河野友見 *Y’z diary*

お仕事記録など

戦場のメリークリスマス、ボウイを回顧して再会。

2017-01-26 | 映画。
デヴィッド・ボウイが亡くなって一年になるなぁと思い、久しぶりに「戦場のメリークリスマス」のDVDを引っ張り出して鑑賞。

年を経るごとに感動が強まる映画ですが、再び感動したし何か考えずにいられなくなる作品でした。

特に、昨今は宗教対立から起こるテロとか、国境に壁作っちゃいそうな大統領の就任とか、いろいろと世界中の人が不安になることだらけ。

宗教も人種も敵味方であることも超えられる、それぞれの神が違ったってみんな同じ人間なんだっていうのを、この作品は教えてくれます。

それにしてもボウイも教授も若いわぁ。そして、ビートたけしの顔のどアップ見て泣けるのはこの映画だけだよね…(笑)


戦場のメリークリスマス〜デヴィッド・ボウイと坂本龍一とビートたけしが出演した大島渚監督作品(Tap the scene)

この映画を見た後はいつも必ず心がザワザワして、いろいろなことを考えてしまって、ひとつひとつ整理して落ち着くのに時間がかかります(笑)
その間に教授のテーマ曲を聴くもんだから、余韻が更に長引いてしまうという…^^;
(ちなみに学生時代にこの作品を観て以来教授の大ファンなので、CDをいろいろ持っています。オリジナルのテーマ曲ももちろんいいですがピアノバージョンもすこぶる良いです!)

もう大島監督もデヴィッド・ボウイも鬼籍に入られてしまいました。
寂しいけど作品は永遠に映画史に残るでしょう。あの名シーンの数々と名曲とともに。

R.I.P

「イスラム国」という呼び方をやめてほしい……!

2015-02-05 | 映画。
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ISILによる人質事件は、最悪の結末を迎えてしまいました。
亡くなられた後藤さんと湯川さんには、心からご冥福をお祈りいたします。

そして、昨日にはヨルダン人パイロットの方の殺害動画が出たとのこと。
本当かどうかわかりませんが、実は1か月以上前に殺害されていたと言われています。

非常に残忍な手口で殺害行為を行うISIL集団は、テロ集団です。もしくは、「凶悪犯罪集団」と言ってもいいかもしれません。
彼らはイスラムの神アラーの名を盾にしてこうしたテロ行為を行っているわけですが、それはただの口実です。
誰よりもアラーの名を穢しているのは彼らです。

今回日本人二人が犠牲になったことは、国内でも衝撃を受けた人は多いと思います。

でも、私たちが知っておかなくてはならないのは、「イスラム国」と名乗る彼らはイスラムを冒涜している凶悪なテロリストたちであり、ごく一般のイスラム教徒とは何の関係もないということです。
イスラム教徒は怖い人たち、という考えだけは持たず、イスラム教はもともと平和的な宗教なんだということ、私たち一般市民と変わらないということを皆が知っていなくてはと思います。
日本だと、「近所にヒジャブ(イスラム教徒の女性が髪を隠すスカーフ)を被っているイスラム教徒がいる」という状況は滅多にないでしょうから、イスラム教徒ってどんな人たちなの? という疑問を持つ人が多いかもしれません。
私はロンドンでイスラム教徒の多い町に住んでいましたが、町に住む中東系の人たちは平和で穏やかでした。
こういう時こそ、イスラム教徒とテロ集団を一緒にしないよう、メディアはもっと声を大にして言うべきだと思います。
ニュースでは「イスラム国」という呼称を繰り返し述べています。これではイスラム教徒も同じ仲間なのかと混同する人もいるでしょう。
「イスラム国」という呼び名はやめ(第一、国家ではないわけですし)、ISILもしくはISISと統一して示すべきだと思います。

こんな風に私が強く思うのは、昨年末に『マイ・ネーム・イズ・ハーン』というインド映画を観たこともきっかけなんです。
ちょうどシドニーの人質テロ事件がある直前に観たんですが、あれからフランス、そして今回の人質事件……と、こんなに続くとは思っていませんでした。
この作品は2001年の9.11の前後を描いた、イスラム教徒で知的障害がある青年の物語です。
まさに、私が今思うことが映画作品として表現されています。
観たことのない人には、ぜひ観ていただきたい映画です。


そして、今回の人質事件を取材中に交通事故で亡くなられたトルコの高谷一美さん。
私も以前お世話になっていた、地球の歩き方ウェブサイトの特派員でいらっしゃいました。
小さいお子さんを遺されて逝ってしまわれたということで、同じ母親としてどんなに子どもとの別れは名残惜しいだろうと思い、とても辛いです。
高谷さんのご冥福をお祈りします。

高谷さんのイスタンブール特派員記事はこちらからどうぞ。



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ロミオの青い空な日々。タンタン映画化万歳。

2011-07-27 | 映画。
*** フォトの葉 *** 写真家古賀亜希子さんとのコラボレーションブログ

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自分の毎日はあまり変わらなくても、世の中は日々刻々と変化していますね。
なでしこ優勝に沸いたのはたった一週間ちょっと前なのに、つい数日前にノルウェーの連続テロにおののき、ほぼ同時に起きた中国高速鉄道の事故に顔を覆う有様。
人が死ぬニュースよりも、人が喜ぶニュースが見たい、とは心のどこかで思っていることですが。

来週、某サイトに寄稿した記事がUPされますので、ここでもお知らせいたします。
真夏に読んで涼しい記事になっています。(多分)



