後日頂いた
巨大大入り。でかいのなんのって。中には
巨大五円。12日公演後の大入りで渡したものを、巨大にアレンジしてくれたのだ。あの時、役者分は用意していたのに何故か己の分を用意することをしなかったのは、単に
ド忘れしたのもあるが、己の立ち位置を何となく意識していたのではないか…と今になって思う。そこへこのような形で大入りを頂くことになり、なんというかただただ嬉しいの一言。1で頂くとは思っていなかったのでそれも重なり。皆のメッセージがイカす。
15日にもそれはそれは素晴らしものを頂いたので、それはまた後日。
「Witch trial tale」は1で初の公演、初の土日稽古、初のマルチシナリオととにかく初めて尽くしだった。「これくらいでいいだろう」とか「こんなもんだろう」とこちらが思っていると、その一つも二つも上をいく提案や要望がくることがしょっちゅうだった。公演もどうなることかと思ったが、滞りなく打て、上演したものも「発表会」ではなく「公演」になったと思う。意欲、行動、結果が揃ったものとなった。
公演内容が難しいというアンケートがあった。書き手であるわたしの至らなさもあるが、難しいものにした理由としてまずは童話をモチーフにすることでチープな内容にしたくなかったというのがあり、また難しいものがやりたいという要望も役者の中にあった。そして演じている彼彼女たちにも考えて欲しかった。「情報に操られる」とは、「国」とは、「魔女」とは。話の中でもそうであり、現実問題でもどうなのかと。上演されたエンディング、スパイである魔女の正体を鏡に問う白雪姫、その鏡を一斉に覗き込む一同。巨大な塊となる。鏡には恐らく全ての人間の顔が映されているであろう。恐怖心と好奇心と猜疑心が入り混じった顔。それを見て白雪姫は「あ、そういうこと…」と悟る。何を悟ったのか、是非
白雪姫に聞きたいところだ。
余談として、ネットの発達かどうか分からないが、困るとすぐに答えを問うてくる傾向があると思う。わたしはそれを「攻略本的傾向」と呼んでいる。「この台詞はどうやったらいい?」「どう動いたらいい?」と、まぁ聞くのは簡単であるが、まずは己で考えること、それを望みたいし、わたし自身も気をつけたい。
今回の公演を通じて、より仲間と仲良くなったり、舞台上で表現することが好きになってくれたり、感情の開放ということがなんとなく分かったり、またはそれらに達せずとも、前段階の「動機付け」になったのであるならば、ただただ嬉しい限りである。
わたしと皆と、皆と皆とに再びの御縁があることを。