもしれないと、
アホ預かりボランティアは意味の無い事を、無理せず出来る事なのでやっています。

逃走に関しては「慣れ」が大敵です、ワンコがコチラを好きになってくれるのは「馴れ」です、
注意すべきは人の「慣れ」、当初は注意していたのに、それが適当になってゆくって事です、
ドア・窓の開け閉め、外へと通じる経路にあるドアを「風が通るから」などと一枚でも開放状態になっていないか、
部屋を出る時に、部屋の中に居るワンコの所在を確認しつつ出て、途中の廊下などで足元をもう一度確認、
最後の玄関を出る時に、室内を見ながらバックして外出するなど、読まれた方の中には「神経質過ぎるのでは」と、
感じられた方もいらっしゃると思います、書きながら客観視しますと(;´Д`)アレだなあって思います(笑。

散歩中も逃走の恐れがあります、軽い日光浴もリスクは大きいです、これはハーネスやリードの質とメンテナンス、
リードの引き方やリードを手に持つだけでなく連れて行く人の体に連結し、万が一手を放してしまった時に備えます、
グレースの散歩ではもっと厳重な方法をとましたが、やり過ぎてる感が今更ですがヒシヒシと…だから内緒です(笑。
外では信頼が一番の逃走予防です、コチラをワンコが信頼していなければ散歩は危険です、グレースを連れ出すのに、
6ヶ月も掛ってしまっています、呼び戻しの練習や、おやつを持ち歩き離れてしまった時に、それを使って戻す備えも
役に立つかもしれません。

考えたく無い事ですが、万が一逃走し迷子になってしまったら…もうその子の持って生まれた“運”が頼りです、
でも備える事は出来ます。
鑑札と注射済票は法律ですから携行させるのは当然です、どこかで確保され、それを確認した方が、関係機関に
連絡を入れてくれるかもしれません。
もっとクイックに連絡が入る可能性を期待出来るのが「迷子札」です。



写真は、いはるに持たせて居た物です、グレースの散歩中は首輪・ハーネス・リードと3枚付けて歩いていました。
迷子札を作る時のコツですが、高齢者さんにも読んで頂けるハッキリした字体で、ワンコでも飼い主さんの名前でも、
アルファベットを避け、携帯電話(固定電話では対応出来ない場合があります)を、表示する事です。
でも鑑札・注射済票・迷子札は“運”と見ず知らずの方の優しさが頼りです、役立てずに済ませるのが一番です。

もし行方不明になってしまったらココとかココの内容が役に立ちます。
居なくなってから連絡先を調べるのではなく、事前に調べ、外からでも電話出来るメモを作って携帯するのも備えになります。



グレースの最後の散歩でも私は注意をしつつ歩きました、私にとっては「預かった子」ですから、緊張感を維持出来ましたが、
家族になると「慣れ」が出て来ます、初心を忘れてはいけないのはワンコに対しても言える事です。

全てはこの姿を見て居たかったら、この子達の幸せを守りたかったから…。

 



グレースをフェアリーハウスに送り届け、大任を果たした私は「一身上の都合」で、期間を定めず預かりボランティアを
お休みする事にしました、再開は未定ですが、出来ればいつか、いはるとグレースが残してくれた有形無形の財産を生かし、
この素晴らしい活動をやりたい…。もし再開する事がありましたら、どうぞ頼り無い預かりボランティアを宜しくお願いします。





   
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。


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