こんばんは。
今日も今日とて暑かった。
夏だからな。
シェアリングカーを予約し、夫が「よければ一緒に行ってくれる?」
と、二人で姑とこの入院先へ向かった。
問題なく病院へ到着し、夫と共に病室へ伺うと、「今点滴を…」と
看護師が処置中だったので、しばし廊下端の待合スペースで過ごす。
入院して1週間だという年配の女性と、少し会話。
『◆◆駅の近くに住んでいるんですけど、暑い日が続いて、
一人暮らしの気安さで、適当にパン一切れ食べるぐらいで過ごしてたらね…、
冷たい牛乳でも飲もうと思っても、買いに行かないとと、そとに出たらね。。』
お仕事を引退されて、しばらく経つのだろう。
この暑さで5キロ体重が落ちたと。買い物に行くため外に出たところ、
倒れて動けなくなったのだそうだ。
『通りかかった人に助けていただいてね、
診察してもらったら脱水症状に、肺炎に… もう入院しないとダメだ、って
●●病院だったんですけど、入院必要だけれど、うちはもうイッパイだからね、って
この病院どうですかって』
『いやもうね、3食ついてるって本当に有り難いですよ、もう』
ははぁ、うちと同じ●●病院からあっせんされている。。
●●病院はきっとキックバックもらってんだよ。。
とこは元気だけど、腕も足も骨と皮ばかり、点滴の跡が痛々しい。
本当に、か細くなっていて、足をさすろうと手を添えると、
「あ、骨ってこういう形なんだな」と分かるくらいに肉がない。
今日は「あまさけ」を持参。
「とらやの羊羹食べたんでしょ」と言っても、
病院の人に言ったら怒られるから、
とか、
病院で出してくれるもの以外は食べちゃいけないの…
とか、
尿計測しているからだめ
…ああ、(食べていいかとか)聞かないで!
とか、とにかく食べまい、飲むまいとする。
夫はそしらぬふりで、ちょっと時間が経って、付近に看護師などいなくなってから
「あ、これ飲む?」と、声掛けすると、
「飲むわ」
…ああ、人の目とか、気にしているんだな。
私たちというか私に対して、悪いと思っているんだな、ということを感じた。
飲みたい、食べたい、けれども…
そういう状態なのだ。
ごめんね。そんな心配をさせてしまうこと。
ほか、病院への支払いが「すごいことになってる」「ニュースでやってた」
「お金を払えてないから、出て行かれない」
「今日ここを空けないと、今日この部屋を出て行かないとだめなの」
矛盾だらけだ。
というか、妄想なのだ。
夫が「あ、そうそう、◆△●◎から連絡あった、退院したらこちらへ連絡くださいって」
「◆△●◎」は地名だが、とこは「どのあたりなの?」という。
知っている地名と思うが、移動には積極的になれないという反応とみた。
まぁ、点滴が取れないと、特養でも入れないから、と夫が付け加える。
分かっているのかどうか、とこは、あまり興味がなさそう。
今日出て行けと言われているわりに、お金が払えないから出て行かれないの、という。
そして「服がないのよ、下着のパンツもないのよ。」と。
・・私はもう長くないと思うの
・・今晩ね、目玉をくりぬいてね…イノシシの、こう、こういうのあるでしょ、
それをね… それが、すごく痛いっていうのよ
もう、わからない。
わからないよ、とこ。
たぶん、私たちに、というか私に迷惑をかけたくない一心なのだろう。
夫には唯一の肉親として甘えたいけれども、甘えられないという
矛盾的な心理を感じる。
私たちは来たとおり、車で帰った。
夫は何度も私に礼を言った。
私は仕事が忙しいことや松葉杖を理由に、病院へ行ったのは久しぶりで、
とこは親し気に私の手を握り返してくれたけど、
一緒に帰りたいとは言わなかった。
どちらかと言えば、精一杯私に気を遣って、私たちが帰るよというと、
寂しいような、ホッとしたような表情を見せた。
一人暮らしの老女が言ったように、「生活」がとても辛かったのだ。
お金があったとて、買い物が辛いのだ。
食事の支度も辛いのだ。
…かといって、見知らぬ場所も、辛いのだな。
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