皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。新潟県は糸魚川市の火災はひどかったですね。色々なものが重なり、あのような規模の火災となりました。ちょっと挙げただけでも、例えば、出火場所と風向き、古い町並みなど、悪いほうへと流れていきました。お亡くなりになった方が現時点では確認されてないそうです。被災された方々にはお見舞い申し上げます。では日野原先生のお話です。
徳田:今回は、10歳の子供たちへの「いのちの授業」について教えてください。
日野原:教室に入るとき、先生に校歌の前奏をオルガンで弾いてもらいながら、子どもたちの中へ入り僕が突然指揮をします。
僕が校歌を知っているだけでなく、指揮ができるんだと、みんなびっくりします。
そのあと校長先生から「百歳の先生の話があります」と紹介されます。
ぶっつけ本番ですが、最初から授業に一体感が生まれます。
授業では、黒板にチョークで横に長~く線を引いて、ここが100歳、ここが97歳、ここが0歳と目盛りをふります。
最初の子に「きみの年齢を線の上に書いてごらん」というと、見当で印をつけます。
次の子にあてると、その子も推測で印をつけます。
「合っているの?」と僕が聞くと、みんな自信がありません。
そこで僕は100の長さの半分の50の位置に印をつけ、その半分に25の位置に印をつけます。
そうすると、10歳がどの辺かだいたいの見当がつきます。
そして、授業の終わりごろに子どもたちに「何歳まで生きたい?」と聞くと、100歳、120歳と返事が返ってきます。
ふつうのおじいさん、おばあさんは80歳ぐらいだけど、僕を見ると可能性を感じてくれるんですね。
徳田:こどもたちも10歳くらいになると、すべての生き物には限られた寿命があるということに気付くようになりますね。
それまでは、自分が将来に必ず「死ぬ」ということを信じられないという気持ちが強いようです。
先生がなされるように、有限の線を引いて、今の時点を意識させることで、1人1人のいのちの大切がよくわかるようになると思います。
次回は、いのちをどう説明されているのかについて教えてください。
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