最近、何を思ったか夜寝る前の一時間で、「世界名作劇場」で95年に放映されたアニメ「ロミオの青い空」を観ています。
わざわざDVD借りてきて観るアニメ、この歳になって? と自分でも思うんですけど。
元々原作の「黒い兄弟」が大好きで、とある調べ物の際にその文庫本を引っ張り出してきて読んだら、再びはまりました(笑)
長編ですが子ども向けの物語なので、読みやすいんです。
それで、ふとアニメがあったなあ、と思い出して、観てみる気になりました。
そのアニメが放映されていた当時、私はいたいけな(?)高校生でしたが、ちらっと観たくらいで、あまり覚えていなかったので。

アニメと原作だと登場人物や背景や物語の進み方が大分違いますけど。(まず主人公の名前は本当はロミオではない……)
これはこれでいいのか、と思いながら観ています。
なので、最近ちょっと寝不足な感じもしますが、来週最終回まで毎晩のお楽しみです。


原作(漫画)がアニメ化してそのままだったものの一つに、私の大好きなベルギーの「タンタン」シリーズがあります。
なんとこの「タンタン」、今年12月に、スピルバーグ&ピーター・ジャクソンで3D映画になるそうです。
トレーラー観たら実写というよりアニメなんですけど、迫力が凄い。これは楽しみですが……。
実は、1960年代のタンタンの実写映画「トワゾンゴール号の神秘」と「水色のオレンジ」をどうにかして観たいと、高校生の頃から考えています。

フランス語なので日本語字幕が欲しい実写版「トワゾンゴール号の神秘」、You Tubeより↓
登場人物が全員似過ぎで思わず吹き出します……





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綾子(Ayako)~広島の原爆投下65回忌・鎮魂の歌 【私の大おばの実話】



>>>綾子(Ayako)の歌に関するブログ内の記事はコチラ<<<




フルーツメール

「デトロイト・メタル・シティ」の笑い。

2008-08-31 | 映画。
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久々に映画館で爆笑いたしました。

今公開中の「デトロイト・メタル・シティ」を観ました。
最近、いい味出してる俳優だなーと思っていた、松山ケンイチ君の主演です。

↓公式サイト
デトロイト・メタル・シティ

渋谷系ポップスのオシャレミュージシャンを目指している男の子が、何を誤ったかデスメタル系レコード会社にデモテープを送ってしまったことから話は始ります。
いつの間にかバンド「デトロイト・メタル・シティ」のボーカル、ヨハネ・クラウザー二世としてデスメタル界の帝王となる主人公・根岸君。
本人の思惑とは裏腹にその世界で頂点を極めてしまうが故の悲哀と滑稽さを描いた作品。

これ以上何が面白かったか等は、これから観に行く人もいらっしゃるかと思いますので書きません。
私は数か所のシーンでハンカチを取り出すくらい涙出ました、笑いすぎで。
やはり、こういう笑える楽しいコメディ映画も健康的にいいなあ、と思ったのでした。

作中に出てくる音楽は渋谷系とデスメタルという全く正反対の2つのジャンルのみです。
どちらの音楽が好きじゃなくても、知らなくても、絶対に楽しめます。

ちなみに、私も90年代の渋谷系プリンセスと呼ばれるカヒミ・カリィさんの曲は結構好きで聴いてます。
主人公の根岸君もカヒミ・ファンでした。

そんな私でもちょっとデスメタルの世界に興味を持った、「デトロイト・メタル・シティ」。
お笑い芸人の番組でもしばらく笑っていないなあ、という人は、是非映画館へ!

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「ショコラ」

2008-02-14 | 映画。
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今日がチョコレート日和?ということもあり、先日BSで放映されていた「ショコラ」を想い出しました。

2000年の作品なので、結構前になるんですね。

お話は、フランスの古いカトリックの慣習に縛られた閉鎖的な村に、母娘がやって来たことから始まります。
母娘はチョコレート店を営み、その甘い魔法は始め「悪魔の誘惑」と忌み嫌われ、村中から村八分に遭うのですが、やがてそのチョコレートは1人、また1人と固い村人たちの心を溶かし、暗い雰囲気に包まれていた古い村を明るくハッピーにしてしまう、ファンタジックなストーリーです。

よそ者の母娘の母役はおなじみフランス女優のジュリエット・ビノシュ。
その相手役で、船のジプシーとして現れ、同じく村中から嫌われている男性にジョニー・デップ。
今や“ジャック・スパロウ”と言った方が彼を想い出すんじゃなかって位、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のイメージが強いデップですが、こういうロマンス系の彼もかなり素敵です。

そういえば、この映画の中でジュリエット・ビノシュの娘に
『あなた海賊なんでしょ?』
『まあ、そんなもんかな』
というやり取りがあって、(やっぱり海賊なのか・・・)と思わず苦笑せずにはいられませんでした。

こういう、最後が全員ハッピーエンドで、見ていて安心、しかもチョコレートがお洒落で、甘い雰囲気が画面を通して香ってくる・・・・という映画は大好きです。
フランス映画らしく、色使いや音楽、小物にも凝っているところも二重丸。

ただ、欲というか私の個人的な我侭を言えば、やっぱりフランス映画でフランス人起用していてフランスの田舎が舞台なのだから、フランス語喋ってよ!!という事でしょうか。。
フランスの田舎で、教会の司祭が村人を相手に英語で説教なんて、絶対有り得ません。

何故かほんのちょっとだけ、あえてフランス語のセリフが出て来ますが、逆に更に不自然です(笑)
それなら英語で統一した方がいいです。

フランスは英語圏に媚びないところが好きなので、ジョニー・デップを起用して何故か英語に対して気を遣っているようで、ちょっと残念でした。
ジョニー・デップだってフラ語喋ってくれる(はず・・・それ位はやれば出来る!)ので、フランス語でやればもっと背景とマッチして雰囲気が良かっただろうと思います。

でも、それをさて置いても心地の良い秀作です。

そして、観た後チョコレートが食べたくなります。絶対なります。


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