演劇知

劇的考察譚

ともサンカク終演とは

2014-11-30 00:28:03 | Weblog


本日全ての精算が終了しました。

ともサンカク第一回公演「たとえばあしたのこと、とか。」無事終演致しました。ご来場誠にありがとうございました。

http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=46390

上記演劇サイトでは非常に有意義でタメになり、今後の活動の基軸となるお言葉を頂戴いたしました。投稿いただいた皆様、本当にありがとうございました。

わたしの団体ではないので後付け的な説明もどうかと思いましたが、一応今回の公演に関しての趣旨や構成についての説明をさせていただきたいと思いました。



まず、今公演は一人の女性の話として書いたものではなく、「たとえば」という人生における一遍の可能性として作品を書きました。つまりとある女性の年代記であったり、またはそれぞれ個別のオムニバスであったりと観る手側の感性に寄り添い、解釈されることで変容するのです。お客様次第、そんな風に自由度をより上げるべく物語を構成しました。そのあたりの説明を省いたため「繋がってないじゃないか」と困惑されたお客様もいらっしゃることと思われます。大変ご迷惑をお掛けしました。結果伝わらなかったのは全て劇作の責任であると思います。真摯に受け止め今後の糧に致します。

ただ、感想にありましたある一人の人生であったとしても、その場の居方、生き方、考え方は各世代で異なるものであると思う故、年代記というそのご意見もあながち間違えでもないのかなぁと思うのであります。高校時代にいきがっていた人も大人になると受身になることもあるのでしょう。


「たとえばあしたのこと、とか。」は、小林自身の体験がきっかけとして生まれた作品です。痴呆と記憶障害の話である「たとえばミライのこと」がそうなのですが、この作品の一部分は小林自身の経験をそのまま文章に起こしたものです。企画会議の際、この話をヒアリングしていたわたしは、突如小林が流した涙にとても困惑しました。それと同時にこれを舞台に起こすことこそが今回のわたしの使命であると思ったのです。

会場アンケートでもこの話の意見が多かったです。本当の思いというものは確実に伝わるのであります。



今回、開場中に衣装に鋏を入れてもらうというインスタレーション的な試みを取り入れました。これは衣装にズタズタ感が欲しかったという表面的なものではなく、他者…今回でいうところの観客…からの興味、好奇心、能動的姿勢、いやらしい気持ちにより、被害者…今回でいうと配偶者、女性…がダメージを受けるということを、お客様自身が実際の行為者として感じて欲しかったというものです。ただ受付周りで「鋏をいれてください」というアナウンスをしてしまったため、意図していたものとは若干ニュアンスが変わってしまいました。これも今後の課題となりました。これは次回わたし企画の公演時に更に進化、発展させます。


劇作としては今回初めて普通の物語を書きました。いままではSF、ゲーム要素と非現実的なエッセンスを取り入れてきましたが、日常の出来事…料理であったり街をふらつくであったり…をきちんと描けたことは今後の劇作活動において非常に有益なことであったと思います。ここ数年の勉強が活かされました。そしてそれを表現する機会を与えてくれたともサンカクに感謝です。


小林知未単体の企画ゆえ、次回わたしが関わるかは分かりませんが、ともサンカクは小林の熱意、そしてお客様の好意によって成り立っていきます。今後も贔屓にしてやってくださいませ。


本番一週間前とは

2014-11-10 11:30:22 | Weblog


小林知未のひとり芝居が一週間前に迫っております。

わたし開演15分前に前説イベントとしてひとり芝居やるのですが、まぁ感覚が錆びて錆びて。芝居はやり続けなければいけないと己が言っているのにこの有様。老体に鞭打ち錆を落としなんとか本番前に整えたいと思います。

また今回開場中に皆様にもある作業に参加していただきます。ただ観るだけの演劇ではありません。皆様にも物語世界に参加し考えていただきたい、そんなインスタレーション的な仕掛けもしています。

そして高校生割りとして1000円でご覧いただけるようにしております。小劇場の濃密な世界、是非足を踏み入れてはいかがでしょう。


以下詳細


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明日のことを考えます。




明日の朝ご飯は何食べようって考えます。

わたし、朝はパン派です。
6枚切りの食パンをトースターに入れて、タイマーを思いっきりまわしてから1分と2分のちょうど間ぐらいの
とこまで戻します。

ちょっと焦げるか焦げないかギリギリをねらいます。

焼けたらマーガリンを塗ってその上にいちごジャムを塗ります。

我が家ではこれを「バタバタパンのジャムジャムパン」と呼んでいます。
この名前は、母が昔読んでくれた絵本に出てきたものです。

その名前だけ、とてもよく覚えています。
もうずっと昔から、我が家の定番です…
と思いこんでました。

妹にその話をしたら「そんな名前知らない」だって!

