切り株

今から遠い昔の高校の頃、バンドを組んでいました。当時は、今のように華やかではありませんでしたが、たまたま私の通っている高校がいい雰囲気の学校で、周りからもそういった活動が認められていたよい環境でした。

校内ではそこそこの活動をして、FM曲の「我ら学生バンド」という（古めかしい名前だなぁ）番組にも出ました。うまい下手は別として人前での演奏でしたので、オリジナル曲ではなく既存のコピー中心の選曲でしたが、いつか自分の曲も演奏したいと言う気持ちで7人のメンバーそれぞれがオリジナル曲を数曲書いていました。私も20数曲書きましたが、私の曲はいわゆる「ラブソング」が多かったのでバンドのカラーに合わず、2曲だけが演奏されただけでした。

先日、たまたまその時のテープを見つけ、その他の曲の楽譜も探し出しました。ほとんどが顔が赤くなるような詩の内容で（演奏はなかなかのものでしたが）自分で恥ずかしくなるほどでしたが、何曲か聴いているうちにあの頃の自分が何を考え何を感じていたのかを少しずつ思い出しました。

詩を書き留めたノートの表紙にはこのブログとおなじ「切り株」という名前が書いてありました。「今の気持ちを形に残していつまでも忘れずにいたい」という気持ちでその名前をつけたことを思い出しました。ページのあちらこちらにその頃の「自分の気持ち」が並んでいました。

あの時の私は今に比べてずっと真剣に生きていたようです。