今回の姑とことの面会は、就職内定をもらったわが息子が参加となった。
息子は関西方面で開催された発表会を終えて、一区切りついたと、面会日の前日に帰ってきたのだ。
面会で許可されている人数は2名のため、夫は面会室に入室できなかった。
しかし、夫は私と施設まで一緒にゆっくり歩いてくれて、
別行動で向かった息子を待ってくれた。
息子ととこ嫁だけ、面会室へ通されて、とこのやってくるのを待っていた。前回、不穏な発言が続いているとされた姑とこ。
息子は久しぶりに会う。
以前来た時は、別室に置かれたパソコンと、
とこが居る場所に置かれた、角度の調整が甘いタブレットからの、
ぐったりと動きもない、精彩さに欠ける表情のとこの画像と、音量を上げても聞き取れない、声にならぬ声で話題も乏しかった。
久方ぶりとなる孫との会話は、楽しげでもなく、義務的だった。
だから私は、双方、気軽であって欲しいと、息子に伝えた。
ばぁばは自分が悪いことしたと思っている(ごはんあまり食べないとか、寝てないとかも含めて)、面会中に親指を弾く仕草をするのは、叱られると思って緊張しているからだ、と。
だから、こちらが先に謝るのだと。
息子は一度深く肯いた。前回は彼も「話さなければ」という気負いがあったが、今回は、私がとこに息子の近況を簡単に話し、彼は相槌を打つ程度で、面会での彼の出番は終わったのだった。
前置きどおり、私は前回から期間が空いたことをまず詫びた。
差し入れも、近く羊羹を届けるけれど、今回は持ってこられなかったと詫びた。
眠れてるといいんだけどね、と話を向けると、少し眠そうながら、今回の姑とこは、手をあげて、一所懸命に訴えかけてきた。
内容は、、若い男の人がね、部屋に居たのよ。というもの。
それが本当なら、ショッキングな内容だが、第一声以降は、まったく聞き取れなかった。手を放したらその若い男性は倒れた、すっとんだ、というようなことを話しているようだった。薄いはずの不織布のマスクが憎いと思ったくらい。
私はもっと聞いてあげられなくて、ごめんね、と詫びた。
介助士さんは今回は若い男性で、とこの車いすを角度をよく確認して設置すると、私たちからは見えない場所で控えていた。
タイマーが面会時間の終わりを告げると、介助士さんは出てきて、私たちとも少し会話してくれた。お話は聞いていましたよ、と。
声を落として「レビー型の、ですが」とは云ったものの、当人に聞こえる大きめの声で「本当に見えているんです」と彼はとこを庇ってくれた。そして車いすの向きを変えながら「ちゃんと話せた?なんか、声張れてなかった時もあったよ」のような、エールも叱咤も交じった声がけをした。
とこは頑張った、というように頷いていた。
夫は中庭を挟んだ向こう側の廊下で、スマホを手に、こちらの部屋の様子を見ていた。なんか、手をあげて話してたね、今日はね、といつもより元気そうだ、と受け止めたようだ。
エレベーターホールで部屋に戻る前のとこに
夫は声をかけたそうだ。しかし反応は薄かったとのこと。
もしかしたら、分かっていないかもね、と冷静さを装っているのか、機械的に云う。
親子間特有の、分かっていることは敢えて言わない、という奴じゃなかろうかと、とこ嫁としてはそう思いたい。
息子は関西方面で開催された発表会を終えて、一区切りついたと、面会日の前日に帰ってきたのだ。
面会で許可されている人数は2名のため、夫は面会室に入室できなかった。
しかし、夫は私と施設まで一緒にゆっくり歩いてくれて、
別行動で向かった息子を待ってくれた。
息子ととこ嫁だけ、面会室へ通されて、とこのやってくるのを待っていた。前回、不穏な発言が続いているとされた姑とこ。
息子は久しぶりに会う。
以前来た時は、別室に置かれたパソコンと、
とこが居る場所に置かれた、角度の調整が甘いタブレットからの、
ぐったりと動きもない、精彩さに欠ける表情のとこの画像と、音量を上げても聞き取れない、声にならぬ声で話題も乏しかった。
久方ぶりとなる孫との会話は、楽しげでもなく、義務的だった。
だから私は、双方、気軽であって欲しいと、息子に伝えた。
ばぁばは自分が悪いことしたと思っている(ごはんあまり食べないとか、寝てないとかも含めて)、面会中に親指を弾く仕草をするのは、叱られると思って緊張しているからだ、と。
だから、こちらが先に謝るのだと。
息子は一度深く肯いた。前回は彼も「話さなければ」という気負いがあったが、今回は、私がとこに息子の近況を簡単に話し、彼は相槌を打つ程度で、面会での彼の出番は終わったのだった。
前置きどおり、私は前回から期間が空いたことをまず詫びた。
差し入れも、近く羊羹を届けるけれど、今回は持ってこられなかったと詫びた。
眠れてるといいんだけどね、と話を向けると、少し眠そうながら、今回の姑とこは、手をあげて、一所懸命に訴えかけてきた。
内容は、、若い男の人がね、部屋に居たのよ。というもの。
それが本当なら、ショッキングな内容だが、第一声以降は、まったく聞き取れなかった。手を放したらその若い男性は倒れた、すっとんだ、というようなことを話しているようだった。薄いはずの不織布のマスクが憎いと思ったくらい。
私はもっと聞いてあげられなくて、ごめんね、と詫びた。
介助士さんは今回は若い男性で、とこの車いすを角度をよく確認して設置すると、私たちからは見えない場所で控えていた。
タイマーが面会時間の終わりを告げると、介助士さんは出てきて、私たちとも少し会話してくれた。お話は聞いていましたよ、と。
声を落として「レビー型の、ですが」とは云ったものの、当人に聞こえる大きめの声で「本当に見えているんです」と彼はとこを庇ってくれた。そして車いすの向きを変えながら「ちゃんと話せた?なんか、声張れてなかった時もあったよ」のような、エールも叱咤も交じった声がけをした。
とこは頑張った、というように頷いていた。
夫は中庭を挟んだ向こう側の廊下で、スマホを手に、こちらの部屋の様子を見ていた。なんか、手をあげて話してたね、今日はね、といつもより元気そうだ、と受け止めたようだ。
エレベーターホールで部屋に戻る前のとこに
夫は声をかけたそうだ。しかし反応は薄かったとのこと。
もしかしたら、分かっていないかもね、と冷静さを装っているのか、機械的に云う。
親子間特有の、分かっていることは敢えて言わない、という奴じゃなかろうかと、とこ嫁としてはそう思いたい。
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