保護犬グレースの預かり日記6/18～6/24

「保護犬の里親になって下さい」
この「里親」って言葉ですが、あまり馴染みが無い方も多いのではないでしょうか、
「行き場の無い犬の飼い主になって下さい」って呼び掛けであります。
盲導犬の飼育過程で10ヶ月(だったかな？)ぐらいまで一般家庭で育て、盲導犬となるべく送り出す
パピーウォーカーのように、一定期間の飼育では無く、終生家族として迎えて下さいって事なんですが、
行き場所の無い保護犬を色々犠牲にしつつ大切に飼育し、行き場所を探す「里親ボランティア」の皆さんは、
「飼う」って言葉に冷たい物を感じるのかもしれません。

改めて…
「保護犬グレースの里親になって下さい」
今更って思われるかもしれません、来週月曜6/27でフェアリーハウスからグレースをお預かりしてから60日になります、
改めて書かせて頂いたのは、譲渡後の大きなネックとなりそうなトイレが「大丈夫そうだ」と、感じられたからです。

前回、ケージ内でワンコに囲まれ数時間過ごしたら、トイレの訓練がすっかり抜てしまい、トイレの訓練し直しって
記事を書かせて頂きました、一週間、再訓練したところ、ちゃんと思い出し大小共に失敗はありませんでした。
譲渡後、環境やトイレのレイアウトが変化する事で失敗してしまうとしても、「出来るようになる」って
グレースに対し信頼が固くなりました、なので今更ですが鉄肝家として広報させて頂きます、何度でも…
「保護犬グレースの里親になって下さい」

犬を飼いたいって思ってらっしゃる方の夢って何でしょう？
ボールなどで遊んだり、一緒に眠ったり、ドライブやドックランに行く、ドックカフェで一緒にお茶でしょうか？
なかでも「お散歩」を希望される方は多いのではないでしょうか？でも全ての犬がお散歩に行けるわけではありません。

グレースが音に弱いって事は書かせて頂いた事があります、生活音に馴れた部分もあれば、変わらず苦手な物もあります、
他の犬に対しては気が強くても、心は怖がりの気の小さな犬なんです。
外の音や雰囲気に馴れる訓練に、ぬれえんでの日光浴があります、その次の段階として「庭を散歩」が待っています、
色々馴れなければ、逃走(脱走)の危険もありますので、慎重に行っております。
当初は撮影する余裕はありませんでしたが、最近はずいぶん安定し動画の撮影に至りましたので御覧下さい。
繁殖場出身犬のほとんどの肉球はプヨプヨで、グレースも肉球は柔らかく、砂利というのは歩き辛い路面です、
ケージの中だけで暮らしてきたのですから鍛えられていないのは当然なんです、砂利の感触も問題ですが、踏めば
音が出ます自分の後ろ足が出した音に飛び上がり驚きます、一緒に歩く私の足音も怖いのです、練習が必要な所です。
それにリードをグッと引いて繋がっている事を意識させる訓練です。



ある程度、庭の散歩に馴れてきたら、場所を変え(車の通行や、知らない人に接する事が出来る場所)散歩させます、
この場所が難しい、逃走を防ぐ事が出来る場所というとフェンスで囲まれたドックランは理想ですが、
他の犬が居るとグレースのガウガウ癖は迷惑をお掛けしてしまいます。
そこで一般に開放され小型犬エリア内に犬の居ない時を狙いドックラン内を散歩させてみました、
散歩とリードに馴れる事が目的なのでフリーにはしていません。
他の犬、草、土の匂いを慎重に、そして興味深そうに嗅いでゆきます。

　　


ちょっと暑くて休憩、日陰になる所で私の膝に乗り周囲を観察中
ここは多くの車や人が行き交うところなので音などに驚き逃走の可能性もあり、私は緊張気味なのですが、
グレースは上機嫌。

　　

ドックランを含めたここが気に入ったらしいです、また連れて行こうと思っています。



※6/26日曜日は富士宮市のドッグカフェbikke(ビッケ)さんにて「ふれあい会」です。グレースも元気に参加予定です。






　　　
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。