仕事をしていればいろいろなことがあるのは承知である。
組織上、上層部からの指示を徹底しようとして、まったく効果的ではない行為にでる人が多い。
指示の意図を「はき違えて」いるのも散見される。
忖度しているらしいのもいる。
私情で特定の人にリンチを加えていたり。
「男社会」なんて簡単な言い方をしているが、彼らは生まれた時から「勝ち負け」「集団の中での順位」の追求に明け暮れていた質(たち)の人が集まって、実力が足りなければルールを破るのが「デフォルト」「通常モード」なのだ。コンプライアンスなんて毛ほどもない、非常に非効率で、ナンセンスだと感じることが多い。
ダイバーシティと唱えているけれど、形だけ。
本当にダイバーシティが大事なら、恫喝する人間が上席に居ることが理屈に合わない。
ちなみに。
厚生労働省による定義では 以下引用
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、
職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、
業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える
又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
となってる。
ここでのキモは、業務の適正な範囲、とは。である。
万一、裁判になった際に勝てるのかどうか。
「業務の適正な範囲」をきっちり規定できるのか?とは思うが、究極をいえば、その会社が属する市場の中での競争優位を求める度合い、ではなかろうか。
ビジネスモデルが、政令や法で規定された文書を作成提出するために必要なサービスの提供、ひいては投資者に対して有用な情報を良いタイミングで開示することが適切に行われる社会の実現、であるなら、正確な対応は必要なものだし、顧客の我儘を聞いて、必要以上の短期間にテキストを用意してやる必要はないのだ。
コンペティターがいるとしても、提出までの時間があるなら、待ってもらえることじゃないのか?
その男性X(エックス)は、何事につけ、厳密さがない。相手が困ろうと気にしていない。間違わずに伝達しようという意志がない。更に、事務処理を依頼する際の基本事項が押さえられない。変更なのに新規登録などと間違って書くものだから、どれをどれに変更するのか、読み取れない。本人は「わかるだろう」といって悪びれもしない。そのことによって引き起こされるミスを、過少に見積もっている。
私もその事務処理が必要な経緯や状況を知っていても、Xのメール指示では、意図がわからない、何処か書き間違えがあるのだと判り、確認すべきなことかわかる。憶測で処理を進めれば間違ってしまい、お客様の不興を買うことも考えられる。処理者が必要な情報が読み取れず処理できないと返答したことに対し、「○○さんは頭が悪くて理解できないみたいだから」と私にメールしてきた。加えて、私に対して対応しておいてくれときた。私はお客様の問い合わせが多いのと、繁忙期に入り多忙を極めていると伝えてあるのに。
このように思いっきり職場環境を悪化させている。
男性同士では気を遣った会話をしている。だが、対女性では、威圧的だったり、馬鹿にしたような言い方をしてくる。
こちらの立場が上だからな、というような態度で、自分の言い分を通そうとしていると見える。以前辞める女性Sに、代わりの派遣社員が週2日しか来ないことについて「お前の仕事はその程度だったんだ」と言ってきたと、Sに聞かされたことが思い出される。
二つ目。その後、別件で、顧客からの急な要請、重要文書の文字データをくれないかという要求に応えたかったようで、無理は承知なんだと電話口で怒鳴り、実に尊大な態度であった。
顧客のためという理屈を振りかざし、過大な要求に応えようとするばかりに、私より先に内容を受けた男性Wも困惑気味だ。彼も繁忙期に突入しているわけで、私以上に忙しいのだが、Xは自分の客の要望に応えるため、他の人を使おうとしているのだ。無茶振りされたWは私に「お願いがある、対応して欲しい」と言ってきた。普通そんなこと頼むか?といった表情で。このように周囲に不快な思いをさせる態度に出て、無理を通そうとするのはいかがなものだろうか。
立場だけ上で、スキルがない、現場のことを知らない、急いでいるから?国語がきちんとしていない、自分の言うことを聞いてもらえない、だから威圧的になる。
(臆病さがその裏にある)そういう人は上の立場にしてはいけない。
組織運営上、コンプライアンスが確保できず、人材流出、社会からの評価の低下など、デメリットしかない。
パワハラは、いつでも発生する可能性があり、人事決裁者がいるところではそういう行為をしないもの、だから許してはいけない。
さて、対応策。
メールでのやりとりを基本にしよう。なんでも証拠となるように、残るもので。
メモでもいい。嫌なヤツとはまず「距離を置く」「面と向かって一対一で」を避ける。
すると、メモや電話やメールでの「攻撃」になる。それを証拠として保管する。
電話の場合、すぐ録音できるように準備してから電話に出ることにしよう。
嫌な言い方をしてきたら、スピーカにしたうえで録音しよう。
近頃はスマホで十分に録音可能だ。
証拠不十分で取り合ってもらえず泣き寝入り、というのは悔しいものだ。
次に根拠(ビジネスモデルに基づくマイナス点、デメリット)を明示して、
貴方の要求は客のためとはいえ過大だ(だからやる必要はない)、と伝えたうえで、
その言い方が不快で、精神的に苦痛である旨も伝える。
怒鳴って言う必要はない、冷静に、「伝える」のだ。
今の言い方は、とても威圧的に感じました、と。
今言ったことは、絶対に必要な対応でしょうか?と。
録音はするだけで、録音していることを言う必要はない。
1年の猶予期間があると思っていい、すぐ誰かに提出しなくていい。
提出するのは、「証拠はあるの?」と尋ねられた時、できれば査定のタイミングだ。
査定の結果を知らされる面談の時では遅い。
面談の時期から逆算して2~3週間前に、しかるべき人に言う。
同じ部署の上席に言いにくければ、相談がありますと総務・人事に面談を申し込む。
周囲に勘繰られたくないので内密で、と。
その際、パワハラをしてくる人を貶めることのないような言い方をする。書面にしてもいい。
強く主張したい事こそ、別件を用意してそちらを先に言う。本命は後。
「私としては、その人の事情も理解して、なんとか穏便に済ませたい」が、「安心して仕事に望めない」「組織にとって不都合だ、不利益だ」「ひいては顧客に迷惑がかかる」「事故につながる」から致し方なく、お伝えします、ということだ。
和を乱す破壊者扱いに自らを貶めることのないように。
女性も「勝ち負け」「集団の中での順位」の追求をしなくては、結局は負けてしまう。
ただ、気質として、勝ち負けばかりを追うのはしんどい人もいる。
自分を保てなければ、他人を助け続けることは出来ない。だからやさしいだけ、差し出すだけ、与えるだけでは男社会における「負け」で、自分が他人の役に立ったことを、自分の糧にしてほしい。やるべきでない作業をやらないことも、「負けない」ことになる。
自分が得意なことで、「適正な範囲で」キーマンである人の役に立って、査定の時期にアピールすること、それが適正ではなかろうか。
要は、女性らしく、しなやかに、上回って欲しいのだ。
…と、締めくくりたいが、ほんとのことを言えば、Xに娘さんがいることを知っている私は思うのである。。
将来、その娘さんも、誰かのパワハラに遭って泣いて家に帰り父親に喚けば、溜飲が下がること請け合い、と、ついついブラックに想うのである。
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