A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ベテランロージーの次なるチャレンジは・・・新旧の名曲の歌い分け

2012-01-18 | CONCORD
With Love / Rosemary Clooney

しばらくヴォーカルのアルバムの紹介が無かったが、コンコルドの次なるアルバムはロージー。コンコルドでは彼女のアルバムとしては5枚目、彼女が参加している“Ellinton Tribute”のアルバムを入れれば6枚目になる。復帰後もうすっかりコンコルドの看板スターになっていた。バックはお馴染みのコンコルドオールスターズ。今回は新たにカルジェイダーが加わっている。お馴染みのメンバーなのでアルバムから飛び出す音はおおよそ想像がつく。となると、このアルバムでは彼女のどのような側面が引き出されているかが興味の対象になるが。

ジャズヴォーカルというとまずはスタンダード曲というのが通り相場だ。彼女のこれまでのアルバムもスタンダードが中心だった。ガーシュインの曲ビリーホリデーの曲などをテーマにアルバム作りをしていたのが特徴だ。スタンダードといっても、元を辿れば40年代、50年代のミュージカルや映画のヒット曲が多い。その時代に帰れば当時のヒット曲だ。このアルバムが録音されたのは’80年。その時には新しかった’70年代のヒット曲が半分入っているのがこのアルバムの特徴だ。古い歌の中では彼女のヒット曲Tenderlyの再演が聴き所 




サラヴォーンカーメンマクレーは新しい曲にも積極的にチャレンジしていたが、ロージーにとっては新たな試みだ。
結果はジョビンの”Meditation“なども見事にロージー節に料理している。もっともこれらの曲も今では作られてから30年以上経っているのですっかりスタンダード曲の仲間入りをしている。”The Way We Are“は当時から好きな曲のひとつだったが今では多分何百人に歌われていると思う。

そういえば、最近のヒット曲というものには全く疎くなっているが、30年後にジャズヴォーカルとして歌い続けられる曲は一体どんな曲なのだろう。きっと誰かが今の時点でチャレンジしているとは思うのだが・・・?

1. Just the Way You Are       Joel 5:11
2. The Way We Were         Bergman, Bergman, Hamlisch 5:04
3. Alone at Last          Cody, Sedaka 4:57
4. Come in from the Rain      Manchester, Sager 4:53
5. Meditation            Gimbel, Jobim, Mendonca 4:47
6. Hello, Young Lovers        Hammerstein, Rodgers 3:50
7. Just in Time           Comden, Green, Styne 3:20
8. Tenderly             Gross, Lawrence 5:11
9. Will You Still Be Mine?      Adair, Dennis 3:04

Rosemary Clooney Vocals

Scott Hamilton :TenorSax
Warren Vaché :Cornet, Flugelhorn
Cal Tjader :Vibraphone
Nat Pierce :Piano
Cal Collins :Guitar
Bob Maize :Bass
Jake Hanna :Drums

Carl Jefferson Producer
Phil Edwards  Engineer, Remixing
Masterd by   George Horn

Recorded at Coast Recorders, San Francisco, California on November 1980
Originally released on Concord CJ-144 (所有盤は東芝EMIの国内盤)






With Love
Rosemary Clooney
Concord
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