山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

帰っておいで!寺山修司

2012-12-29 08:00:29 | モノローグ【エトセトラ】
あれから30年たった。あれからとは寺山修司が世界の涯てへ旅立った時から。
劇団夢桟敷が寺山修司の劇へ挑戦したのは没後20年の時からだった。
それまではオリジナル劇を通していた。犯罪と戦争と革命がテーマだった。
私と座長=夢現が1979年に東京の晴海ふ頭で見た「レミング」によって衝撃を受け、テラヤマ的摩訶不思議なハテナが伝染していたことは拭いきれない。
政治的なメッセージの中にテラヤマの言葉を入れ込むことで深い闇となって突き刺さるように感じていた。眩い闇。影が踊る。

2003年10月 No.38「観客席」於:熊本市子ども文化会館 第1弾。
その5年後
2008年8月 No.49「疫病流行記」於:同仁堂スタジオライフ 第2弾。
そして5年越しの2013年がやって来る。
第3弾を撃つ。

「レミング~世界の涯2013」
■4月27(土)28日(日)■熊本市現代美術館アートロフト

寺山修司が亡くなった1983年5月4日。「百年たったら帰っておいで。」と送り出した。
自らのメッセージでもある「百年の孤独」。
熊本にアングラ劇と言われたものを東京から引っ提げて帰って来たのが没後1年後の1984年だった。



あれから百年も待てやしない。後70年だったら今の劇団メンバー、殆ど死んでいる筈だ。
私130才、座長(夢現)126才、大介124才、犬彦110才!このあたりは確実に亡くなっている。もしや座長は世界の長寿番付No.1となって「ここは何処だ、何処なんだ♪」と町を徘徊しているかも知れない。生きていればバケモノだ。想像すると気絶する。
サキと肥後丸99才、クドシン97才、まなみ95才。きっと死して屍、拾う者なし。無縁仏になっているかも知れない。心配の種だ。後期高齢者として舞台に立っていればアッパレアッパレ、アッパラパッパッパー。
待てよ!今のキッズメンバーたち(小中学生)は77才から85才か。KARENたちは生きているだろう。孫は72才だ。きっと生きている。地球が平和でありますように!と祈るばかり。平和でなければ死んでも怨んで化けて脅かしてやる。

百年目の世界同時演劇革命である。
今、寺山修司が帰ってくる日を見届けるメンバーとは繋がっているのである。
だから、劇を通じてテラヤマの劇言語を体験し、身体を磨こうとしている。色あせていない世界を!劇のDNAを増殖しようと企む。
これが公演の意図であり、見に来られるお客さんには演劇の革命を届けよう。

2012年も残り僅かとなった。・・・今、じっくり台本と出演者を思い浮かべながら2013年の次回公演「レミング」4月公演に向かう。
5年ぶりです。おかえりなさい!
劇は寺山修司 作でありながら寺山修司に捧げる。
今、劇団員以外にも参加を呼び掛けている。但し、日常感覚の劇作りにもの足らなさを感じている役者を求む。・・・只今1本釣り中。劇団はオルガナイザー(工作員)と化す。我こそはと思う者歓迎。
「怪優奇優侏儒巨人美少女等募集」

公演詳細は1月15日に発表予定!