２０１８年４月１２日（日経を読む）

経済面
長期投資家は蚊帳の外　解剖・日銀ETF購入　（中）

日銀がETF（上場投資信託）を買う場合、１回あたり700億円程度を買い付ける。
東証の１日あたり平均２兆円の売買代金に比して５％前後。
デイトレーダーは大歓迎。下げてもすぐに買い支えてくれるので、短期の利ザヤをしっかり取れる。

…株式時価総額の小さい 中小型株では、まんべんなく買うETFを日銀が買うことで株価の押し上げ効果が強くなる。

東証１部の2082社のうち、時価総額が500億円以下の企業は４割以上。
小型株の上昇率は大型株のそれより15％近く上回っている。

☆要は、小型株に見合った株価にならない＝成長が頭打ち、つまり、伸びるべきビジネスがないところに金が行くということに。
　意図的な安定は、実は長期運用で資産形成、という向きとはズレてしまうのか？？
　評価されにくい中小型株も多かったと思うけれどもなぁ？



金融経済面
海外業者 イタチごっこ　Behind the Curtain　仮想通貨 背水の陣　（下）

取引が国境を超えるのでルールをつくってもエンフォースメント（執行）が難しい
　金融庁が10日開いた仮想通貨をめぐる研究会の初会合での森下哲朗・上智大学法科大学院教授の発言。

2017年４月に改正資金決済法を施行し、仮想通貨交換業者に登録制を導入した日本。

マネーロンダリング対策を徹底するため、口座開設時の本人確認や顧客と業者の資産の分別管理などを義務付け。
同法の効力や金融庁の監督権限が及ぶのは国内のみ。

香港に拠点を持つ、世界最大の仮想通貨交換業者「バイナンス」。金融庁は３月、日本で登録せずに営業しているとして警告を出した。
日本語サイトは見当たらなくなった。日本人だけを抽出するためには全員の本人確認が必要となる。
…バイナンスは拠点を香港から地中海マルタへ移すと３月末に発表。

☆正体のつかめない何かと戦うなんて。サイバーにはサイバーで対応できないと、やられっぱなし、になる。