しかも妹は食パンの半分にジャム、半分にマーガリンってハーフアンドハーフで食べてました。

なにそれそんなん姉ちゃん知らないし!




あ、
明日の話をするはずが、パンの話になってしまった。
でも、こんな普通の話がしたいんです。




もう一度会って話したい人がいて、わたしはその人とまた
ふつうの話がしたいんです。




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ともサンカク第一回公演
小林知未ひとり芝居


たとえばあしたのこと、とか。




劇作・演出 渡辺裕之
出演 小林知未




日時
2014年11月16日(日) 17日(月)




時間
16日(日) 16:00/19:00
17日(月) 13:00/16:00/19:00
受付・開場は開演の45分前。
開演5分前までにご来場いただけない場合、
キャンセル扱いとなる場合がございます。
なお開演15分前から前説イベントを上演致します。
お早めのご来場をお待ちしております。




料金
前売/当日 2,500円(1ドリンク込)
発売 2014年9月30日〈火〉
お問い合わせ tomosankaku.56@gmail.com

ご予約はこちらのフォームから




場所
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』
〒162-0801 東京都新宿区山吹町361 誠志堂ビル
(有楽町線「江戸川橋」駅 徒歩2分/
東西線「神楽坂」駅 徒歩9分)




協力
葵夏海 天晴一之丞(演劇集団水色革命)
石井千里(多少婦人/帰ってきたゑびす)
江藤亜耶 大部恭平(The Four of Mats)
川口雅子 神崎ゆい 日向野敦子(オクスリ)
森島縁(劇団5454) 〈敬称略〉
多少婦人


ともサンカクブログ▲http://ameblo.jp/tomo-3-kaku/
twitter▲@tomo3kaku

東京都高等学校文化祭演劇部門中央大会とは

2014-11-09 11:08:38 | Weblog


招待受け、東京都高等学校演劇コンクール中央発表会に行く。

わたしが高校生の時、この大会に行きたく努力していたが、当時勝手にライバル視していた白鴎高校に勝てず涙を呑んだことを覚えている。が、その白鴎でいいなと思った出演者のミナミさん?(うろ覚え)という女性に声を掛けられ、悔し涙をペッと吐き出しウキウキしたのも覚えている。



で、拝見した晴海総合の「もさりQ&A」。話の筋荒く、抽象展開シーンの挿入が多く、演技の統一感、立ち姿、歩き姿もまだまだであったが、それでも中央大会に進出した理由が分かった。

生徒創作で物語に若さが溢れ、大人数での動きに長い稽古の跡が見て取れる。群像的、社会的な背景とその中で悩み葛藤し戦う個の存在。友情、愛情、笑いをエッセンスとしてそれぞれ組み込み、客席に役者を下ろす、ペンライトを持ち役者自らが照明となる大胆な演出。なによりも作品の答えを観客に投げかける想像性が良かった。


わたしの時は既成作品をやり、内に篭っていたなぁ、勝てなかったのは当たり前だなぁと思いました。



で、ここ勝ち上がり関東に行くには上に掲げた事項を洗練させなければならないと思う。そう考えると演劇は肉体的にも精神的にも体育会系である。


デザインフェスタvol40とは

2014-11-08 10:42:04 | Weblog


デザインフェスタに行く。





2回目ともなるとどこに何があるかなんとなく分かる。でも相変わらず広い。


A-96ブース
karanoika






贔屓目抜きにしても、おしゃれなものを売ってらっしゃると思う。ビール一杯ひっかけて戻ったらばあれよあれよと完売の品物も。Tシャツ、ペンダント、ストラップと多岐に渡って売っていたのが良かったなぁ。

B-235にも行ったのだけれど、違う団体?




昨年も感じた個人の趣向全開にされるオーラに今年も酔ったのであるが、今年はそれ以上に「売る側の姿勢」に不快感を得た。趣向を売るのであるのだから、せめて商品見てくれる人には最低限の気を払いましょうよと。ただ待つのは退屈でしょうが、スマホいじられている前で品物見る気にはなれないのですよ。


商品見てると己が「きのこ」関連のものに惹きつけらることが分かった。どうやら「きのこ」が好きらしい。フォルムだろう。