タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

チョウセンアサガオの咲く夏(柚月裕子)

2024年09月19日 | 読みました!見ました!

柚月裕子さんの短編集「チョウセンアサガオの咲く夏(角川書店)」を読了しました。柚月さんの作品は、映画化された「朽ちないサクラ」「月下のサクラ」などの警察シリーズや「教誨」「慈雨」「あしたの君へ」などを今までにも読んでいますが、いずれも長編サスペンスでした。彼女の短編小説を読むのは、ボクにとって初めてのことでした。

短編集なので、読みやすかったですね。「1日に1編ずつ読もう」ってベッドに持ち込んこんで読み始めたものの、「ついつい夢中になり結局2〜3編を読んじゃう」って感じで、数日間で読了してしまいました。角川書店のWEBサイトに紹介されていたこの本の紹介はこんな感じです。


柚月裕子の13年がつまった短編集

美しい花には毒がある
献身的に母の介護を続ける娘の楽しみとは……。
 
柚月裕子は短編も面白い
「佐方貞人」シリーズ、「孤狼の血」シリーズ、『盤上の向日葵』『慈雨』など数々のベストセラー作品を世に送り出してきた著者。ミステリー、ホラー、サスペンス、時代、ユーモアなど、デビュー以来の短編をまとめた、初のオムニバス短編集。「佐方貞人」シリーズスピンオフ「ヒーロー」収録。

ストーリーのオチが割とボクの思い通りで「やっぱり!」って思ったものもあり、「瞽女」をテーマにした時代ものでは女性ならではのリスクに身につまされるものもあったり、猫が登場する短編も3つあり「柚木さんは猫好きなんだなぁ…」と思ったり、不妊に悩む夫婦をテーマにした「初孫」には「そういう結末かぁ…」と背筋がゾッとしたり。全ての作品がスルスル読めて、しかも面白かったです。

やっぱり、柚月裕子さんはたいしたものですね。書かれた小説に「ハズレ」がありません。それでいて決して読者に迎合しているわけではなく、それぞれの作品にしっかりしたテーマがあります。「また他の作品を読みたいな」と思わせる作家です。次は何を読もうかな?

 

コメント
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