総合診療医からの健康アドバイス

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10歳の子供たちに教える理由とは

2016-12-22 09:23:55 | 日野原先生の教え

 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。しかし驚きました。今年福岡で発生したタクシーによる暴走事故。三名の方が亡くなったあの事故です。両親が亡くなり子供が1人残されたという、悲惨な事故でした。警察によるとタクシーの走行記録を解析すると、やはりブレーキではなく、アクセルをずっと踏んでいたとのことでした。ベテランドライバーでも、こういったミスを犯します。自動車メーカーの開発と、運転者の慎重さ、を期待したいですね。では日野原先生のお話です。

 

 

徳田:今回はいのちについてお聞きしたいと思います。


 東日本大震災のとき、いのちの大切さについて日本人みんなが考えました。


 また、絆の重要性についても再認識されました。


 みんなが絆を意識することで、家族や親類ももちろんのこと、さらには地域や国全体のスケールでも人々がつながることができると思います。


 日野原先生は、小学校で「いのちの授業」をされていますね。



日野原:全国あちこちで、やっています。


 外国でもやりました。


 子供たちを見ていて感じるのは、10歳はもう大人だ、ということです。


 目や耳は鋭いし、お父さんやお母さんの気持ちは読めるし、先生の目から先生の性格が読み取れるほど成長しています。


 大人は10歳を子どもだと思っていますが、十分に成長しているので「いのちの授業」ができるのです。



徳田:それで日野原先生は「10歳の君たちへ」という本を書かれたのでしたね。


 私の娘が10歳のときに、その本を読ませました。


 最近の核家族化で、祖父や祖母と生活することがなくなり、「老いる」ことや「いのち」について子供たちはあまり意識しなくなっていたと思います。


 また最近では、病人は病院で亡くなられる時代となっています。


 近い親類が亡くなるという場面はどのようなものかという場面に立ち会う子供たちも少なくなりましたね。


 次回は、いのちの授業のやり方についてお聞きしたいと思います。

 

 

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