私が就職したのは、バブル崩壊の頃、ちょっと中央から逸れていたので、まだまだ景気動向は悪くないと言われていた時期。金利がそんなに低下してなかった。
会社に入って、見えた風景のひとつ。
就職すると、銀行から口座開設と新規定期のお願いをされるようだ。
小さな会社だったが、メインバンクである銀行の行員が週に一度くらい来訪してくれ、事前に頼むと現金引き出し等も出来た。春はなんとなく浮つくのは、新社会人のあれやこれやがあるからなんだなと実感した。
同様に保険のセールスレディがやって来て、高校出たての私に終身保険を勧めてくれた。
自宅に来られたそのセールスレディ。ひたすら、「いい〜保険なんです!」とワンフレーズで力説されたものだが、結論として、いい保険だったかと思う。何故なら、女性疾病特約や通院、手術の保証も付いているが、今あるような、5年10年の更新タイプではなく、80歳まで変更なしである点、そして予定利率が4パーセント以上。ま、掛け金は月額1万を超えるのだが。
果たして当時の、田舎から出て来て一人暮らしの、未婚だった私に必要な生命保険金額なのか、今ひとつ釈然としないが、マンションを購入している今なら、必要な保険だと言える。若いうちに入ったから、保険料は後で入るより安くなったということだろう。
さて、その後、2年ほど経過して、会社もかわり、別のセールスレディから勧められて、個人年金とガン保険に加入した。前のセールスレディはマメに連絡をくれていたのだが、手近な人に頼んでしまった。
その個人年金についても、いい保険であると思っている。一度金利が低下した後やや回復したころで、予定利率は4パーセント以上、今はそんな条件のいい個人年金は無い。税控除の対象、というのが決め手だった。
ガン保険については、父がやたらと怖がっていた病気なので、私もそれには備えておく必要あると思ったのだ。しかも、一口月額1500円もしない。二口にして、年払いにしてもらった。
その当時の会社を辞め、今の勤務先になって、個人年金とガン保険のセールスレディとは疎遠になったが、ガン保険の窓口自体は郵送のみで挨拶があり、その後せっせと保険提案をしてくる。先日送られてきた内容は、ちょっと私の心に響くものがあった。それで、今回は介護保険と、特約を見直すことにした。詳細を提案してもらうつもりである。
夫はへえー、と外巻きな感じだが、私がガンになっても、入院、通院などで働けない期間があっても、ひょっとしてボケちゃっても、まだ保険金降りて助かったね、と少しは救いになろうかと。
なかなか、保険の提案って、不幸を煽って人の不安につけ込むようなところがあり、そういう話になるととてもイヤなものだが、年金とか、税制的な人生の資金計画的な視点で見ると、適宜、見直しが必要だと思う。
収入簡単に増えないし、そんなら税金の控除を使える方が、どのみち消費せずに貯めておくお金なんだからねぇ。
ただ、掛け金が高くなるようなら、よく考えたい。
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