こんばんは。
先日、姑とこが入院している病院を夫と二人連れだって訪れた。
以前訪問した際は、隣のベッドには誰もいなかった。
今回はいらっしゃるので、声の大きさに気をつけながら、話すことになった。
顔色はいい。最初、夢の中なのか、「ネコが来るのよ」「夜中に、すごく大きなネコよ」というので、夫と二人「…? ねこが?」と戸惑う。
ネコに対して「いやなもの」というニュアンスだ。
少しするとハッキリしてきたのか、「来てくれたのね」という。
水を飲むか?と尋ねると、頷く。飲みたそうだ。いつものように、どこで買ったものか、経過を聞きたがる。「ここへ来る途中に自動販売機で買ったのよ」
ボルヴィックだ。もどかしげにキャップを自分で開けようとペットボトルを手に取る。
力がうまく入らないようなので私が開けてあげると、口をつけてふた口ほど飲んだ。
しかし、また、言うのである。「やっぱり、だめだ、もう、いいわ。 なんか金属っぽい味がして…」
看護師さんの話では、今日は「ムース食ですが、ご自分でこのテーブルに、こうして」
看護師さんは柔らかい口調でベッドの足元に寄せてあるテーブルを指し、そこに自ら身体を寄せて食べる様を、
意欲的だというように言った。
看護師さんが去った後、食べるものの話をしていると、とこは入院前の施設の食事を「すごくまずかった」と言った。
3時のおやつもいれて1日4回も食べるなんて、とても…!とそれが不満であった様子。
昨年12月初旬には、自分で炊いた新米のごはんのことも、まずいと言っていた。私は米粒がたっていなくて、たしかに炊き具合としては満点とは言い難いが、味は新米の甘みのあるものだったと思ったと伝える。しかし、とこは厳しいのか、「買ってきてから時間が経ってしまっていた」と美味しくなかったのだと主張する。
9月末に行った神戸では、食事はどうだったのか尋ねると、「うん、美味しかったよ」とのこと。
何を食べても、しょっぱい、と言っていた10月以降のことも思い出される。みそ汁にはお湯を入れてくれと言っていたくらいだ。今は、飲み物、食べ物には毒が入っているとさえ言う。
もし許可が出たら、日中少しでも、マンションに帰るか、と尋ねると、とろりとした目を据えて、頷くような、迷ったような感じ。
さきほど飲んだ水のせいか、少し寒いというので布団をかけてやる。
ベッドは電動で頭部のほうを上げることが出来るが、自分では怖いからしないとのこと。
まぁ、病院側でもそうして欲しいというのがふつうだろうか。
看護師さんの話では今すぐ退院というわけにはいかないのだと。
今日は食事を食べたけれども、利尿剤を使って少しむくみが取れてきたところだ、という。
当初の見立てでは、1か月の入院と伝えたが、あくまで標準的な話で、もう少しかかりそうだと。
それを私たちに伝える看護師の表情は、明るく、お金のことは気にするな的なものを感じた。
また、当然とか、よくあるといった感じも受けた。
病院に勤務していた従妹から聞いた話では、医療保険で、後期高齢者ならそんなにお金かからないから、介護施設や自宅に戻りたくない人もいるのだそうだ。
未だに病院に預け金を渡していない私たちは、そういったものや入院費用として1か月でいくらかかるのか、概算が知りたかった。
それで平日に訪れたわけだが、帰りがけに寄った1階の会計では、小柄な女性が走り書きのメモを持ってきて、2週間でいまのところ、7万5千円くらい、と示した。
まぁ、他になにもなければ、払える金額だ。
これまで、とこが一人で住んでいたアパートの家賃をまだ払っているのがやや痛いけれど。
施設のほうは解約した。荷物は今月中にひきはらう予定だ。
夫も引っ越しの時にあったいろいろのことに、意地になって、母親である とこ に、駆け引きのように素直じゃない言葉の数々を投げつけてた時もあった。
そして今は、彼の中で、母親が「俺を苦しめるためにああやって言っているんだ」と、思える理由になっている。
…予算だって潤沢にあるわけじゃない。
帰る道すがら、そして帰宅して落ち着いてからも、どうすべきか、どうしたいのか、あれこれ考えている。
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