柳田國男氏のハレとケ、ご存知と思います。
日常は「ケ」、お正月や結婚式は、云わば「ハレ」。
最近こういう概念はあまり見なくなってきてます。
着るもの、食べるものを日常と非日常で違わせていた、
晴れ着、尾頭付きの鯛、お餅やお赤飯もそう。
某新聞サイトのコラムでは「お正月はどんどん短くなっている」と
主張されてました。
ちょっと、大事なシーンには、いつもより上等なものを用意する、
日常との強弱をつけて、気持ちを改める、という意味では
今の時代は、なんでも早変わりしている、ということかな。
おせち料理は濃い味付けじゃなくなって
技術によって進化した、と思いますけど。
着るものだって、ファッショナブルなものが
大量に消費される。
普段着に晴れ着の様式が取り入れられたりしますが、
ノーブルさ、って個別にあるものだと思います。
とこのお洒落着にはノーブルさがあるのね。
ブランド物はだいたい、いただいたものが多いようですけどね。
↓ これは 20年以上前にお借りしたワンピース。
まだ入籍していないころ、
会社の同僚の結婚式に、私を含む事務職3人も招待いただいたのですが、
私以外の二人の事務職は30代、花嫁はそれよりも上…と
年齢層が高そうでした。
二十歳そこそこの、田舎から出てきた私なんぞ、
なんの衣装も持ち合わせていないし、
レンタルも考えたけど、ぴらっぴらのふわっふわのピンクの衣装なんか
着られないでしょ。
困ったなぁ、と言ってたら、とこが「私ので良かったら貸すわよ」
と言ってくれたのです。
で、お借りしたのがこれでした。
Aラインなんです。この写真じゃ良く分からないけど!!!
服のノーブルさに助けられ、「なんか女優っぽい」
との評をいただきました。
夫に云わせると、「…化粧がね、…怖かったけど」
ということでしたが。
じゃ、服はイケてたわけだ。
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