白い敷居と白木の敷居の間にベニヤで埋木がしてあります。これを一体の白木の敷居に見せるために、厚さ0.7ミリの単板を上から貼り付けます。
パテで下地を平らにし、接着剤を塗布したところです。
完成です。単板貼りには独自のノウハウがあり、特に端面処理のキレイさにはこだわりを持っております。
賃貸マンションのリフォーム現場で経験させていただいた仕事です。
敷居の際で『へ』の字に盛り上がっていました。幸い、踏むと沈んだので、ビスで締めてやろう、と思ったまではよかったのですが、直張りなので下はコンクリート・・・。インパクトドリルという工具で穴を開け、アンカーを打ち込み、ビスでぎゅっと締めて前処置完了。３つ目の穴はご愛嬌です。
あとは穴を補修するだけです。次にお住まいになる方はここに太いビスが埋まっていることなど知る由もありません。
９月に新たにもう一人優秀なリペアマスターが加入します。この１年でリペアマスターは３人から６人になり、段取りや現場采配の手間が増えてきました。
あくまで自分自身が現場に出ることにこだわり続けながら、社員の現場も気にかけながら、別の頭では給料日前の預金残高を気にし、社員たちの生活を担っている重荷をひしひしと感じ・・・。
疲れてぼろぼろになりかけると、初心に帰ります。
立場によって縛られる人ではなく、立場を用いて人のために役立てるようになりたいと思います。
玄関ドアを開けたところに植木鉢が当たっていたそうです。原状はクレヨン補修が余計に目立っていました。
取っ手を取り外し、表面をクリーニング・研磨した所です。
外面を全面再塗装し、リフィニッシュ完了です。
写真では下の方に若干のむらがあるように見えますが・・・実物はＯＫでした。
製品不良だと思います。表面のツキ板が削れて中の合板が見えている状態でした。
このような場合、二液硬化型のウレタン塗料を使用して補修しないといけません。
無事、新品として通用するレベルに仕上がりました。
ただ「モノを直す」だけの毎日に陥らないように、自戒の意を込めて。
私たちの仕事は、「サービス業」です。それは、広い知識と鋭い感性でキズを補修し、お客様の「不満」を「満足」に変えるサービスです。
私たちの仕事は、人の気持ちに立って対応し、お客様の「不愉快」を「得した気分」に変えるサービスです。
・・・それゆえ、私たちの仕事が新たな「不満」「不安」「不愉快」を生み出してしまうことは、決して許されることではありません。
このブログでは、お客様からいただいたお叱りの声（クレーム）があれば、それも紹介させていただきたいと思っています。
リフォーム現場でのご依頼でした。このように全く色が違う場合、「違和感がない程度」の仕上がりを目指すことになります。
仕上がり写真です。完全に同じにはなりませんでしたが、お客様の期待を上回っていたようで、ほっとしました。
窓台の塗膜が風雨により劣化しています。少し躊躇しましたが、勇気をもって、塗膜を全剥離しました。
半日でやるようにとのご指示だったので、内心冷や汗ものでしたが・・・
新品のようになりました。きちんと木工塗装の手順を踏みながら、半日でのリフィニッシュ工事でした。
枝（えだ）ではありません。技（わざ）です・・・。
現場を通して経験し、現場を通して学び、現場を通して技を磨いてきました。
私は口が下手なので、それをただ愚直に続けてきました。
「真実は現場にしかない」。 －ですので、明日も現場で真剣勝負に挑みます。
