1月24日(日)
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は2月7日(日)が最終回。
残りあと2回となりました。昨日の放送は「本能寺の変」
目前の回だけあって、運命の足音がひたひたと近づいて
くるような不気味な怖さがありました。
明智光秀はこれまで「主君である織田信長を討った謀反人」
として歴史上に突如現れた感が強く、前半生についてはあま
り知られていなかった人物ですが、近年、新しい資料も発見
され、その輪郭が少しずつ見えてきています。他の歴史番組
では室町幕府の奉公衆を出している家柄で「薬や医療に詳し
い武士だった」という説もありました。
主君を討った謀叛人にも関わらず、光秀を慕う領民は多く一
時身を寄せていた福井には、今でも「あけっつぁま」と呼ば
れる小さな、顔の黒い木坐像が残っています。比叡山焼き討
ちに関しても光秀は「信長に反対した」とも「信長の命(め
い)によって光秀が総大将となって行った」とも言われてい
ます。いずれにせよ比叡山の人々も、今に至るまで光秀を恨
んではおらず、むしろ感謝していることから、私利私欲より
民の事を思って行動する賢明な武将の1人だったのではない
でしょうか。
そんな、信長の側近中の側近であった光秀が、突如反旗を翻
した「本能寺の変」どうして起きてしまったのか」は諸説あ
り今回はどの説に基づいてストーリーが展開されるのだろう
と思っていたら先週は「正親町天皇(坂東玉三郎)」今週は
「足利義昭」と「徳川家康」来週は「信長の妻・帰蝶」がそ
れぞれ黒幕として、光秀の背中を押しています。おそらく一
番変わってしまったのは信長で、変わらない光秀が周囲の人
々の思いも汲んで、事を起こすという展開になっていくので
しょうか。
SNSでは、このオープニングの画像が話題になっています。
光秀の後ろ姿の向こうに麒麟が映っていて、それが毎週少しず
つ鮮明になってきているというのです。私は気づきませんでし
たが、そんなところにまで気を配っているなんて凄い演出です
ね。あと2回。タイトルと光秀との関係も気になるところです。
※画像はテレビ番組よりキャプチャしました。