人生初の骨折。足のくるぶしの中の骨、距骨骨折。
今日マンション内で清掃を担当してくださる方とすれ違い、
「あらっ、どうされたの、折れちゃったの?」
と尋ねられた。
「ええ、折れちゃったんですけど、今はだいぶ良くなり、
あと、もう少しというところです。」
と片杖の私は、答えた。
昨日は診察とリハビリのため、定期券が使える本来の通勤ルートの
駅から10分ほどのところにある病院へ。
実はおととい、靴を買うために、両松葉杖ながら二分の一荷重で歩行し、
数件のお店をはしごして、痛くないのをいいことに、さっと身体を拭いただけで
湯船には浸からず、寝て起きたらば。
…痛いのである。
見た目はそうでもないが、腫れあがっている時の感覚に近く、
床に足をつけたくないと思った。
両松葉杖で、ギプスをつけていた時のように、
患部は上げたまま歩行して、少しドキドキとした面持で、病院へ向かった。
二分の一荷重だと却って遅くなるけれど、片足を上げたままなら、
ひょいひょい、である。
しかし、レントゲンの結果は大丈夫であるらしい。
動かせば大丈夫な感じに見える、ということで
リハビリに温めの指示を加えて、動かしてみて、
その後、再度診察室へ寄ってください、と先生に言われた。
リハビリ担当はY氏だ。
今日は新しい月なので、計画書を再度作成しますね、と
当初作成した計画書とほぼ同じ内容の書類を1通作成。
サインをした複写を控えとしてこちらへも渡してくれる。
Y氏に呼ばれる前に電気あんかのような器具で、10分、
患部を温めてもらっている。
「前日少し多めに歩いたら翌日朝、痛くて。」という経過を話す。
靴屋巡りをしたって、20分くらいの歩行を3、4回しただけだ。
じゃあ2000歩か3000歩くらいですね、そんなに負担があったとも思えない。
その言葉をきいて、ほらね、と、ああよかったとの気持ちが
私の中でまざり合う。
ひざ上から下に向かって筋肉の状態を確認したり、
つま先を押してもらいながら、こちらも力を加えて、
くるぶしの機能の拡張を目指す。
隣の寝台で、年配の女性がやはりリハビリを受けながら、
北海道のご友人から連絡がないことを心配している話が
聞こえてくる。
患者の大半は、女性で、かなり年配だ。
私は両杖じゃなくなったら、会社へ行かなくては、と少し力んでいる。
Y氏は10分ほど私の足をほぐした後、三分の二荷重について
確認するフェーズに入った。例のアナログ体重計と箱を出してくる。
三分の一荷重では15キロ、二分の一荷重では25キロ。
(毎回こだわるけれど、別に私の体重が45キロ程度というわけではなく、目安だ。)
そして今回は30から35キロ。
ぐっと踏み込むと、すぐ30キロは超えてしまう。
レクチャーを受けていて、踏み込んだ時に、時折、くるぶし付近、
とりわけ甲に近いあたりに違和感がある。
歩行時の足の「返し」の時、踵のすぐ上の筋と外くるぶしが、ぴき!となる。
この程度が少し強めだと、「痛い!のかも」と思うのだ。
でも当初、痛い痛いと思いながら会社に行き、
異動に伴って引っ越し作業した際の痛みとは、質が異なる。
今は、あの時の感覚を思い出して、骨が痛んでいるのか、
靭帯などの周辺組織の硬さゆえの痛みなのかを、峻別しなくてはならない。
で、どちらかといえば、レントゲンの結果は良好なので、
攻めの姿勢で臨まなくてはいけない、のだ。
踏み込んだ時の違和感は、どこかが、正常に動いていない証(あかし)だ。
Y氏も、かなり浮腫みは取れてきたけれど、まだ浮腫んでいるんです、という。
そうだ、足首の深い角度はまだダメだ。しゃがむような動作はまだできない。
つま先を伸ばすのも、健康な足に比べれば、まだまだ。
弾む動作も無理。
リハビリを終えて、診察室を再訪し、動かしたら大丈夫だった旨告げると、
足を再度触診し、つま先を伸ばした時に指で押すと痛まず、
つま先を上げた状態なら、同じ個所が痛くないことを確認。
めでたく、片杖・三分の二荷重となった。
さらに、先生は、私が「ひっ」となるのも構わず、
つま先を伸ばすようにぐっと力を入れた。
『お風呂の時に、湯船の中で正座してみるといい』、とアドバイスをくれた。
浮力があるから、いいリハビリになるということだ。
Y氏によると、以前、近所で自転車の後ろに松葉杖を二本刺して
自転車を漕いで来ている男性がいたが、
最近見かけなくなったんです、という。
三分の二荷重では、自転車のペダルを漕ぐのはOKなんだそうで。
(うちの夫なら、急に足をついたりしたらダメなのでは?と心配するに決まってる。)
それで、自転車+松葉杖の人は、「三分の二荷重のリハビリの人」と推察できる。
たぶん、リハビリ終わったんでしょうね。
そういってY氏は微笑んだ。
まるで、私のリハビリも、すぐそういう段階になるとでもいうように。
ちなみに、リハビリが終わった後の歩行訓練が大事なんだそうで。
これまではおっかなびっくり、そして外出時には、いろいろなことに
気を遣って、かなり神経質になっていた。
松葉杖をつきながらの、リハビリ歩行は変な歩き方になってしまうことが
多く、結果正しい歩行にならずに、適正な回復が遅れてしまう。
親指側(内側)へ力を込めて歩かないと、とY氏からも注意された。
まだまだ違和感がある足だけれども、立ち上がる動作での不安は軽減してきたし、
足首の柔軟さも回復してきた。
夫を安心させるため、松葉杖はまだ二本借りたままだ。
昨日の診察・リハビリを済ませて今日は、かなり調子よく、
反動の浮腫みも少なく、過ごせている。
…順調である。
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