日本人らしい感性だな、と思ったので記す。
今朝、LINEで、大阪なおみ勝った、と知人のコメントを見た。
時間は6時過ぎだ。
大阪選手の雰囲気がいいなぁ、流暢とはいえないけれど、
インタビューの様子は微笑ましいな、
と思っていたら、今回の全米オープン快進撃。
優勝となれば、ポータルサイトでは、各報道のさまざまな見出しがいくつも並ぶ。
外見を云々するわけじゃないけれど、大阪なおみ選手は日本国内で、
ずっとテニスをしていたわけではないだろう。
大阪選手は、日本国籍を有している。
だから、純正日本、というわけではないのに、
国籍をもって「日本初」「アジア初」といっている。
日本国内での指導が生みだした選手ではないけれどね。
これまでニュースなどで見かけた彼女自身のコメントでは、
日本人っぽい悲観的な、シニカルな、謙虚な、という感じとは真逆、
錦織圭選手の日本的な感性に沿わせたような発言とは全く異なる、
出たまま、感じたまま、という印象。
うん、確かに強いけれど、「日本人が」と誇らしげにいってもね、
と実に「斜めな」見方をしていた。
彼女のプレイは、(テニスは全く素人の私が)ちらとニュースで見る限り、
とても力強くて、そりゃあもう、彼女が日本人であることは誇らしいけれど、
プロ野球の助っ人、とか、大相撲の外国人力士とか、そういう、
いずれ他の国に帰る人といった「よその人」だという認識が全くぬぐえなかったのだ。
産経新聞のニュースで、勝者である大阪なおみ選手が、優勝インタビューにおいて
プレイとは逆の弱弱しさで「こんな終わり方ですみません」といい、
相手のセリーナ選手に対して「プレイしてくれてありがとう」とお辞儀したことで
会場のセリーナ選手を応援する人たちからのブーイングが静まったと伝えられている。
実に日本人らしい。
「礼に始まり、礼に終わる。」であり、「勝っておごらず。」である。
日本的な精神をもって、日本人らしからぬ強い身体と負けん気があって
でもスマートだ。
対するセリーナ選手も、会場へ向けて、「もう(ブーイングは)終わりにして」と
大阪選手を祝福してくれたそうだ。
大阪選手、誇らしい気持ちにさせてくれて、ありがとう。
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