２０１７年１２月１７日（日経を読む）

いやはや、年の瀬です、師走です。

総合５面
ＩＲ、プロ投資家照準
　情報開示新規制控え

上場企業は投資家向け広報（ＩＲ）においてプロ向けに模索
フェア・ディスクロージャールール＝ＦＤルールの適用（金融庁）が来春に迫る

技術の情報（将来の成長につながる）などのルールに抵触しない情報の需要が高まった。
　規制対象の重要情報とは、投資判断に重要な影響を及ぼす情報のこと。
　・確定した決算数値、・業績予想の修正、・配当額の変更、・Ｍ＆Ａ、・発覚前の会計不祥事

　規制対象外
　業績への影響が不明な新製品や新技術の開発状況、中計の業績目標、
　社会貢献や環境対策などの非財務情報
　報道機関による取材は対象外。

　　例　パナソニック　全個体電池（次世代電池）
　　　１１月２９日　証券アナリスト対象の技術説明会「他社に負けない開発体制を整えている」との発表
　　　今後１０年を見据えた製品開発の展望、米テスラへ供給の車載電子の開発状況などを説明

　　　　大塚ホールディングス　特定の新薬候補
　　　１１月、米国の学会で発表した直後にウェブ会議開催
　　　臨床試験に携わる専門医を交え機関投資家やアナリストに詳細を説明。

　　　　アステラス製薬　新薬の開発状況を個別面談で説明
　　　国内外で年間４００回ほど開催

　　　　味の素　中計のバイオ医薬品を中核事業に位置づけている
　　　今年からアナリスト対象の技術説明会開催

☆中長期の経営戦略を重視するようになってきた、というわけだね。
　機関投資家がどういう基準で買い付けを行うのか、単にすぐ売って利ザヤを稼げる銘柄だけを買っているわけではないってことでしょう。