玄関先に20センチほどの木目を横切った引っ掻きキズ。桜無垢のフローリングで、一度プロの方が補修された跡となっていました。
塗料は見る方向によって色が暗く見え、業界では、「方向変色」などと呼んでいます。今回のように着色控え目で天然木の風合いを生かした製品の場合、人工的な色で表現するには限界があり、キズを埋めたところを隠すには色を塗らなければならない、色を塗ると方向変色で余計目立ってくる、という板挟みで多くのプロが苦しむのです。
幸い最近、パール粉を使用することで方向変色を緩和させる方法が見いだされ、材料も売られています。今回はそんな材料や染料系のカラースプレーを併用し、挑戦させていたきました。以下はその結果です。現場は薄暗く、普通に見ればほとんどわからなくなりましたが、やはり写真は正直です・・・
反対から見ると着色部分が若干濃く見えます。筆先辺りはカラースプレーも振っています。
斜めから見た写真です。すべての写真はクリックすると拡大します。
クレーム現場では最初からお客様のご機嫌を損ねてしまっている場合が多いですが、今回、二度目の補修トライということもあり、最初から「やってもむだやろ」と言われながらの作業でしたが、二時間の格闘の末、「これならいいよ」と嬉しいお言葉をいただけました。感謝。
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