のえち物語⑨

茨城出身だということで、茨、まさにいばらの道を歩んできたというのをとって、いばらちゃん、ていうのはダブルネーミングにもなるし良くないかしらん。
でも茨って、なんか痛そうだな、あ、野をつけて、野いばらにしたらちょっとカワイイかも。でもそれじゃ長くて呼びづらいな、略すとしたらノイちゃんかなとかつらつら考えていた時に、ふと、野枝（のえ）という名前が、音と漢字と同時に降りてきたのでした。


爆睡中のえち。火サス死体役風(^^)

いいかも。なんとなく茨、の雰囲気を伝えなくもないし。和風だし、古風だし、可憐でいい名前じゃん、自画自賛、大絶賛！

しかして、のえ、という、母音が二音目に来るのがなんとなく座りが悪かったのか、いつのまにか、ち、がついてのえちになっていたのは……ち、はちゃん、とかちん、とかがつまったものと思われるけれど、自分でもよく判らず。かなり早い段階、一週間目にはそう呼んでいたと思う。

（続く）