演劇知

劇的考察譚

劇団いろはにほへとを見て

2007-08-30 23:33:17 | Weblog
高校時代のじー先輩の芝居を見には人形町のパフォーミング・アートセンターに行って参りました。パフォーミング・アートセンターといえば声優の野沢那智さんが代表を務める場所です。初めて建物に入ったのですが、雑多な感じがよかったです。

芝居は戦争下野沢那智アメリカ合衆国にある日系人強制収容所のワンシチュエーションで女子五人が繰り広げる物語です。
作家の井上ひさし先生らしい、物語の巨匠的作品です。叙事詩を叙情的に演じるのを見ていると本当に凄いなと思います。凄い体力がいると思うのです。また自分が体験したことない状況ならなおさらです。その「嘘」をどう自分に沈みこませるか、とても興味があります。


箱庭円舞曲の稽古を見に行って

2007-08-29 15:38:30 | Weblog
昨日箱庭円舞曲の公演の稽古を見に行きました。我等が阿部さんが客演していまして、公演日にはワークショップがある為、江古田での通し稽古を見に行かせて頂きました。

SF系の話でという発注のある作品に対して、脚本、演出の古川さんの「SFじゃないけど、まぁいいか。」という言葉が印象的でした。

客観的に見る多少勢を見るのは面白いです。

焼き肉にて

2007-08-27 22:48:18 | Weblog
後輩さん方のお誘いで焼き肉にいってまいりました。年、大分離れていますが、それでもこうして呼んで頂けるのはなんというかありがたいことであります。自分の関わる、そして今後関わるであろう人たちともこの様な関係を持てたらなと思うのでありました。


相も変わらず(多かれ少なかれ変わったかもしれないが)とてもとても可愛い子たちなのでした。



さて明日は我らが阿部恭子の八月末からの公演の稽古を見に行きます。どんな仕上がりか楽しみです。


合唱のサマーコンサートにて

2007-08-26 17:07:05 | Weblog
生徒さんが出ていらっしゃるということで江東区文化センターに来ています。合唱のコンサートはあまり来たことがないのですが、クラシックと変わらない聞き心地を感じます。小中高と色々な学年がいらっしゃるのですが、まあ皆様とても上手なのですよ。

お客さんの層は赤ちゃんからお爺さまお婆さままでと幅広く、時折泣き声が聞こえます。そのタイミングのなんといいこと。しかし集中を切らさずに良く歌っています。

普段見ている生徒さんの別の一面が見れてとてもよい機会です。是非是非色々お呼ばれされたいです。




少年王者舘「シフォン」を見て

2007-08-26 00:54:24 | Weblog
金曜日、少年王者舘の「シフォン」を見てきました。職場の演劇人に「是非見ときなさい。」と言われ、そこまで言われたのも初めてなので下北のスズナリまで行ってきました。この劇場、僕が人生で始めて一人で見に行った劇場でもあり、実に10年ぶりに席につきました。

凄いです。


本当に。

今まで芝居を見て鳥肌が立ったのは、これで三回目です。

高校時代に一回立ったのですが、この年で立つとは思いませんでした。

オープニングから感動、感嘆の身震い。なんで今までこの劇団を見ていなかったのだろうと後悔を感じたくらいです。

古いと思われる手法を古いと思わせず、チラシからは想像のつかない現代のトランスミュージック、そして特筆すべきは映像技術。あれを見てしまったら、他の劇団の映像がなんと普通に見える事か。

脚本は実に右脳的でストーリーがまるで無いので嫌いな人は嫌いかもしれませんが、それでも一般ウケしない「技」でとことん勝負し、一般ウケするのではなかろうかというレヴェルまで高めているその演出に、とても悔しさを感じます。嫉妬します。

この劇団は詰まっています。無駄な時間は一分もありません。そんな劇団も久しぶりに見ました。

褒めすぎの感もあります。が、ここまで褒めた劇団に追いつき、超えていきたいと思います。頑張れ多少婦人。

15 minutes made Volume1をみて…及び参加情報

2007-08-23 22:12:56 | Weblog
前回「だんしふたりの」でお客様としてわたしたちの芝居を見て頂きました縁でMrs.fictionsの企画する公演「15 minutes made」を先日見に行きました。7団体が15分で作品を創作し、公演を打つというものでした。それぞれの劇団の色が出ており、興味深いものを感じました。

