山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

祝☆半径3メートル

2012-12-17 22:58:51 | モノローグ【エトセトラ】
他人の不幸は蜜の味がする。不幸や事件をネタに劇にしてきた悪い癖が職業である。
演劇は始末に負えない稼業である。不幸の中に夢や希望を混ぜる。この業が劇的な世界を生み出し人に感動も与えられる。
悩み苦しみ、そこから立ち上がったり落ちたり、笑ったり泣いたり、歌って踊ると、虚構の舞台=世界が広がる。・・・本日はお祝いの席である。

以下は半径3メートルの日常日記である。自分にとっては蜜の味がするが、他人のアルバムを眺めて喜ぶ者は少ないと思うのだが。ここが親馬鹿チャンリンの正体見せたり。劇にはならない。

■12月15日(土)結婚式と披露宴

先日から白髪染めをした故、その刺激で頭皮が痒くて気が狂いそうになっていた。しかし、狂いそうな時に我慢することには慣れている。それが得意だからだ。

正午からの娘の結婚式は劇団の稽古場として使わせてもらっている武蔵丘教会の礼拝堂だった。
身内だけで質素にやるのだと思っていたら、新郎新婦の友人たちも駆けつけてくれ賑やかな式になった。キッズミュージカルのメンバー、劇団員たち、牧師さんファミリーの子どもたちもスタッフとして参加してくれた。
黒髪と髭なしで、いつもの私とは気付かない者もいた。零細企業で働くオッサンに見られた。
主人公は新郎新婦である。キラキラ光って見えた。涙目になっていたから光って見えたのか。
式は厳粛に終わった。・・・二人にとっては新しい門出である。形は整った。



午後3時からの披露宴会場へは貸切バスで移動。通常20~30分もあれば到着するのだが1時間かかった。交通渋滞に巻き込まれたのだった。
堅苦しいエライ人の挨拶もなく肥後丸女史(劇団員)の乾杯の音頭で披露宴が始まった。
途中、劇団のダンスなども披露され、新郎新婦にスポットが当たる。劇団らしいじゃん。このダンスパフォーマンスは数回の稽古で仕上がっていた。
出席者は若者が多く反応も良かった。野次や掛け声がタイミング良く飛び交った。
元劇団員や子どもの頃から知っている者も出席してくれた。新郎の関係者は札幌からも!全国各地から駆けつけてくれている。私の兄姉夫婦も笑顔で見守ってくれていた。

どうも瞼が重い。メモリアルビデオや披露宴ラストでの新郎新婦友人のメッセージを頂いた時の感傷だったのだろうか。
新郎と新婦、新郎の父、お礼の言葉はあっさりスッキリしたものだった。
ご来場の皆さまの中には浪花節や演歌のお涙頂戴を期待していたかも知れないが、爽やかに幕を閉じた。

披露宴が終わって、若者たちは二次会へ。新郎家族と私たちは熊本城近くの和食店に行った。
両家ゆっくりご対面である。
いずれ、こちらからも札幌へご挨拶に行かなければ!白い北海道へ。





トイレに行って自分の顔を見て愕然とした。目が潰れていた。
頭皮アレルギーが顔面へ影響してきた。
「扇風機爺さん!」と笑われていたのだ。笑えない。ところで、何故、「扇風機」なのか理解に苦しむ。・・・顔は命だ。大切にしなければならない。

(注)本人希望により晴れ舞台の新郎新婦の写真は削除致しました。