・・・この熊さん、臆病だったら、人里へとこんなに出てくることもなかっただろうし、また、パトカーのサイレンにおびえるようなら、山に逃げ込んだかもしれないと思います。
でも、どうも気のイイ熊さんだったとみえ、物怖じすることなく、人里にやって来ては家庭菜園の野菜や果物を食べまくりました。
箱罠にもかからず、ある意味、楽しそうにうろうろ。。。
民家の1mの塀をヨイヤサと乗り越えて、庭へと侵入。
日一日と、人の生活圏に馴れて行っているようにもみえました。
車に乗っている人を襲うとか、民家のドアや窓を破って侵入するということはなかったのですが、いつか、それがあるのかどうかが分からず、人間は戦々恐々。
という現状で、今回の射殺はやむを得ずだったのかもしれません。
箱罠に入ってくれさえすれば、山に戻すという方法もあったでしょうけど。
射殺処分について、市への苦情は100件に上っているそうです。
熊の領域だった場所に人間が入り込んで暮らしているということを考えれば、
私は、もう少し、やり方を考えた方がよかったのではないかとは思いました。
山から下りて来ちゃった熊を、恨まれることなく、山に戻す方法、これを探すのが知恵ある人間のやることです。
熊って、執念深いところがあるようで、攻撃されたり、人の持ち物を熊に取られたから取り返したら、それを恨んで、ずっと追ってくることもあるとか。
そこをクリアする方法があれば、山に戻すことも可能です。
それと、熊を射殺したニュースを、さもさも、してやったり、というような放送をするのはいただけないと思いました。
熊に罪はないんです。
その生き物を殺したのだから、憐憫の情は必要です。
熊にはすまなかったが、どうしようもなかったのだという気持ちを込めてほしいのです。
熊に合掌