そしてこの度、多少婦人は10月18~21日に行われる「15 minutes made」に参加することになりました!なんと、12月の第五回公演の前にもう一本作品をやろうというのです。

大変です。が、頑張ります。ショートショートに魅力を感じております渡辺ですが、ここまで短いものを作るのは初めてです。しかも、多少婦人テイストにしようと、酒井さんと2本やろうとしています。

15分÷2=7分30秒


おーおーおー短いのに更に短くなっちゃいました。

ちなみに、わたし演出でいつもやっているダンス(2分)歌(3分)を引くと



2分30秒


短い、短すぎる演技時間。カップラーメンも出来ません。砂時計も落ち切りません。ウルトラマンも手持ち無沙汰です。

さて、詳細は追ってお知らせしますが、とりあえず、今日最終日を迎えましたMrs.fictionsのホームページは

http://www.mrsfictions.com/index.html

こちらです。ご覧あれ。

ホームページ更新にて

2007-08-22 01:50:44 | Weblog
多少婦人のホームページを更新しました。

ちょうど九人の頭があったのではめてみました。誰がどこにいるかわかるでしょうか?皆、それっぽいキャラに見えて面白いです。

そしてWeb企画「がっかりなグラビア」というタイトルで載せたところ30分くらいで一気に200人もの閲覧者が。は、早すぎる。あっちゅうまにアイキャッチと同じくらいの数字に。流石「グラビア」の文字。


是非ホームページも覗いて見てください!

http://www.sepia.dti.ne.jp/tasyouhujinn/01.html

余談にて

2007-08-21 23:08:28 | Weblog
そういえば、先日行った奥多摩キャンプの余談が。

写真は川で溺れたチクダ君を助けたムラカミ君の絵。手を繋いだ瞬間感動が起きました。

酒井さんは携帯をポケットに入れたまま川で平泳ぎをしました。有り得ない勇気。

ミムラさんは眼鏡をしたまま川の激流に自ら飲まれにいきました。途中で気づいて平泳ぎの手の勢いで眼鏡を直しました。有り得ない。

渡辺は川をなめていました。川の流れに負け流れ、流れの方向にいた酒井さんに助けを求めました。酒井さんは「渡辺裕之」を勘違いしたようで、




「ファイトー!」


と叫びながら、僕の手を取りました。シャレにならない渡辺は





「一発!」



と言えぬまま水をいっぱい飲んじゃいました。死んじゃうよ。

死にもの狂いで陸に上がりゲホゲホ。ベタなわたし。生にしがみつくと人は強くなるのを実感。奥多摩の川があわや三途の川。キャンプで天国へジャンプ。

もがいた時に石にしこたまぶつけ右足が非常に痛いです。ワークショップまでに直るでしょうか。

夜のピクニックを見て

2007-08-21 22:47:12 | Weblog
職場の人と本をシェア買いしています。一人200円くらいで本を買い、従順に呼んでいくというリレー形式な読み方です。比較的新しい本が安く読めるので、ブックオフにも負けないシステムです。多分。

その方法で呼んだ「夜のピクニック」をDVDで見ました。

歩行祭を歩く高校三年生の甲田貴子役の多部未華子さんがとてもはまり役でした。甲田貴子に限らず女子役は本のイメージに近いなと思いました。かたや男子陣はもうひとつピンときませんでした。

原作を読むと西脇融はかなりナイーブに描かれています。それが映像では見えなかったからでしょうか。

ここで最近小説と映画、文字と絵はどちらが感動出来るかという話になったのを思い出しました。わたしは俄然文字の人間です。今まで「原作→映画」で良いものを見たことがないからでしょうか。もしあれば教えてほしいです。

小説では人物の内面を充実させて描くことが出来ます。思考に沈むことが出来ます。風景を描くことなくシーンを進ませることが出来ます。そういう世界の切り取り方のほうが好きなようです。悩み苦しむ主人公みたいな。

映画では見た目インパクトに感動を与えることが出来ます。分かりやすく伝わりやすいです。確かに「燃えよドラゴン」は小説で読むより映画のほうが面白いです。


どっちがいいというよりもどっちが好みかということでしょうか。演劇はその中間くらい、どちらかといえば映画よりに位置するのでしょう。

この原作を読んだ後、高校時代に戻りたいと思うのでした。読んでない方、読みやすい本です。良ければどうぞ。