結局
満月のパワーでも
この鉛を飲み込んだような重い心は軽くならない
それどころか
月の光が「傷」にズキズキしみるほど
だから、
もう一度、恨めしそうに月を見上げる
「ねえ、」
「ん?」
「月、きれいだよ」
ぎごちなくふたり、ベランダに並んで満月を見ると
なんとなくいつもの空気が戻ってきたような・・・
これはやっぱり
月の光の成せる業、かな
夕日に輝く黄色い花もきれいですが
うっすらと黄昏色に染まる白いマーガレット
それに、コサギも・・・
ちょと前までは
アオサギとダイサギも並んでいたのですが
カメラを構えたとたん
下の川に下りてしまいました
夕日色に染まってきれいだったのになぁ・・・