こんばんは。
気温が上がると、元気になってくるといったら。
… そう、 G。
かつて、引っ越す前の街に暮らしていた時は、勤務先の街でも、帰りの道でも、道路で遭遇するやら、飲食店でみかけるやら。
夫に「だいぶ好かれている」「寄ってくるようになってる」など揶揄されたものだ。
独身時代、築40年以上の木造アパートの一階で真ん中の部屋に住んでいた時は、なんと寝ている時、布団をかけずにいた足の指に乗ってきたこともある。
G。 そんなに私はお前に好かれているのか。
思い起こせば、田舎から都会へ出てきて、一人暮らしをスタートさせたばかりの、その初めての夜に、自分のバッグと布団以外ほぼ何もない部屋で初めて遭遇し、高卒で右も左も分らぬどんくさい田舎娘に恐怖の夜を体験させたのがそいつだった。
黒光りして、あたかもこっちをじっと見ているような生々しい視線を感じる、たかが虫一匹。されど一匹。動けぬことやく半時。
ああ、東北の港町で育った身としては、こんな思いは初めてだ。この世に、こんなにもいみじく汚らわしくまがまがしい存在があるなんて!
もさかった田舎娘もだいぶ大人になり、都心の一軒家からマンション、さらに別の新築マンションへ引っ越してからは、排水管のしくみなのか、ほとんど見かけなくなって、平穏無事な夏を過ごしてきたが、今日、駅のトイレで手を洗おうとして「目が合った」のだ。
何年ぶり?
懐かしい…わけなかろっ!!
5センチを優に超える大物だった。
茶色だった。
触覚がいやらしく蠢いているが、他の人はそれに気がつかないのだ。
なぜだろう? 見えないなんてことないよね?
奴は私だけに分かる熱視線を投げかけてきているとでもいうのだろうか。
夏の悪夢だ。
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